発達障がいで不安が強い子どもを安心させてあげたい!オススメ対応5つ!

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。
発達障がいがあるあなたのお子さんは、不安が強かったり緊張しがちだったりということはありませんか?
例えば、初めてのことはもちろん嫌がるし、慣れないことに対しても消極的……。
家族や知っているお友だちと一緒だとしても、出かけたがらない……。
我が子も外に遊びに行くことが少なかったので、一人で遊べる子なんだな………と思っていました。
でもそこには、「不安なことがある」という理由があったのです。
しかも、その内容や理由を聞いてみると……え??そんなこと?オーバーな!!と思うような内容でした。
それでも頑として不安だと言う我が子に対して、「そんなに意志が強いのなら、何も不安がったり怖がったりしなくていいじゃない!」と、呆れ気味に言い放ってしまうこともありましたね~。
あなたはいかがですか?
お子さんに、「そんなに不安にならなくていいし、心配はいらないから大丈夫だよ。」と言ってあげても、なかなか安心してくれなくて困った、ということはないでしょうか。
どうにかして気持ちを楽にしてあげたり、不安を軽減したり取り除いてあげたいけれど、どうしていいか分からないと困ってしまいますよね。
でも、もう大丈夫です!
こちらをお読みいただければ、お子さんが強い不安を感じてしまう理由も分かって、すぐに対応してあげられるでしょう。
それでは今回は、発達障がいで不安が強い子どもを安心させてあげたい!オススメ対応5つ!というテーマで、お届けしてまいりますね。
どうして発達障がいがあると不安が強いの?
発達障がいがあるお子さんの中には、不安が強いお子さんもいます。
でも、その理由がまわりからすると些細なことであったり、普段は強気な発言もあったりするので、何がどうしてそんなに不安なのかと不思議に思うこともあるでしょう。
そこでまずは、発達障がいがある場合どうして強い不安を抱きがちなのか、その理由について考えてみましょう。
物事を良くない方向に考えてしまいがち
まず1つ目に、「物事を良くない方向に考えてしまいがち」ということがあります。
発達障がいがあってもなくても、先行きが明るい!と思えば楽な気持ちになるでしょうし、お先真っ暗だ……と捉えれば不安で一杯になるでしょう。
あなたも、どなたかに不安なことを相談していて、「そんなに悲観的なことばっかり言わないでよ……。」とか、「あなたは楽観的だからそんなこと言えるのよ……。」と思ったりすることはないでしょうか。
そんな風に不安になってしまっている時、心の中に次のようなことが起こっているのではないかと思います。
- 良くない結果になるという情報を見聞きして、それだけを信じている
- 他の人を襲った良くない出来事を自分にも当てはめている
物事を良くない方向に捉えて、それしかないと信じ切ってしまうと、どうしても不安になってしまうものです。
発達障がいがある場合、とても用心深く慎重で一生懸命ひたすら心配してしまう、という一面があるように感じます。
まさに、石橋を叩いて渡るのです。
良くないことは自分にも降りかかるに違いないと思い込み、色々と想像してしまうのです。
それは、こちらが思いもよらないような突拍子もない内容だったり、だいぶん脱線している感じだったり、根拠のない妄想だったりすることも少なくありません。
でも、本当にそう考え信じてしまっているのですから、強い不安と恐怖に襲われてしまうのも当然なのではないかと思います。
過去に感じた嫌な気持ちが強く残っている
次は、「過去に感じた嫌な気持ちが強く残っている」ということについてです。
誰しも、嫌だった思いをした後は、そのことがずっと心に残っていたりしますよね。
私も、言ってはいけないことを言ってしまったと後から気が付いた時の恐怖感や、自分の言動のせいで大ごとになってしまって、凄く緊張して怖い気持ちになりながら泣いて謝った過去などは、いつまでも嫌な思い出として残っています。
発達障がいがある場合、そのような良くない思い出が、他の思い出よりもずっとずっと強烈に心に刻み込まれやすいように感じます。
その場を離れても、嫌だったことが繰り返し繰り返し思い出されて、色濃くなっていくこともあるのではないでしょうか。
また、音や明るさなどの刺激に敏感な場合もあるので、その時に受けた嫌な感じが影響して、結果良くない思い出になってしまうこともあります。
普段はそれほど苦手だ!キツイ!と感じていない刺激であっても、その時の体調や気持ちなどの影響を受けて、二度と経験したくないくらいに嫌な事柄として記憶に残ってしまうこともあるわけです。
誰にでも、良くない思い出や恐怖や苦しみを感じた経験はあると思いますが、その度合いや頻度が違うのではないかと考えられますね。
すると、自分は運が悪い!自分には良くないことばかりが起こる!という思いばかりが募っていく、という悪循環にもなるのではないでしょうか。
経験をもとに先のことを想像するのが苦手
3つ目に、「経験をもとに先のことを想像するのが苦手」ということについて、お伝えいたします。
私たちは、過去の経験をもとに、これから先に起こりうる出来事について、色々と想像することがあります。
その時の状況や、それが起こった時の条件などを色々と覚えていて、それをもとに未来の出来事についてイメージしているのですね。
場所はどこだったか、季節は曜日は時間は、誰がいたか、何がどういう流れでそうなったか、その時の自分の体調や気持ちなどなど、想像するために必要なたくさんの情報がもとになっているはずなのです。
時には、違う場面で体験していた全く関係なさそうな情報と繋がって、より確かで頼りになるイメージができあがることもあるでしょう。
だからこそ、「こうなるから安心だ!」「ああなるかもしれないけど大丈夫!」などと想定して、安心したり気持ちを落ち着かせたりすることも出来るのですね。
そのどこかに、覚え違いや入れ替わりがあったり、記憶が抜けていたり断片的になっていたりすると、想像するための情報が少なくなったり不確かなものになります。
一体どうなるんだろう?分からないぞ……これままずい!
