発達障がいがある子の音楽の才能とは?音楽が好きなら既に4つある!

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。
あなたは、発達障がいがある子どもには音楽や絵などの才能がある!と、聞いたことがあるでしょうか?
発達障がいがある子どもの出来ないところを探すのではなく、才能を見つけてあげましょう!というようなことを、耳にされたこともあるかもしれませんね。
そんな話を聞いて私は、我が子が他の人より秀でていることは何だろうと焦って探し…………特別スゴイことなんか何もないよ……と、気落ちしていた頃がありました。
気に入ったテレビ番組の曲は好きだし、歌詞も覚えたりはしているけれど……。
音楽が好きなのは他の子も同じだろうし……我が子は才能とは縁遠いのか……。
あなたもガッカリして、自分たちが取り残されてしまったような気持ちになってはいないでしょうか。
私はそれで悲しくなっていた時もありましたね~。
家の子には何の才能もないんだ……もしも少しでも才能があれば、それを伸ばしたり広げたりしてあげられたのに……。
あなたも落胆して、もしかしてもう諦めようとはしていませんか?
もったいない!
そんな必要はありませんよ。
あなたは、「才能」という言葉を誤解して、見落としているだけかもしれないのです。
そう私が考える理由と、音楽が好きなお子さんの才能についてお話ししたいと思います。
それでは今回は、発達障がいがある子の音楽の才能とは?音楽が好きなら既に4つある!というテーマでお届けしてまいります。
Contents
発達障がいがある子どもの音楽の才能とは?
発達障がいがある子どもの中には音楽の才能がある子もいるらしいけれど、家の子は音楽が好きなだけで才能なんかないしな……と、がっかりされているお母さんは少なくないでしょう。
本当にそうなのでしょうか……?
まずは「才能」の意味を再度確認しながら、本当に「音楽が好きなだけ」なのか考えてみませんか!
才能とは
まずは、「才能とは」と題して、改めて考えてみましょう。
私は、「音楽が好き」「気に入った曲がある」「好きな音がある」というのも、素晴らしい才能だと考えています。
その理由について、これからご説明いたしますね。
あなたは、「才能」という言葉の意味をご存知ですか?
「才能」とは「物事を成し遂げ得る頭の働きや能力。」と、辞書にあります。(「現代国語例解辞典第四版」)
また別の辞書でも、「才能」は「物事を理解して処理する、頭の働きと能力。」とあります。(「新明解国語辞典第七版」)
さらに「能力」について調べてみると、「物事をやり遂げることのできる力。才能。(「現代国語例解辞典第四版」)」や、「特定の仕事を為し遂げることが出来るかどうかという観点から見た、その人の(物)の総合的な力。(「新明解国語辞典第七版」)となります。
私は、発達が気になる子どもの才能について考えるまでずっと、「才能」というのは、何か特別なことに秀でていて他の人よりも優れている何か!だと勘違いしていました。
あなたはいかがでしたか?
才能とは、特に改まって意気込んで探したりする必要なんかない、今なにかが出来る力とも言えると思います。
音楽が好きなのも才能のひとつ
では次に「音楽が好きなのも才能のひとつ」ということについてです。
先ほどお伝えしたように、今なにかが出来る力が能力であるとすれば、音楽が好きだというのも能力なのではないかと、私は考えています。
何故なら、音楽が好きだということは、自分は音楽が好きなんだと分かっているということですし、それを判別できる力があるということになると考えられるからです。
これが好き!という気持ちになるのには、これは好きじゃない!と区別する力が必要になりますよね。
才能がないと「好き」という気持ちにもなれない、というわけです。
「音楽が好き」も「音楽が嫌い」も、「この音はいい」も「この音はイヤ」も、そう感じられるという才能なのではないでしょうか。
音や音楽に対してのアンテナが働いているというか、それらを感じ取って処理するという確かな能力すなわち才能があると言えると思います。
才能というのは、誰よりも上手に楽器を演奏することが出来るとか、多くの人の心を揺さぶる曲を作曲することが出来るとか、そういう限定された力を指すのではないのですね。
音楽が好きな子どもに既に今ある4つの才能とは
いかがですか?
才能って、「一番凄い!」とか「誰よりも秀でている!」という意味ではなく、その人が持つ能力なのだということがお分かりいただけたでしょうか。
そうなると、音楽が好きなお子さんが持っている才能は、音楽が好きだと感じる以外にも沢山あるとは思いませんか?
それらをご紹介してまいりますので、あなたのお子さんに重ね合わせながら理解を深めていただけたらと思います。
音楽を使ってコミュニケーションを取ることが出来る
まず1つ目は、「音楽を使ってコミュニケーションを取ることが出来る」ということです。
あなたはお子さんと、言葉を介さずに音や音楽使って、何らかのコミュニケーションを取り合ったことはないでしょうか。
旧養護学校で働いていた時に私は、障がいがあり体を横たえているか車イスに身を任せているお子さんが、近くで鳴らした鈴の音に応じている姿に感動しました。
私が鈴を鳴らしても、同じように視線を動かしたり顔の向きを少し動かしたりしてくれました。
そのお子さんにとって私は、常に一緒にいて慣れ知っている担任ではなかったにも関わらず、ザワザワとした周囲の物音と鈴の音を聞き分けるという能力を発揮してくれていたことに、感動し嬉しくなったのです。
また別のお子さんは、楽しげな音楽が流れる集会で、口元を微かに動かして笑顔になってくれていました。
そんな時には私たち職員も、自然と笑顔になります。
立派なコミュニケーションですよね!
