子どもの発達障がいをママ友にカミングアウト!その前に知って安心5つのこと!

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。
あなたは、発達障がいがあるお子さんのことを、ママ友にカミングアウトすることについての不安や心配を抱えて、悩まれているのではありませんか?
発達障がいがあるとハッキリ告知されていなくても、その疑いがあると言われている段階でも、様子を見ましょうと言われている場合であっても、子どものことについて周囲の人に分かってもらっておいた方がいいかしら……と、考えたりすることでしょう。
子どものことで何か迷惑をかけたり、色々詮索されてしまいそうなら、その前にカミングアウトしておこうかな!
私はそう思ったことがありました。
ただ一方で、発達のことを知られたら距離を置かれてしまうかもしれない……どうしよう……。
同時に、色々と良くない想像も頭をよぎりました。
あなたも、そうなのではありませんか?
お友だちと喧嘩するかもしれない!集団登校(登校班)でも迷惑をかけるかもしれない!参観日の懇談会の時も何か言っておいた方がいいかな……。
あちこちで、発達障がいのことをカミングアウトしないとならなそう……でも、本当なら言いたくない!
そんなお気持ちなのではないでしょうか。
お子さんが不利にならないようにカミングアウトすることが出来れば、あなたも、そんなに悩まなくて済むのですよね。
だけど、そんなの難しいに決まっている……。
そう思って、なかなか言い出せないでいるのではありませんか?
でも、もう大丈夫ですよ。
あなたが心配して悩んでいらっしゃることは、もしかしたら過去の私が悩んでいたことのように、実は悩む必要のないことなのかもしれませんからね!
そこで今回は、子どもの発達障がいをママ友にカミングアウト!その前に知って安心5つのこと!というテーマでお届けしていこうと思います。
子どもの発達障がいをカミングアウトする時の4つの不安
発達障がいがあるお子さんのことを、ママ友にカミングアウトしようにも、なかなか踏み出せないお母さんは多いことでしょう。
まずは、カミングアウトを考えた時に頭をよぎる、お母さんの不安や悩みを一緒に考えてみましょう。
きっと、あなたにも同じような重苦しい気持ちがあるのではないかと思います。
子どもが差別されたり嫌われてしまうのは絶対にイヤ
まず1つ目に、「子どもが差別されたり嫌われてしまうのは絶対にイヤ」ということです。
言わずもがな!
発達障がいがあるかないかに関わらず、可愛い可愛い我が子が、学校などで差別されたり誰かに嫌われてしまうかもしれないなんて、想像しただけでも涙ぐんでしまいます。
当然ですよね。
発達障がいという言葉は、現代では、小学生や中学生でも耳にすることがあるくらい、まあまあ知られている言葉になっていると思います。
でも、未だ良くない印象があったり、「ショウガイ」と口にすることすらタブーなような、何か暗いイメージがまとわりついているように感じませんか?
だからこそ、「実は家の子ね、発達障がいがあってね……。」とは、簡単に口にしたくないわけですよね。
学校などで、お友だちの悪口は言ってはいけませんと注意を受けていても、人権について学んでいても、誹謗中傷は良くないと教えられていても……。
子どものお友だちの中に、何かとんでもない偏見を持ってしまう子がいたら!
そんなことが無いとも限りませんから、やっぱり、心配で言い出せなくなってしまいますよね。
子どもの発達障がいについて誤解されてしまわないか心配
次の2つ目は、「子どもの発達障がいについて誤解されてしまわないか心配」ということについてです。
人は、見たり聞いたり、読んだり触ったり、自分が知っている何かと連想させたり全くの想像をしたりして、人や物や出来事などについて、自分なりに理解していきます。
逆に言うと、発達障がいについてあまり良く知らない人が、それについて聞いたとしても、あらかたは想像することしか出来ないのではないでしょうか。
でも人には、他の人の目からは見えないことや、耳では聞きとってもらえない心の声や、言葉では表現しきれない感じ方の違いなどが沢山ありますよね。
つまり、勝手に想像してもらっちゃ困る!というようなことも多いわけです。
あなたはこれまでに、お子さんの発達のことについて、どれだけ多くのことを勉強されてきたでしょうか。
また、お子さんの状況に合わせて日々、沢山の試行錯誤を重ねていらしたことと思います。
それを一言二言で説明するなんて……到底無理!