更にそこに、数多く残っている過去の凄く良くない記憶が、想像するための有力な材料として投入されてしまうのです。
もう目の前には、不安な未来しか見えないことになってしまいますね。
そして実際に、良く分からない状況に置かれて、悪いことがいつ襲いかかってくるかという緊張続きの体験をすることになるわけです。
これから先のことを想像する時に、多くの安心情報があればいいのでしょうけれど、そうでない場合には、やはり不安ばかりが先に立ってしまうのではないかと思います。
自分は正しくありたいという気持ちが強い
それでは4つ目の、「自分は正しくありたいという気持ちが強い」ということについてです。
誰しも、悪いよりは良くありたい!失敗するよりは成功したい!下手なよりは上手な方がいい!などと思うでしょう。
同じように、正しくありたい!という気持ちもありますよね。
発達障がいがある場合、それらの思いが強かったり、それら全部のことについて「正しくありたい」もしくは「正しくなければならない」という捉え方をしていることがあります。
その「正しい」は、自分の経験から学んだ正しさかもしれないし、誰かがどこかで言っていた正しさかもしれません。
いずれにせよ、こうあるのが正しい!これは間違いダメ!という事柄や内容に敏感なのではないかと思います。
だからこそ、知らず知らず自分の中に揺るぎない「正しさ」ができあがり、それを大事にしたい!守りたい!という気持ちになるのではないかと、私は考えています。
間違いや失敗は犯したくないし正しくありたいのですから、わざわざ良く分からないことや知らないことにチャレンジするでしょうか。
ミスをしたらおしまいだ!悪いことをしたら自分はもうダメだ!
何かをするということが、危険な橋を渡るということになるのであれば、不安で不安で仕方ないですよね。
そんな危険な未来は、誰だって決して選択したくないに違いありません。
人の言動に傷つきやすい
最後の5つ目に、「人の言動に傷つきやすい」ということについて、お話しいたします。
発達障がいがある場合、自分に自信を持ちにくいということは良く聞きますし、実際に私も同じように感じています。
自分に対する誰かの言動を、どうしてもマイナスに捉えてしまいがちなのではないでしょうか。
自分のことを悪く言っている表現に違いない、自分を嫌がっている仕草に違いない、という捉え方をしてしまうわけです。
それはもしかしたら、苦手や不得意なことがあって思うように出来なかったり、大変な思いをしないと他の人と同じようには出来ないという経験から来る思い込みかもしれません。
また、自分自身のことを含めて、物事について色々な方面から捉えることが苦手で、限られた面から吟味してしまいやすい、ということも理由の1つであろうと思います。
場合によっては、誰かが発している言葉の一部を、まるで自分への負のメッセージとして受け取ってしまうこともあります。
自分に向けられた内容ではないのに耳に強く飛び込んできてしまい、自信がない自分に関連づけられたこととして位置づけられてしまうわけです。
結果、自分の中にある素晴らしい面、良いところや格好いいところ、得意なことや自慢できること、ナイスでOKなところなどに、ますます意識が向きにくくなってしまうのではないでしょうか。
自分を褒めることがなく、他人が発信している情報を自分にとってのマイナス情報として受け取りやすいとなると、気持ちが沈み自信はなくなり、ビクビクして怯えて不安が強くなるに違いありません。
不安が強いお子さんを安心させてあげられるオススメの対応5つ
いかがでしたか?
