発達障がいがある小学生の友達付き合いが不安!どうすれば良くなる?

こんにちは

お子さんの発達が気になるお母さんの味方

感覚チューニストのゆうです。

 

 

発達障がいがあるあなたのお子さんは、学校のお友達のことで腹を立てている様子はありませんか?

「クラスの中に、先生の言うことを聞かない子がいるんだよ!」

「○○くんは決まりを守らないし、係の仕事をしない人もいるし、どうしかしてよ!」

帰ってくるなり、興奮気味に文句を言い出すお子さんもいるかもしれませんね。

お友達から遊びに誘われても、何か気に食わない様子で嫌がったり、あなたに断って欲しいと頼むことはないでしょうか。

そんな時に私は、我が子の友達付き合いが心配になったりしていました。

「そんなに嫌そうにしていたら……そんなに腹を立ててばかりじゃ……お友達ができないんじゃ……。」

あなたも、そうではありませんか?

だけど、もしもお子さんにお友達がいなくて学校で一人ぼっちだったとしても、あなたが傍にいてあげることはできないのですよね。

それに、お友達との付き合い方って、目に見える形ある物ではないので、説明もしにくいのではないでしょうか。

「仲良くしなさい!」と言うだけでは何も変わらないし、お家で何かアドバイスしてあげたくても、何をどう言えばいいのか分からないし……。

あなたは、途方に暮れてしまっているのではないかと思います。

でも、安心してください、大丈夫ですよ。

お友達付き合いについて、お家で手助けしてあげられることがあるんです。

そこで今回は、発達障がいがある小学生の友達付き合いが不安!どうすれば良くなる?というテーマでお話ししていきたいと思います。

 

発達障がいがある小学生はどうして友達付き合いが苦手なの?

お子さんの話の中にお友達の名前が出てくると、「親しいお友達がいるんだな!一人ぼっちではないんだな!」と、安心するお母さんは多いと思います。

それとは反対に、お友達との関係が上手くいっていない様子だったり、お友達への苦情を耳にしたりすると、途端に「大丈夫なのかな……。」と、心配になったりしますよね。

お子さんは一体どのような状況になっていて、どんな気持ちになっているのでしょうか。

まずは、それを一緒に考えてみませんか?

 

間違ったことをしているお友達が許せない

まず1つ目に、「間違ったことをしているお友達が許せない」ということがあります。

これは、「真面目」「頭がかたい」「頑固」などと見えてしまうこともあるかもしれません。

例えば、学校の決まりを守ることは大切ですが、いつでも誰でも絶対に守れるとは限りませんよね。

それを、「決まりは守るもの!」と強く思っていた場合を考えてみたいと思います。

「挨拶をする」という決まりに対して、それをしていないお友達を見た時に、どのような気持ちになるのでしょうか。

もしかしたら、お友達は朝お家の方と言い合いをして、学校に着いてからも気になって気になって、先生とすれ違っても挨拶どころではなかったのかもしれません。

でも、「挨拶をしていない!」

⇒「挨拶をするのは決まり!」

⇒「決まりは守らなければいけない!」

⇒「守っていない!」

⇒「間違っている!」

⇒「いけないことをしている!」

というように、一直線に繋がってしまうことがあるのです。

また、発達障がいがある場合には、一つの考えに偏りがちだったり、一度そうだと思うと他を受け入れにくくなってしまうことがあるので、それも関係しているかもしれません。

すると、そのお友達が他の場面で挨拶をしていても、あまり印象に残らないのではないかと思います。

そんな中、他の決まりも守っていない姿を見たら、「あちらでもこちらでも、間違ったことを何度もしているお友達!」となってしまう可能性があるわけです。

その結果、そのようなお友達に対して、「許せない!」という敵意にも似た感情を持ってしまう、という流れです。

 

お友達の欠点が目について仕方がない

では次に2つ目の、「お友達の欠点が目について仕方がない」について、お話しします。

こちらは、自分自身のことではなく、自分から見える周囲の様子について観察する力がある、とも言えるかもしれません。

例えば学校で、自分が先生やお友達から注意された経験から、それをダメな事や欠点だと思ってしまう、ということがあるでしょう。

それ以外にも、お友達が先生から言われていたことや、お友達同士の会話内容から、「いけないこと」「良くないこと」「直すべきこと」「ダメなこと」などとインプットされることもあるはすです。

それと関連づけて、お友達の言動について「ダメなのに!」「こうあるべきなのに!」というような、一方的な捉え方をすることがあるのです。

実際には、そのお友達の状況では当てはまらないことや、何か理由がある言動であっても、否定や敵視する気持ちを真っ直ぐに、強く抱いてしまうのではないかと思います。

また、自分の言動については、お友達を見るようには客観的に見られませんから、自分から見えるお友達の欠点ばかりが、目について仕方がない状況になるわけですね。

 

お友達のペースに合わせるとすごく疲れてしまう

では3つ目の、「お友達のペースに合わせるとすごく疲れてしまう」についてです。

発達障がいがある場合、そのお子さん自身の中で、得意なことと不得意なことの差が大きく、見た目以上に疲れてしまっていることがあります。

何かを見たり聞いたり、そこから何かをしたりという時に、他のお友達と同じようにしてはいるけれど、実は他のお友達とは比べものにならないほど一生懸命頑張ってやっと出来ている、ということがあります。

例えば先にお伝えしたように、物事をとても真面目に真剣に捉えて、身のまわりの出来事に細心の注意を払いながら過ごしていたら、それだけでも疲れるとは思いませんか?