発達のことに限らずどんなことでも、自分の思い通りに人に伝えるのって、とても難しいことなのかもしれませんね。
それを思うとき、もしもカミングアウトしたとして、発達障がいのことを含め我が子ならではの状況について、どれくらい正確に分かってもらえるのだろか、という心配が出てくるのです。
もはや、誤解や勘違いをされる前提でカミングアウトしなければならないかな……という諦めの気持ちにすらなってしまうのではないでしょうか。
ママ友との関係や子どもの友人関係にまで影響があると困る
では3つ目の、「ママ友との関係や子どもの友達関係にまで影響があると困る」ということについて、お話しいたします。
子どもは、お母さんが誰かと会ったり話をしたりしている時などに、仲の良さとか関係性などを観察していたりしますよね。
年齢が小さいうちは、意識して観察しているというわけではないと思うので、何となく自然に察しているというか肌で感じている、という表現の方が合っているかもしれませんね。
我が子たちもそうやって、お友だちのお母さんと私が、どういう雰囲気でどんな内容の会話をしているかなど、よく感じとっています。
親戚の人と話す時に私がちょっと緊張してしまうことや、実家の者とのやりとりに優先順位を付けたりしていることなども、もちろんバレバレです。
時には、だいぶん偏って捉えていたりすることもあるので、訂正したりしていますが……。
それにしても、我が子たちはそれぞれの方々に対して、私と同じような心持ちで関わっている様子です。
だとすると、発達のことをママ友にカミングアウトしたとして、それがどう受け取られるかによっては、そのママ友への子どもの印象が変わってしまう可能性があります。
すると当然、子どもとお友だちとの仲良し加減とか親密さにだって、影響を及ぼしてしまうかもしれませんから、私たちお母さんは困ってしまうわけですね。
子どもに不利な噂が広がってしまいそうで怖い
それでは4つ目の、「子どもに不利な噂が広がってしまいそうで怖い」ということについてです。
ここでは、カミングアウトした後のことを考えてみましょう。
ママ友といい雰囲気で話せて、自分も子どもも不利にならなそうで良かった~と感じても、はたしてそれだけで、完全に安心した気持ちになれるでしょうか。
伝言ゲームが面白いのは、最後に何ともオカシイ伝達内容になってしまうからですよね……。
そんな感じに、そのママ友から先への伝達がどうなるかは、分からないわけです。
先ほどもお伝えしたように、その方の全くの想像でしかない内容が、色々と追加されてしまうかもしれません。
特に、人がマイナスに受け取った話には、良くない想像や独自の意見などが次々に加わって、広まっていってしまうことが多いように思います。
「知ってたぁ?あの子、実は障がい者なんだって……何だか結構大変らしいよ……。」
「へ~!突然キレたり暴れたりするのかなぁ?怖いね~……子どもにも注意するように言った方がいいね~。」
もしかしたら、そんなこと一言も口にしていないのに……というような内容が拡散してしまうんじゃ……と、それこそ勝手に妄想して、心配になりますよね。
そんな根も葉もない噂が、我が子の耳にまで届いてしまったら……。
想像しただけで、私はもう泣きそうです。
カミングアウトしても、我が子の周囲が何も変わらないと分かっていれば、こんなに悩まなくてもいいのに、なかなか不安や心配は尽きませんね。
カミングアウトする前に知っておくと安心できる5つのこと
自分は大丈夫!だけど我が子には悲しい思いをさせたくない!