私たちは普段から、多かれ少なかれ不安と向き合って過ごしているものですが、発達障がいがある場合にはその不安を感じやすく、そういう状況にも陥りやすいということについて、ご理解いただけたでしょうか。
それらを踏まえてここからは、不安が強いお子さんにどう対応したら安心させてあげられるのかについて、お伝えしていきたいと思います。
どんなことを不安に思っているのか教えてもらう
まず1つ目は、「どんなことを不安に思っているのか教えてもらう」ということです。
お子さんが不安を訴えてきた時には、その時のお子さんが実際に想像していることや、頭の中で考えていることなどを教えてもらいましょう。
あなたなりに想像してしまうのではなく、お子さんが何について不安なのか、どんなことに不安を感じているのかを丁寧に聴いてあげるのです。
お子さんが抱いている不安は、あなたが想像してあげられる不安や、あなたが子どもの頃に感じた不安とは違うかもしれませんからね。
不安を感じているお子さん本人から、なるべく詳しく教えてもらってくださいね。
- 怒られたり、文句を言われたり、非難されそう
- 仲間外れになったり、ひとりぼっちになってしいそう
- 視線が自分に集中したり、何か言わないとならなくなりそう
- 明るすぎたり騒々しかったり、寒さや暑さ・湿気などで気持ち悪くなりそう
お子さんの不安は、実際には起こっておらず、これから先のまだ体験していないことについての「不安」です。
それらは、過去の実体験がもとになっていることもあれば、身のまわりの環境にある様々な刺激を敏感に感じ取ってしまうことが理由になっていることもあります。
あなたからしたら、気にしなくてもいいような些細なことだったり、勘違いや思い込みだと思われるようなことだったりするかもしれません。
それでも、バッサリ切り捨てたり即座に正したりせずに、「~じゃないかって想像しているんだね。」「~に違いないと思ってしまうんだ……。」と、耳を傾けてあげましょう。
お子さんの話をひとしきり聴いてあげた後で、「本当にそうなってしまうのかな~?まだ起きていないことだから、どうなるんだろうね~。」と、言い添えてあげてもいいと思います。
どんな気持ちになりそうなのか教えてもらう
次に、「どんな気持ちになりそうなのか教えてもらう」ということがあります。
お子さんがどんなことに不安を抱いているのかが分かったら、その場合にどんな気持ちになりそうなのかを教えてもらいましょう。
不安な場面だけでなく、その場でどういう心境になりそうなのかを良く聴いてあげるのです。
- 気分が沈んだり悲しくなりそう
- イライラしたり腹が立ったり負けた気がしそう
- 恥ずかしくて居たたまれなくなりそう
- 緊張したり血の気が引く感じがしそう
お子さんがどんな気持ちになってしまいそうなのかを聴いてあげていると、お子さんの苦手や不得意なことも分かるかもしれません。
そういえばあの時……と、別の出来事での様子に重ねたりして、今後の快適な環境づくりのためにも活かしてあげられるでしょう。
「今のところ、そんな感じなんだね~」「想像するとそんな気持ちになるんだね~」と、耳を傾けてあげてくださいね。
過去に感じた嫌な気持ちや苦しい感じがしたことなどが、沢山鮮明に残っていて、あたかも真実かのように本当にそうなるかのように、信じてしまっている場合もあります。
その気持ちを理解してあげながら、「前はそんな気持ちになって嫌だったんだね~。今のあなたはそうは感じなくなっているかもね~。」と、言い添えてあげましょう。
お子さんの想像にはない別の展開を一緒に考える
では3つ目に、「お子さんの想像にはない別の展開を一緒に考える」ということについて、お伝えいたします。
ここまでのところで、あなたとお子さんは、これから起こるかもしれない未来のことや気持ちについて話しているわけですね。
その流れにのって、お子さんが話してくれた内容とは違う、あなたが考える別のパターンを投げかけてみましょう。
お子さんに、別の展開があるかもしれないという可能性を紹介してあげて欲しいのです。
「もしかしたら……」「こんなことはないかもしれないけれど……」「ひょっとしたら……」などの言葉を添えることをオススメします。
ズバッと、「~になるんじゃないの!」「~に決まっている!」などと言わずに、「もしも~」という物語風にした方が、お子さんの耳に入りやすく想像もしやすくなると思いますよ。
不安な想像や気持ちは、そう直ぐには消え去らないので、どんな展開を言われても、まずは「そんなことはない!」という気持ちになってしまうでしょうからね。
不安な気持ちに寄り添ってあげながら、軽減できたり解消できそうな方法があれば、それを提案してあげるのもいいですね。
- 安心できる誰かと一緒にする
- リラックス出来るようなお気に入りの物を持参する
- まずは様子を見てから考えて、大丈夫そうなら時間を決めて参加する