たまには、何もしないで、何も話さないで、ぼ~っとしたくなる時が必要になったりもするでしょう。

自分が他のお友達よりもずっと疲れているのかもしれないと、自分で分からないうちは、お友達のペースに合わせて一緒にいると何か疲れる、という思いだけが蓄積されていってしまうのではないかと思います。

本当は休みたいけれど、お友達に合わせて一生懸命頑張っているのかもしれない、ということを忘れないでいてあげたいですね。

 

友達付き合いを良くする親の手助け

ここまで読まれてみて、いかがでしたか?

お子さんのお友達付き合いの様子について想像しながら、その背景にどんなことがあるのかと想像された方もいらっしゃると思います。

それを踏まえてここからは、あなたがご家庭でお子さんにしてあげられる手助けについて、お伝えしたいと思います。

 

お子さんが腹を立てる理由や気持ちを聴いてあげる

まず1つ目の手助け、「お子さんが腹を立てる理由や気持ちを聴いてあげる」についてお話しいたします。

お子さんは、あなたが耳にしたくないような言い回しで腹を立てたり、お友達のことを悪く言ったりするかもしれません。

でも、一通りの愚痴や文句を聴いてあげて、どうして腹が立ったのか、どういう気持ちだったのかなどを教えてもらいましょう。

お子さんから見えた状況や、お子さんが感じた気持ちなどを知ると、「それは怒りたくなっても当然だね……。」と、思えることもあるはずです。

そうしているうちに、お子さんの高ぶっている感情はきっと治まってきますよ。

「そんな考えや気持ちでいたらダメだよ!そんなんじゃお友達なんて出来ないよ!」

私は、そう言いたい気持ちを何度も堪えたことがあります。

でも、後から言わなくて良かったと思うことばかりでした。

また時には、「もしも我が子が、他のお友達にそんな言われ方をしていたら……。」と想像して、苦しくて悲しくなって泣いてしまったこともあります。

我が子の話を聴きながら泣いてしまうので、その理由を話さないわけにもいかず、その想像の通りに伝えました。

それが良かったわけではないと思いますが、結局私は聴き役をしているだけで、我が子は成長とともに、自分で自分の怒りの感情を調整できるようになっていきました。

 

お子さんと一緒にお友達の言動の理由を想像してみる

では2つ目の手助け、「お子さんと一緒にお友達の言動の理由を想像してみる」についてお伝えしますね。

お友達の言動の理由や、その時のお友達の様子や置かれていた状況などについて、お子さんの考えを聞きながら、一緒に想像してあげましょう。

まずは、お子さんが吐き出す苛立ちなどの気持ちに耳を傾けてあげて欲しいのですが、それでお子さんの気持ちが落ち着いたら、少しでもいいのでこちらの時間をつくってみて欲しいと思います。

あなたが、「○○君は△△だったのかな~?」「それとも□□ってこともあると思う?」などと聞いてみましょう。

お子さんが乗り気でなかったり、「そんなの知らない!そんなの別にどうでもいい!」と機嫌を損ねるようなら、まずは「そうだよね~。分からないよね~。」と、話を終わりにしてもいいでしょう。

別の機会に、「前は分からないって言っていたけれど、最近は何か閃いたりする?」などと聞いてみるのです。

少しでも、お友達について他の見方をするきっかけを作っていただければと思います。

すると徐々に、「お母さんは△△って言っていたけれど、違うと思う。」「□□でもないみたいだし、全然分からない!」などと、お友達の言動の理由に目を向けることができるようになるのではないでしょうか。

そうなれば、お友達に対して抱く気持ちが変わって、お子さんの態度や口から出る言葉も変化していくと思います。

 

お子さんの気持ちの伝え方を一緒に考えてあげる

それでは3つ目の手助け、「お子さんの気持ちの伝え方を一緒に考えてあげる」についてです。

お子さんがお友達に対して、自分の気持ちをどう伝えたらいいか、どういう方法なら伝えやすいかなどを、一緒に考えてあげましょう。

これまでは、非難する言葉や文句が直球で口から出てしまったり、そのような気持ちが表情や態度に出てしまっていたりしたかもしれません。

でも、あなたが1つ目と2つ目の手助けをすることで、お子さんが柔軟な捉え方が出来るようになれば、お子さんは自分の気持ちを伝えやすくなると思います。

するときっと、お友達の目にも嫌そうではないお子さんの姿が映りますから、より和やかな関係が築けるようになるのではないでしょうか。

声をかけられたり誘われたりした時に、いつも笑顔でいたり、ずっと一緒にいる必要はないと思います。

はじめから先に帰るつもりで、「ちょっとだけ遊ぶよ。」と言って、すぐに帰ってきてもOKですよね。

途中で嫌になったら、文句ではなく「疲れたから帰るね。」と伝えられたら、状況は変わるに違いありません。

咄嗟にどう言えばいいか分からない状況でも、無視をしたり睨むのではなく、「ゴメン。また今度。」と言えば大丈夫と知っていれば、次の機会に繋げられるのではないでしょうか。

その間にも、お子さんは成長とともに出来ることが増え、色々な捉え方を吸収していきますから、より穏やかな心地良いお友達付き合いができるようになるでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、発達障がいがある小学生の友達付き合いが不安!どうすれば良くなる?というテーマでお届けしたまいりました。

お子さんのお友達付き合いが大変そうなのは、お友達のすることや考え方などに自分との違いを強く感じて、どうしていいのか分からないのかもしれません。

まずはお子さんの話を十分に聴いてあげてから、お友達の言動の理由を一緒に想像したり、自分の気持ちをどう表現したらいいのか考えてあげてくださいね。

その時に、正解探しはしなくて大丈夫です。 お子さんにとっての正解は、お子さん自身が見つけてくれます。

そしてきっと、自分に合ったお友達付き合いが出来るようになりますから、安心して待ちましょうね。

 

 

それでは、今回はこちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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