発達障がいがある子に音楽療法?その効果について詳しく紹介!

こんにちは

お子さんの発達が気になるお母さんの味方

感覚チューニストのゆうです。

 

 

あなたがこちらを読まれているというこは、音楽療法について関心がおありなのだと思います。

もしかしたら、発達障がいがある子どもにも効果があるのかしら……と、期待されているのかもしれませんね。

私は幼い頃から音楽に親しみ、バイオリンも習っていました。

また、障がいがあるお子さんたちや発達が気になるお子さんたちと、音楽を通して接する機会も多かったのですが、音楽療法については知らずに過ごしていました。

あなたは、音楽療法にどんなイメージを持たれているでしょうか。

高齢者施設などで行われているレクリエーションのことだろうか?

療法っていうからには、なにかお医者さんの治療っぽいけれど……。

私はそんな想像からスタートして、理解を深めていったんですよ(^_-)

また発達障がいについては、現代の医学では治るものではないと学んでいましたから、音楽療法という療法で何かが治るのだろうか……と、疑問に感じていました。

あなたも、そうなのではありませんか?

かかりつけ医も音楽療法なんて言っていなかったし、我が子にはきっと関係ないんだろな……と片付けようとしても、何か効果があるのではないかという期待も捨てられず、気がかりが残ってしまうのですよね。

もう大丈夫ですよ!

あなたの疑問やモヤモヤは、こちらの記事でスッキリさせることが出来るはずです(^^)/

音楽療法について、またあなたが期待をお寄せになっている効果についても、理解を深めていただけると思います。

それでは今回は、発達障がいがある子に音楽療法?その効果について詳しく紹介!というテーマでお届けしてまいりますね。

 

発達障がいがある子どもに音楽療法の効果はあるの?

発達障がいがあるお子さんに効果があることは何かないかと、日々アンテナを張っているお母さんは、音楽療法という言葉にも目を留めていらっしゃるのではないかと思います。

でも、まだそんなに知名度も高くないため、良く分からないというのが正直なお気持ちなのではないでしょうか。

そこでまずは、音楽療法についてご説明しながら、発達障がいがあるお子さんへの効果などについてお話ししたいと思います。

 

音楽療法とは

まず、「音楽療法とは」と題してお話しいたします。

あなたは、気に入った音楽を聞いて楽しい気持ちになったり、気分が落ち着いたというご経験はありませんか?

音楽には、そのような癒やしの効果があるのですが、医療の現場でも十分効果があると考えられています。

その音楽の力を利用して、心や体を健康に導いていくことを音楽療法と言うのです。

音楽療法そのものには、風邪を治したり病気を治したりする力はありません。

でも音楽は、人を幸せな気持ちにさせたり苦痛を軽減させたり、生活の質を高めることに役立つので、主となる治療を補ったりリハビリテーション効果を高めるために、補完医療として使われているのです。

人は太古の昔には、悪霊を追い払うために音を出したり、神に祈りを捧げようと美しい音楽を奏でていたことでしょう。

音楽家たちは音楽の力を信じ、音楽の力で人に癒やしを与えたいという思いを表現し続けてきました。

その歴史があるお陰で、音楽の効果が現代になり認められ音楽療法が生まれ、少しずつ世に広まってきたわけです。

 

音楽療法の対象者

次に、「音楽療法の対象者」についてお伝えいたします。

音楽療法は現段階では主に、認知症の方、精神障がいがある患者さん、交通事故などによる脳機能の障がいにより後遺症がある患者さん、脳性麻痺や小児麻痺の患者さん、発達障がいがある方などに対して使われています。

音楽の力を利用して、心や体の健康の維持回復に役立てられているのです。

心と体の健康の維持回復が目的であるならば、乳幼児から高齢者まで、病気や障がいがある方もそうでない方も、ありとあらゆる年代のさまざまな健康状態の方が対象者であろうと、私は考えています。

しかし中には、健康な人が疲れたときに音楽を聴いて癒やされる場合は、主となる治療がないため補完医療とは言えず、厳密には音楽療法ではないという考え方もあるようです。

それでも、私たちは健康な時でも、病気の予防を目的にお医者さんにかかることがあるわけです。

やはり、音楽療法の対象者に条件は必要ないのではないかと思います。

つまり、発達障がいの診断があってもなくても、何となく発達が気になる場合であっても、音楽療法の対象者!ということになりますね(*^_^*)

 

音楽療法の効果と目的

では3つ目に、「音楽療法の効果と目的」についてご説明いたします。

音楽療法には、主に次の3つの効果があると言われています。

まず、好きな音楽を聴くと皮膚の温度が上がったり、筋肉の緊張が低下するという研究結果があり、こちらは生理的効果になります。

次は、音楽を聴くことで様々な感情が引き出されたり、気分が上がったり下がったりするなどの心理的な効果です。

それから、一人ではなく集団で音楽を使うことによって得られる、社会的な効果もあります。

これらの効果があるため、音楽療法は以下のような目的のために使われています。

  • 痛みや不安を緩和する
  • 心身のリフレッシュをはかる
  • 身体の機能を活性化させ意欲を向上させる
  • 感情表現を促しコミュニケーションを図る
  • 孤立を防ぎ孤独感を軽減する

心や体の痛みを気にすることなく、自分が思うように行動できて、ありのままの気持ちで人と心を通わすことが出来たら……!

