発達障がいで会話が苦手でも楽な気持ちになれる方法

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。

 

 

あなたのお子さんは、人との会話を嫌がったり、人と会うのを避けたがる時はありませんか?

発達障がいがあるお子さんの場合、会話を苦手だと感じていることがあります。

「家では会話に困っていないのに?冗談やシャレもうまいのに?」

当たり前にできている会話がどうして苦手なのか、私は分かってあげられていませんでした。

あなたも、そうではありませんか?

どうにかしてあげたいけれど、どうしていいのか分からなくて困ることもあるのではないでしょうか。

でも、もう大丈夫ですよ。

今回は、どうして会話を苦手だと感じるのかについてお伝えしながら、楽な気持ちで会話ができるようになる方法についてお話ししたいと思います。

 

どうして会話が苦手なの?

発達障がいがある場合、自分は会話が苦手なんだと思っていることがあります。

国語の勉強が極端に出来ないというわけでもなく……。

おしゃべりが全く出来ないわけでもなく……。 

それなのに何故か、人との会話に苦手意識を持ってしまうようです。

一体、どうしてなのでしょうか?

まずはそこから探ってみましょう。

 

間違ってはいけないと思い込んでいる

まず、間違ってはいけないと思い込んでいる場合があります。

お子さんが、人との会話で自分は間違ったことを言ってはいけないと、勘違いして強く思い込んでいることがあるのです。

例えば学校の授業などで、

「間違ってはいけません。ちゃんと正しいことを言わないとダメです。」

「『分かりません』『覚えていません』と言う前に、しっかり覚えておきなさい。」

などと耳にしたことがあって、その指導内容を人との会話にも当てはめて、強く思い込んでしまっている場合などです。

そうすると、間違ったことを言ってしまうのはダメで、更に「分かりません」も正しい答えではない、ということになります。

だから、もしそれをしてしまったら、自分はダメなことをしていることになってしまうわけです。

ダメなことをしたら……否定される!失敗したって思われる!という気持ちの流れになりがちなのです。

「間違ってはいけない」という思い込みによって、会話は答えられない難題になってしまうので、苦手になってしまうのですね。

 

どう答えればいいのか分からなくて不安

先ほどの、「間違ってはいけない」という思い込みを受けて、「どう答えればいいのか分からなくて不安」になっている、ということがあります。

会話の相手や会話の内容によっては、「どう言えばいいものか……。」と、答えに窮する場面もありますよね。

そんな時に、「分かりません」と答える選択肢は持ち合わせていなくて、「正しく」答えないとならないと思っているのです。

また、自分の考えや意見を言わないで、相づちを打つだけでも賛成だと捉えられてしまう!と思っている場合もあります。

そうなると、相手が慣れない人や知らない人の場合、あまり体験したり経験したことのない場面、焦ったり緊張してしまう場面などでは、会話は不安でしかないでしょう。

「一体いつ何を聞かれるのだろう、分からない……。」

「間違えられない!でも……何を答えると正解なのかも分からない……。」

「間違ったらダメな人だと思われて、嫌われるかもしれない……でも何か言わないと……。」

手も足も出せなくて、もう恐怖にも近いのではないでしょうか。

会話は不安!会話は怖い!逃げられるのなら逃げたい!

そんな風に感じてしまう気持ちも理解できますよね。

 

楽な気持ちで会話ができるようになる方法

発達障がいがある場合、どうして会話に苦手意識を持つことがあるのか、お分かりいただけたでしょうか。

また、私たちは普段、そんな風に感じたり思ったりすることなく人と会話をしている、ということにもお気づきになりましたか。

それらを踏まえて、お子さんが楽な気持ちで会話ができるようになる方法を、ご紹介いたしますね。

 

お子さんの思い込みや不安を取り除く

まず1つ目に大事なのは、「お子さんの思い込みや不安を取り除く」ことです。

会話が苦手なのであれば、必ずその理由があるはずなのです。

間違ってはいけないという思い込み、自分が話すことへの不安を取り除いてあげましょう。

そして、あなたが考える会話というものについて、教えてあげて欲しいのです。

・会話とは、正しいか正しくないかだけを話す場ではない。

・言葉や意見を言わなくても会話になる。

・話したいだけ、聴いてほしいだけ、相づちが欲しいだけの場合もある。

などなど。

また、あなたの経験を、会話の体験談として話してあげるのもいいと思います。

・自分ではダメだと思っていた返答が、相手には喜ばれたことがある。

・申し訳なさそうな相手の返答が、自分には有り難かったことがある。

などなど。

普段の会話を通して、たくさん教えてあげたり話してあげたりしてくださいね。

 

人の会話に適したお子さんの返答を褒める

次に、「人の会話に適したお子さんの返答を褒めて」あげましょう。

普段の会話の中で、お子さんがあなたに返した相づちや言葉、言い方、表現、話した内容などについて、それが他の人との会話にも適している場合には、すかさず褒めてあげましょう。

・「へ~」っていう相づち、聴いてくれている感じがして嬉しい、ナイス!

・「なに?」って聞き返してくれて、もっと話したくなったよ~!

・「分からないな~」って言ってもらうと、分からないのは自分だけじゃないんだって安心するもんだね。

などなど。

その度ごとに、改めて取り上げて褒めてあげて欲しいのです。

そして、それは他の人との会話で問題なく使えること、そのままの返答で大丈夫だと肯定してあげてくださいね。

するとお子さんは、自分の返答のうち具体的にどれを使えば大丈夫なのかが分かって、とても安心できるのです。

お子さんが、他の人との会話について話してくれることがあったら、同じようにお子さんの返答について褒めてあげましょう。

その時に、「こんな言い方はどうかなぁ?さらにいい返答になると思うよ~!」と補足してあげるのもいいと思います。

 

お子さんと一緒に人との会話をシミュレーションする

それでは、今回ご紹介する3つ目の方法です。

お家以外の場面については、「お子さんと一緒に人との会話をシミュレーション」しましょう。

お子さんが遭遇しそうな場面での会話を、前もってお子さんと一緒に練習しておくのです。

・お店でバッタリお友達に会って声をかけられたら……。

・いきなり先生に呼び止められたら……。

・学校の行き帰りに、ご近所さんが話しかけてきてくれたら……。

などなど。

お家での会話で、実際にお子さんが使い慣れている言い方を使うといいと思います。

どんなに他の人との会話に適していても、その場でお子さんが使えないような返答では困りますものね。

それから、お子さんが答えに困った時のセリフも練習しておきましょう。

・「分からない」「分かりません」

・「知らないな」「知りません」

・「考えておくよ」「考えておきます」

などなど。

こちらは、他の人との会話では特に言いにくいことがありますから、困ったら迷わず口に出せるようにしておくことが大切でしょう。

そのためにも、言いやすいセリフかどうかを一緒に考えて、あなたもお子さんと一緒に声を出してシミュレーションしてあげてださいね。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、発達障がいで会話が苦手でも楽な気持ちになれる方法、というテーマでお届けしてまいりました。

会話についての思い込みがあったり、自分が返答することへの不安があったりすると、会話に苦手意識を持ってしまうことがあります。

普段の会話を通して、お子さんのナイスな返答は意識していっぱい褒めて肯定してあげましょう。

人との会話においても、「苦手」から「楽」な気持ちになれるように応援してあげてくださいね。

 

 

それでは、今回はこちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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