子どもの発達障がいをカミングアウトすることについて不安を抱えて悩んでいるお母さんには、我が子を思う強くて深い気持ちがあるということについて、ご理解いただけたでしょうか。
それではここからは、あなたの不安や心配を吹き飛ばしていただけるように願って、知っておいていただきたい5つのことをお伝えしようと思います。
発達障がいがあると言っても言わなくてもOK
まず1つ目は、「発達障がいがあると言っても言わなくてもOK」ということです。
発達障がいのことをカミングアウトするなら「発達障がい」という言葉は外せない!と思ってしまいがちです。
発達のことに詳しいママ友に伝えるなら、その言葉だけで十分なことも多いでしょう。
一方そうではない場合には、やはり「発達障がい」という言葉を使わないとならないかな……と考えるのではないでしょうか。
でも、もしかしたらそれは、あなたにとっての「毛替え」とか「松ヤニ」という言葉と同じような存在になるのかもしれない、と私は考えています。
「ケ?毛?怪我?……ヤニ?……汚い?なんで松の木が出てくるの?」
多分、なんのことなんだか、良く分からないのではないかと思います。
(ちなみに、バイオリンを弾く時に使う弓の毛は、楽器屋さんで定期的に新しい毛に張り替えてもらいます。)
(新しい毛は特に、ツルツルしているので、弾いても音が出ません。)
(だから、毛の部分に松の木のヤニを塗って、弦への引っかかりを良くするんです。)
さて、話を戻しますね。
その言葉を良く知らないママ友に、「発達障がいがある」と説明しても、一体どのくらい分かってもらえるのでしょうか。
ママ友から見えるお子さんの容姿から、発達障がいがあることで困っている時の気持ちや様子まで、理解してもらえるとは考えにくいですよね。
それならば、わざわざ「発達障がい」という言葉を言わなくてもいいのではないか、と私は考えているわけです。
お子さんが困っているということを伝えられればOK
次に2つ目の、「お子さんが困っているということを伝えられればOK」ということについて、お話しいたします。
あなたがママ友にカミングアウトする時に、一番伝えたいことは何でしょうか。
きっとそれは、我が子の言動には悪気がなく、むしろ本人もそのことで困っているから、親子で日々試行錯誤して頑張っているんだ!ということなのではないかと思います。
だから、お子さんについて、あれ?どうして?と不思議に思われたり、勘違いされそうな言動について先に伝えておくのです。
- お子さんが困っていることや、その時の様子など
- お子さんが登校途中や学校で、または遊びの場面などで困ってしまいそうな状況など
いくつかピックアップしてみましょう。
そして、どうしてそうなってしまうのかという理由が分かっていれば、それもつけ加えておきます。
また、表に現れる言動からは想像できないような、裏腹な気持ちを抱えていることがあれば、是非それも話しておきましょう。
私は、「まだまだ親子で良く分かっていないこともあるし、様子見ってところかな~!」と、会話を閉じたこともあります。
あなたのお子さんも、今後の成長に従って困ってしまう場面が減ったり、今とは違う対応が必要になったりするかもしれませんから、今伝えていることが全てではないということを、言い添えておくのもいいと思います。
お子さんに対するあなたの対応や対処を紹介できたら尚いい
それでは3つ目の、「お子さんに対するあなたの対応や対処を紹介できたら尚いい」ということについてです。
あなたは、お子さんが困っている時に、どんな対応や対処をしてあげているでしょうか。
あなたならきっと、お子さんがどうすると穏やかな気持ちになれるのか、またそれをお子さん自身に促すにはどうしたらいいのかなど、色々とご存知なはずです。
それらについても、お子さんの困り事とセットにして、一緒に知っておいてもらえたら更にいい!くらいの気持ちで十分だと思います。
ママ友が、今のお子さんにとって心地よい関わりについても了解してくれていたら、あなたも安心できますね!