音楽療法の効果を一言で言うなら、音楽の力で心も体も元気になる!となるでしょうか。

発達障がいがあるお子さんにとっても、意欲的になれたり、自分の気持ちや考えを表に出して相手に伝えられるようになったり、楽しい気持ちになって笑顔になれる、というのは嬉しい効果ですよね(*⌒▽⌒*)

 

発達障がいがあるお子さんへの音楽療法による効果とは

いかがでしたか?

音楽療法についての理解が深まり、その効果についても更に関心を持たれたのではないかと思います。

そこでここからは、発達障がいがあるお子さんが音楽療法を受ける場合に期待される効果について、ご紹介いたしますね。

 

リラックスして楽しい気持ちになる

まず1つ目は、「リラックスして楽しい気持ちになる」ということです。

あなたのお子さんは、知っている歌やお気に入りの音楽が耳に入ってくると、どんな様子になるでしょうか。

「あ!好きな曲が流れてきた~!」

「おや?どこかで聴いたことがある!何の曲だっけ?」

はじめは、その音楽に対して意識を集中したり、色々と思い出す作業が脳内で行われたりするかもしれません。

でもその音楽に馴染むにつれて、気持ちや心が和んだり癒やされたりするのではないでしょうか。

そのようなリラックスした気持ちになれる理由の一つに、「ゆらぎ」というものがあります。

ゆらぎというのは、ほぼ一定で規則的なリズムの中に、多少の不規則性が含まれている刺激のことです。

波が打ち寄せる音、脈拍、クラシック音楽などには、ほぼ一定のリズムがあるので、私たちは先の展開を予想することも出来るため、安心できて心地よい気分になれるのです。

また一方で、時計の針の音のように変化がなくずっと単調なわけでもないので、次はどうなるのかな~と少しだけドキドキワクワクして、程良い緊張感も生まれるわけです。

音楽療法では、一定のリズムと少しの意外性がバランス良くとれている音や音楽が使われ、その時のお子さんの気持ちに合った曲やお子さんが笑顔になれるような曲を選曲していきますので、リラックス出来るし楽しい気持ちになれるんですよ(*^_^*)

 

自分を表現して自己を肯定できるようになる

では次に、「自分を表現して自己を肯定できるようになる」ということについて、お話しいたします。

音楽療法は、楽器演奏の上達を目指しているわけではないので、お子さんに対して「それは良くない!」「こうしなさい!」と言うようなことはありません。

例えば、バイオリンという楽器との触れ合い方についても、「裏返しの逆さまで持ってはダメ!」とか「どんぐりを弦の上に置いてはいけません!」などというような声かけも、私はしません。

楽器を修理に出す必要がないくらいのことであれば、少々の傷がついたりするのは致し方ないと思っていますし、そうでなければ自由に音と触れることは出来ないと考えているからです。

お子さんが自分の思うように音を出す様子を見守ったり、私が演奏する音に合わせて動いてくれる様子に応じたりしながら、音楽の持つ力を一緒に共有しています。

つまりその間、お子さんは否定されたり失敗してしまったりというようなことがないので、安心して自分を表現できるわけです。

自分が感じるまま自由に動いて、音を出したり出さなかったりしながら、そこで生じる音や人とのやりとりに身を置いている状況になります。

そんな時のお子さんからは、「どう?ぼく(わたし)いいでしょ?」と堂々と自信のある態度や、自分に納得がいき満たされた気持ちになっている表情、そんな自分をまるごと受け入れて肯定できているような笑顔が見られます(*⌒▽⌒*)

 

コミュニケーション能力が伸びる

次に3つ目の、「コミュニケーション能力が伸びる」ということについてです。

お子さんと私がいて楽器があるという場面では、互いが出す音のやりとりだけでなく、言葉やジェスチャーを使ったコミュニケーションも交わされています。

会って間もない時間から、バイオリンの扱いについての説得(?)交渉(?)が行われることもあるんですよ(^_-)

お子さんを否定することはありませんが、楽器が壊れてしまいそうな扱いをしていたり、大事な楽器だと分かってくれていそうな場合には、それを説明して納得してもらえるように、私も真剣に伝えています。

「このバイオリンが壊れちゃうと、私はと~っても悲しい気持ちになっちゃう。○○ちゃんと一緒にバイオリンで遊べなくなっちゃう。だから優しく音がしないようにそっと置いて欲しいんだよ、お願いできる?」