私が弾くバイオリンを、数メートル離れたところから眺めているだけだったお子さんが、安心したのか近くに寄ってきてくれる、ということもよくありますね~。
お互い嬉しくなってバイオリンを触ったりはじいたり曲に合わせて踊ったりと、しばらく一緒に楽しく遊びますが、特に言葉のやりとりは必要ないことがほとんどです。
人と人がお互いの様子に反応して、そこに喜びや嬉しい気持ちが生じるのですから、立派なコミュニケーションです。
あなたのお子さんも、お気に入りの音楽を聞きながら笑顔になったりと、あなたの気持ちが温かくなるようなメッセージをプレゼントしてくれているはずですよ。
音や音楽でコミュニケーションが取れるなんて、とっても素敵な才能ですね。
音楽で自分をリラックスさせることが出来る
次に、「音楽で自分をリラックスさせることが出来る」ということについてです。
あなたは、音楽にはリラックス効果があると聞いたことがあるでしょうか。
人が好きな音楽や気に入った音に触れている時は、心地よくリラックスできている状態にあると考えられます。
音楽が好きなお子さんは、その音楽に触れると心地良くなれることを肌でそれとなく感じていて、音楽で自分がリラックス出来ることを既に知っているのではないかと思います。
自分で自分を安心させてあげられる力、自分の心と体をいたわってあげられる能力があるというわけです。
あなたのお子さんも、好きな音楽や気に入った曲を耳にしてニコニコと笑顔になったり、楽しそうな声を出したり体を揺らしたりしていることがあるでしょう。
そんな時は、お子さん自身が自分のことを楽しませてあげられているわけです。
素晴らしい才能ではありませんか!
好きな音楽で眠りにつくことが出来たり、お気に入りの音を聞きながら気持ちを落ち着けることが出来る……。
テンポの良いノリのいい曲で気分を上げたり、ゆっくりと流れるような曲で緊張した気持ちをほぐすことが出来る……。
心と体のリラックスを大事にしながら人生を歩んでいけることほど、有り難い才能はないのではないでしょう。
音楽に集中することが出来る
では3つ目に、「音楽に集中することが出来る」ということについて、お話しいたします。
お子さんが音楽が好きで、気に入った曲にじっと耳を傾けていたら……。
あなたが近くで何かをしていても声をかけても、振り向いてはくれず、音源の方に集中しているのではないでしょうか。
音楽が好きなお子さんが、例えばテレビから流れてくる音楽にずっと耳を傾けて、その画像を注視しているということは、相当な集中力を発揮出来ている状況にあるということなのです。
さらに、その時の自分にとって必要のない物事についての情報は、優先して取り込まないという取捨選択も出来ているということにもなります。
集中力というのは、食事をする時にも、人の話を聞く時にも、ボタンをはめる時にも、飲み物をコップに注ぐ時にも、どうしたって必要です。
普段私たちは何気なく生活していますが、実はそれは、日に何度となく集中するという能力を発揮していなければ成り立っていないはずなのです。
音楽に集中できる能力があれば、音楽を利用して平常心を保って緊張しない状況を作ったり、反対に程よい気持ちの張りを維持することもできるでしょう。
日々の生活に不可欠である集中するという力が、音楽に集中することが出来るという才能で既に達成されているのですね!
音楽に合わせて全身の動きを調節することが出来る
それでは4つ目の、「音楽に合わせて全身の動きを調節することが出来る」ということについてです。
好きな音楽に触れている時に、じっと座っていたり微動だにせず立っていたりするということは、その間ずっと体の動きをコントロールしてバランスを取ることが出来ているということになります。
自分の動きをコントロールするというと、手足体を「動かす」ことをイメージしがちですが、「動かさないようにする=止める」ということも必要不可欠です。
つまり、「動く」と「動かない」、「動」と「静」の調節が出来ているということになりますね。
自分の身を、音や音楽という音源から情報を取り込みやすい位置に動かして、その場で動かさないように留めて、場合によってはその状況を維持するために手足体の状態をバランス良く保ち続ける、というような調整もしているわけです。
お気に入りの音楽に合わせて、体でリズムを取ったり踊ったりするならば、もっともっと自分の体のあちこちの動きを調節しているということになります。
一度に多くのことをこなしているわけですから、たくさんの能力をバランス良く発揮することが出来る才能!ということにもなりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、発達障がいがある子の音楽の才能とは?音楽が好きなら既に4つある!というテーマでお届けしてまいました。
あなたは、「才能」という言葉に惑わされてはいませんでしたか?
家の子には発達障がいがあるし何の才能もない……そんな勘違いはしないでくださいね。
あなたのお子さんには既に素晴らしい才能があるのですから、これからどんどん伸ばして広げていってあげて欲しいと思います。
あなたやお子さんが毎日耳にしているお気に入りの歌も、立派な音楽です!
これからも毎日の生活に取り入れて、是非お子さんと一緒に歌ったり踊ったりと楽しんでくださいね。
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感覚統合という考え方をもとに、お子さんが既に今お持ちの能力について理解を深めていただけると思います。
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無料ですので、どうぞご安心くださいね。
それでは今回は、こちらで失礼いたします。
最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。
感覚チューニスト ゆう