発達障がいがある大学生の支援先

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。

 

 

あなたがこちらの記事を読まれているということは、あなたのお子さんは、これから大学生になるところでしょうか。

あなたは、大学生になるお子さんの門出を喜ぶとともに、自分のことを自分でしながら、大学生活も全て一人でこなせるかどうか心配なのではないですか?

私はそうでした。

お子さんに発達障がいがある場合、大学生でも支援が欲しいと思っても、はたして支援してくれる先はあるのかどうか、そこから不安になりますよね。

あなたも、そうではありませんか?

でも安心してください。

私の経験をもとにご紹介する内容が、きっとお役に立つと思います。

それでは、今回は発達障がいがある大学生の支援先についてお話ししていきますね。

 

発達障がいがある大学生の親の心配

発達障がいがあるお子さんが大学生になるにあたっては、何かと心配が多いことでしょう。

例えばあなたは、どんなことに不安を感じたり心配になったりしていますか?

大学生になると、学業全般のことを一人で管理していかないとならないので、心配も多岐に及ぶのではないでしょうか。

かつての私は、我が子が一人で大学生活を乗り越えていくのは、ハードルが高いような気がしていました。

あなたもそうではありませんか?

それならば、その不安や心配について、一緒に整理してみませんか?

そうしたらきっと、後でご紹介する支援先が、あなたやお子さんにとってより身近な存在となると思います。

 

心配1.時間割りつくりと学業全般

心配の1つ目は、何と言っても「時間割りつくりと学業全般」についてではないでしょうか。

まずは時間割りについての、不安や心配がありますよね。

高校までの授業は、入学すると同時に、あらかた決まっている時間割りに沿って進められることが殆どだったと思います。

でも、大学の場合は入学してから、自分で進級や卒業に必要な単位数を調べて、履修する科目を選び、自分だけの時間割りを作るところから始まります。

朝から夕方までビッシリ講義を詰めてしまったら、1週間・半年と受講し続けて、試験期間まで乗り切ることができるでしょうか。

そうして作った時間割りは、決められた期日までに、決められた方法で、決められた提出先に届けを出して、はじめて使えるようになります。

時間割りだけではなく、各講義毎に出される課題などを提出する時には、見直しや修正のために必要な日数だって、予め想定しておく必要があるでしょう。

また、急な休講の連絡や提出物の締め切り日時の変更など、自分宛の情報は自分で集めて行動することになります

先のことを想像することが苦手だったり、急な変更にあたふたしてしまいがちだったりしたら、色々なことが心配の種になると思います。

大学では「自分で」という場面が多いので、高校までと違って「自由」でもあります。

だから、場合によっては、色々と細かい規制がなくなるので、気持ちが楽になって動きが取りやすくなることもあるでしょう。

でも一方で、その「自由」によって、何をどうしたらいいのか分からなくなってしまう場合もあるかもしれないわけです。

 

心配2.大学や大学の先生とのホウレンソウ

次に、2つ目の心配についてです。

1つ目の心配とも関係しますが、自主的に行動しないとならない場面が多くなりますから、「大学や大学の先生とのホウレンソウ」がスムーズに出来るかどうかも心配ですね。

「ホウレンソウ」というのは、「報告」「連絡」「相談」の頭文字をとった、「報・連・相(ほうれんそう)」のことです。

大学では、体調不良やその他の理由で講義を欠席したい時に、いちいち連絡しなくてよくなります。

でも同時に、学生一人一人の出席状況や課題提出状況、受けないとならない試験のことなどについて、どこかの誰かが把握してくれているわけでもないのです。

ただ希望すれば、発達障がいの特性からくる困難さ故に欠席したいとか、課題や試験をこなすために何かしらの配慮を受けたい等々の要望を、申し出ることができます

そして、学生からの申し出を受けた大学は、どうしたらいいか相談にのってくれるのです。

だからこそ、自分から大学側に報告・連絡・相談をすることが大切になりますよね。

 

心配3.交友関係や学業以外の場面

3つ目の心配は、「交友関係や学業以外の場面」についてです。

知らない学生ばかりが集まる中でも、挨拶などの声を掛けてきてくれる学生もいるでしょう。

……なんて返答したらいいのか迷う……。

自分に必要な書籍をいつどこで購入すればいいのか、うっかり忘れてしまうこともあるかもしれません。

……何て言って話しかけたら、嫌な顔をされずに教えてもらえるか分からない……。

様々な場面で、何をどこまで、どんな表情で、どんな声色で答えれば適当な受け答えとなるのか、迷うこともあるはずです。

誰かを頼りたくても、自分の状況を分かってくれていて相談できそうな人が、いつも近くにいるとは限りませんから、常に心配に取り囲まれているような気持ちになるかもしれませんね。

 

発達障がいがある大学生に最適な3つの支援先

いかがでしたか?

あなたの不安や心配と重なることはありましたか?