などなど、お子さん自身が安心できるような策がないかどうか、一緒に考えてみてあげてくださいね。
別の展開ならどんな気持ちになりそうか一緒に考える
それでは4つ目の、「別の展開ならどんな気持ちになりそうか一緒に考える」ということについてです。
ひとつ前のところで考えていただいた別の展開になった場合に、お子さんだったらどんな気持ちになりそうか一緒に考えてみましょう。
もしもそうなったとしたら、気持ちが変わりそうかそれとも変わらなさそうなのか、色々と想像してもらうのです。
少し不安が薄れたり、こうなるに違いないという負の強い思いが少し和らいだり、他のイメージを抱けるようになるかもしれません。
あなたの目の前にいる、今のお子さんの気持ちが少し不安から逸れそうであれば、その時のほっとした気持ちを一緒に味わってあげましょう。
気持ちの変化について、意味ある言葉だけで言い表すのは難しいかもしれません。
そんな時には、最大の不安を10として、不安がないことを0として、0~10の数字にして言ってもらってもいいですね。
「1・2・3」「松・竹・梅」「上・中・下」「大好きなリンゴ・どっちでもないバナナ・嫌いなミカン」などの3択でもOKですよ。
あなたとお子さんのお二人が共通理解できて、気持ちの変化を表せる形であれば何でもOKです。
それらの変動の具合を再認識することによって、別の展開もアリかも?という気持ちになれることがあると思います。
だけど、別の展開になるように強く促すようなことはせず、お子さん自身が自分の気持ちの変化に気がつくのを、見守ってあげてくださいね。
不安なことへの無理強いはせず話題に出来たことを褒めてあげる
最後の5つ目は、「不安なことへの無理強いはせず話題に出来たことを褒めてあげる」ということについて、お話しいたします。
先ほど少しお伝えいたしましたが、お子さんが不安になって怖がっている時に、気持ちに寄り添って一緒に色々な想像をしてあげても、瞬時には笑顔にはなれないでしょう。
実際には、何の心配もいらない展開になることも多いとは思いますが、お子さんとしたら、本当にそうかどうかの確信は持てないですし、自分の気持ちだって実際にどうなるかなんて分かりませんものね。
そんな不安な事柄について、あれこれと想像して話すことができたこと、その勇気や踏ん張り、頑張りを褒めてあげましょう。
不安に立ち向かうにあたって、進もうか停滞しようかと迷うだけでも、何かほんの少しだけ決められただけでも、大いに認め褒めてあげたいところです。
そこまででOKだと、私は考えています。
お子さんがどういう言動を選択するかは、主役であるお子さんが決めることです。
自分で不安をなぎ倒せるようになるのは、今かもしれない、明日かもしれない、半年後かもしれない……もしかしたら、あなたが忘れてしまった頃になるかもしれません。
決して無理強いすることなく、お子さんが安心した気持ちであなたと一緒に想像しながら、たくさんの疑似体験が出来るようにしてあげることが大事だと思います。
お子さんは今まさに、不安と立ち向かってくための体験学習をしているわけです。
頑張っているお子さんを、笑顔で応援してあげましょうね。
発達障がいがあるお子さんへの対応については、こちらでも詳しくお話ししていますので、よろしければご覧くださいね。
⇒発達障がいがある子どもへの対応は?怒らずに優しく叱るための5ステップ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、発達障がいで不安が強い子どもを安心させてあげたい!オススメ対応5つ!というテーマで、お届けしてまいりました。
発達障がいがあると確かに不安を強く感じやすく、まわりからは消極的だと見えてしまうこともあるかもしれません。
逆に言えば、それだけ日頃から不安や恐怖の気持ちと戦っているということにもなりますね。
心細い気持ちで一生懸命踏ん張っているお子さんに寄り添ってあげて、他の展開もあるかもしれないと、楽な気持ちになれる方法があるかもしれないと、一緒に想像しながら考えてあげましょう。
焦って無理強いしなくても大丈夫ですよ。
お子さんが不安に立ち向かっていく力は、あなたと一緒に想像することで、少しずつ少しずつパワーアップしていきますからね。
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ついつい、「またそんなこと言って!」「どうしようもないでしょ!」などと口走ってしまうことも減って、穏やかな気持ちでお子さんに対応してあげることが出来るようになりますよ。
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それでは今回は、こちらで失礼いたします。
最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。
感覚チューニスト ゆう