ママ友だって、困っているお子さんに対しての対応や対処が分かっていたら、余計な心配をしなくてすむはずです。
- 子どもから見える位置で、優しく穏やかに声をかける。
- 質問は具体的な内容がよくて、YESかNOで答えられるような質問の方がいい。
などなど。
声の大きさや、話す速さ、お子さんに響く言葉のチョイス、怒ってないことが伝わる語尾の雰囲気なども伝えられるといいですね。
あなたのお子さんへの対応や対処については、あなたより詳しい方はどこにもいませんから、自信持ってご紹介くださいね。
分からないことはいつでも質問してもらえばいい
では4つ目に、「分からないことはいつでも質問してもらえばいい」ということについて、お伝えいたします。
発達障がいがあるお子さんが困っていることや、困ってしまっている時の対応・対処については、あなたが知っていることをそのまま伝えていただければ大丈夫です。
その上でママ友に、あなたのお子さんについて、他に何か聞きたいことはないかと質問したり、今後何かあればいつでも遠慮なく質問してね!と、お願いしておくといいでしょう。
発達のことでよく分からないことがあるとか、どう接したらいいのか分からないということがあったら、その都度聞いてもらって伝えていけばいいのですからね。
その方が、お子さんの状況に合わせてあなたも具体的に説明することが出来るし、ママ友も理解を深めてくれるのではないかと思います。
またお子さんは、あなたと一緒ではない時やお家を離れている時などに、緊張したり心細くなって様子が変わることはないでしょうか。
それならば、「子どものことで何かあったらまたいつでも教えて欲しい。」と、お願いしておくことをお勧めいたします。
あなたに頼られたママ友は、きっと快く了解してくれるはずです。
あなたのお子さんのどんな様子について、他の方が困惑してしまうのかが分かるので、それについてまた詳しく説明できるチャンスになりますね!
そんな経験を重ねていくうちに、今後別の機会にカミングアウトする時に、何をどう伝えようかと、あれこれもう悩まなくても良くなるわけです。
お子さんが行く行く、自身のことをカミングアウトしたいと思った時にも、必ずや大いに役立つことでしょう。
医師などに相談していることを言い添えるのもあり
最後に5つ目の、「医師などに相談していることを言い添えるのもあり」ということについてです。
こちらは、わざわざ自分から言わなくてもいいとは思いますが、場合によっては必要かもしれないと、私は考えています。
例えば、ママ友が「考え過ぎじゃない?」「大丈夫だよ!〇〇ちゃんも普通普通~!」な~んて言ってくれちゃいそうな時などです。
私も、子どもの発達のことについて過度に考え込む必要はないと思います。
ママ友の「普通」は私たちの「普通」とは違うんだよな~と、内心苦笑いすることも……。
だけど、今私が説明している内容は親の勝手な判断ではないのだと、お医者さんや専門家などに相談するくらいの状況なのだと、ちょっと触れておきたいと感じることもあるわけです。
我が子の発達のことを知っておいて欲しいと思うとき、親には「人は一人一人違うんだし、困っていることもその程度も違うんだし、現に我が子は苦しんでいるんだし、簡単に片付けて欲しくない!」という気持ちがあることも確かなのではないでしょうか。
「色々ありがとう!私もまた今度、かかりつけのお医者さんにも相談してみるよ。」
「この子の良いところを引き出して伸ばしたり、出来ることをもっと活かす工夫をするために、専門家とも相談しながら進めているんだ~。」
などと言い添えておけば、ママ友に今後更に気をまわしてもらわなくても済むでしょう。
安心して、お子さんのことを話題にすることができますね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、子どもの発達障がいをママ友にカミングアウト!その前に知って安心5つのこと!というテーマでお届けしてまいりました。
我が子の発達障がいについてカミングアウトするというのは、親にとってはハードルが高い課題だと思います。
色々と先まわりして考えれば考えるほど、不安や心配が募ってしまいますからね。
さらに意を決して、発達障がいがあると言ったところで、理解してもらえないかもしれないわけです。
それならば、お子さんは今困っているのだということや、あなたが専門家と相談しながら試行錯誤されているお子さんへの対応や対処などについて知っておいてもらうだけでも、十分なのではないでしょうか。
大丈夫!ママ友はきっと温かく受け入れてくれますよ。
あなたとお子さんが、周囲に余計な気遣いをすることなく、ご自分たちの心身の状態と相談しながら、安心して堂々と歩んでいかれることを、心から願っています。
それでは今回は、こちらで失礼いたします。
最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。
感覚チューニスト ゆう