ここからは、整理していただいた不安や心配事を踏まえて、お子さんご本人が乗り越えていくために、遠慮なく頼れる支援先と、学業面や学業以外の場面への備えや工夫をご紹介していこうと思います。

こちらは全て、私がこれまでに相談にのっていただいてきた先です。

中には、今でも親子一緒にお世話になっている支援先もあります。

あなたも、お子さんの大学生生活を想像しながら、どんな面で、どんな支援が必要なのか、どこに頼ればいいのか、親の出番はどこにあるのか等を考えながら、是非参考にしてみてくださいね。

 

支援先1.障がいがある学生のための大学内の支援室

それでは、まずは支援先の1つ目についてご紹介いたします。

それが「障がいがある学生のための大学内の支援室」になります。

私の経験からご紹介いしますね。

願書を出すのを迷っている段階からでも、二次試験のことや入学後のことなどについて、問い合わせができます

「合格の可否に関係することはありません。」とのことでしたから、分からないことは納得できるまで質問した方がいいと思います。

入学後の相談では、場合によっては大学の医務室も連携してくれるでしょう。

そんな時に、例えば次のような話をされたら……。

「高校までと全く同じ対応はできないかもしれません。」

「大学生は社会人になる準備段階でもあるから、自分のことは自分でしてください。」

「困りごとや要望は、自分から申し出てもらわないと、分かりません。」

いかがでしょう。

冷たい気がしませんか?

私は実際にこう言われて、突き放された気がしました。

でも、現実にはそうではなかったんです。

「社会に出ていくという目的に向かって行くのを支援しますよ。」

「自分で頑張りたいあなたのための支援は惜しみませんよ、頑張っていきましょうね。」

ということでした。

あなたのお子さんにも、困って身動きがとれなくなってしまう可能性があるのであれば、早めに相談にのってもらって欲しいと思います。

 

支援先2.かかりつけ医や民間のカウンセリング室

2つ目の支援先は「かかりつけ医や民間のカウンセリング室」になります。

こちらは、所属する学校の種類が変わっても、その後就職したとしても、ずっと継続して相談にのっていただける支援先となります。

私たち親子は、大学入学前から、かかりつけ医や民間のカウンセリング室にお世話になっていました。

だから、その後も引き続き、必要な時にはいつでも相談にのっていただいています。

同じ医師や心理士の方は、これまでの悩みや解決までの経過等を十分に把握してくださっているので、「自分ならでは」という相談内容について、はじめから説明する必要がなので、とても助かっています。

また、大学の支援室を訪れる前に、どう話したらいいかを相談する支援先としても頼もしい味方になります。

また、お子さんは直接相談する必要性を感じていない場合であっても、あなただけが予め相談にのっていただいておくこともできますよね。

将来的に、あなたがお子さんから相談を受けた時にどういう対応をしたらいいか、というアドバイスをいただいておけば、安心という備えになりますよ。

継続して、自分たちに合ったケースバイケースの相談にのっていただけることが、本当にありがたいというのが、私の実感です。

 

支援先3.お子さんの安心安全基地であるご家庭

今回ご紹介する、最適な支援先の最後は、3つ目の「お子さんの安全安心基地であるご家庭」です。

あなたを先頭に、ご家庭ではこれまでと変わらず、いつでもゆったり構えて、お子さんを応援してあげて欲しいと思います。

毎日安心して帰ってこられる、安心安全基地であって欲しいのです。

場合によっては、大学の支援室との間に入ってあげる役割を担うことになるかもしれません。

お子さんが、相談に行くタイミングや挨拶の仕方、会話の細かなノウハウなどに心配を抱えているようであれば、まずはそれを拭い去ってあげる必要があるかもしれないわけです。

ご家庭が担う支援の内容や期間は、様々だとは思います。

でも、ご家庭での支援の具合によっては、お子さんが大学の支援室へ相談しやすくなるのが早くなったりするはずです。

もしかしたら、高校までより規制が緩くなることで、お子さんの気持ちも楽になって、あっという間に、支援先に相談することに慣れることが出来るかもしれません。

また一方で、相談に行く様子どころか、「面白くない」「嫌だ」「つまらない」「こんなはずじゃなかった」「大学辞めたい」などという声が聞こえてくるかもしれませんね。

その時には、お子さんの「感想」や「つぶやき」として、受け止めてあげてくださいね。

お子さんだって本当は、できれば上手くやっていきたいはずなんです。

だって、お子さん自身が希望して、受験して、合格して、晴れて大学生になるのですから。

お子さんのペースで慣れていければ大成功だ、と私は考えています

お子さんが、自分のペースで無理なくやっていけることもある!と、感じられるように支援してあげていただきたいと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、発達障がいがある大学生の支援先についてお話ししてきました。

人生初めての大学生生活を迎えるお子さんは、不安と緊張に包まれていると思います。

また一方で、お子さんにはまだ想定できていない場面も、たくさんことあるでしょう。

でも、あなたのお子さんを支援してくれる先は、ちゃんと大学内にもあるのです。

安心して、予め支援先や頼れる人材との繋がりをつくっておきましょう。

お子さんが、あなた以外の助けも借りながら、何事も最初で最後のチャンスではないという経験を積んでいけるといいですね。

 

 

それでは、今回はこちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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