言葉の意味と私が伝えたいと思っている内容を、どこまで理解してくれているだろうかと思うような時でも、それまでとは少し違う顔つきになったり、力の加減をしてくれたりと応じてくれます

それでもまだ自分流に触りたい様子であれば、バイオリンの付属品だったり、バイオリンケースに入っている別の音が鳴る物と交換してもらったりもしますよ。

はじめは音楽があってのやりとりに限られていたものが、機会を重ねていくと、小さく手を振ってくれるようになったり、小さく「おはよぅ……ござぃ……。」と言ってくれたり……。

笑顔で遠くから「おはよございま~す!」と声を張り上げてくれたり、「バイバイまた来てね~!」と飛びついてきてくれたりと、どんどん発展していきます。

お子さんは、コミュニケーションが取れるという能力を、色々な場面で発揮して伸ばしていってくれているのですね(*^_^*)

 

集中力が高まる

では次に4つ目の、「集中力が高まる」ということについて、お伝えいたしますね。

例えば、お子さんから数メートル離れたところで、お子さんが知っていそうな曲を私が弾き始めるとします。

すると、知っている曲だとはいえ、はじめは本当にその曲だろうかと耳を澄ませてくれます

「なにそれ!違うけど……?」 という白けた声が聞こえてくることもありますが、でもそれは集中して吟味しながら聴いてくれていたという証になります。

次に、また少し変わった風に弾くと、「ダメ~~~!違~~う!」と、チェックが入ります。

その間、集中してくれているわけです。

また別の場面では、「音楽が聞こえている間は踊ってみてくれる?」と誘います。

すると、まずは動きを止めて、こちらを見てくれることになります。

その時のお子さんにとって関係ないことや、優先順位が低いことは放置できているということですね。

姿勢を動かさず、じっと私の方に注意を向けて、いつ始まるかと耳を澄ませて集中しています。

私から見たら中途半端で何とも落ち着かない姿勢であっても、体全体の意識がバイオリンの音に向いているかのようです。

私が楽器を持てば、ちょっと身構えていよいよ始まるかと緊張している様子になり、少しでも音が聞こえたら、たちまちこれでもかと体を動かし始めます。

音楽が止まっても踊り続けてくれることもしばしばですが、そうこうしているうちに、童歌や手遊び歌を何曲も弾けるくらい時間がたちます

そのような時間じっと座っていたり、ひたすら待っているなんて、普段なら飽きてしまってなかなか難しいのではないかと思います。

音楽があることで、集中する力が高まっていると言えるのではないでしょうか。

 

出来ることが増える

最後の5つ目は、「出来ることが増える」ということになります。

これまでにご紹介した効果からもお分かりのように、お子さんが出来ることは間違いなく増えていくことでしょう。

リラックスして楽しい気持ちになれる音楽を使って、まるで遊んでいるかのような活動の中で、人とのコミュニケーションを取り、集中して見たり聞いたり手足体を動かして、自分を肯定しながら自分がしたいことを実現していけるわけです。

人は、リラックスしている時や気分がいい時ほど、自分の持てる力・能力を最大限発揮できるであろうと、私は考えています。

自分一人の力で出来ることが増えるのは、本人にとってとても嬉しいことですし、より充実した毎日のためにも必要になりますね。

さらに、人とのコミュニケーションを通して、人と協力して達成できる場面が増えることも、人生において必要不可欠だと思います。

お子さんのこれからの人生を、より豊かなものにしていくために!

自分の思いを人に伝えて、自分の希望を叶えられるようになるために!

今、そのために出来ることや選択できる道のりは、お子さんの目の前にいっぱい広がっていますよ(*^_^*)

その一つが、いつでも手軽に簡単にできて、面白い!楽しい!と思える音楽療法なのではないでしょうか。

発達障がいがあるお子さんも、音楽療法をジャンプ台にして、出来ることを増やしていって欲しいと願っています。

 

音楽のリラックス効果については、こちらでも詳しくお話ししていますので、よろしければご覧くださいね。

発達障がいに音楽を!おすすめの理由と選曲のヒントとは?

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、発達障がいがある子に音楽療法?その効果について詳しく紹介!というテーマでお届けしてまいりました。

音楽療法は、まだ一般的に広くは知られていませんが、リラックスした楽しい気持ちになれて、自己を肯定しながら自分を表現し、自分の能力を高めていける効果があると言えます。

音楽は誰でも手軽に、いつでもどこでも取り入れることが出来ますね。

発達障がいがあるお子さん一人一人に合わせて、使い方の工夫も簡単に出来るのでオススメです。

あなたのお子さんには、お気に入りの音楽や好きな音はありますか?

まずはそれを一緒に味わって、楽しむことから始めてみてはいかがでしょうか!

 

 

それでは今回は、こちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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