発達障がいがある子との会話に疲れる?その理由と親が疲れないコツ!

こんにちは

お子さんの発達が気になるお母さんの味方

感覚チューニストのゆうです。

 

 

あなたは、どんな時に疲れを感じますか?

発達障がいがあるお子さんと話をしていて、疲れを感じてしまうことはないでしょうか。

我が子の言っていることを否定しない!

我が子の話や気持ちに耳を傾ける!

そんな風にしていて、私は疲れを感じてしまうことがありました。

「はぁ~……。」

ため息と一緒に何か大事なものも逃げていってしまうような気がして、小さく細く息を吐いたものです。

発達障がいがあるお子さんと話をしていると、どんなに注意深く聴いていても理解に苦しむことがあったり、言っていることが違うじゃないかと腹が立つことがあると思います。

だけど、お子さんに対して否定的なことは言いたくないし、気持ちに寄り添ってあげたくて耳を傾けてあげているのですよね。

理想的な会話が出来ているはずなのに、どうして疲れてしまうのでしょう?

……私が疲れなければいいだけなのにな~。

私は自分のことを、そうやって残念に感じることもありました。

あなたもそうではありませんか?

どうして疲れを感じてしまうのかが分かって、今後どうしたらいいかが分かれば、対処だって出来るでしょう。

そうしたら、これまでと同じようにお子さんに寄り添ってあげられるし、なおかつあなたも元気でいられますね!

でも、それが出来ないから、あなたはきっと疲れてしまっているのではないかとお察しいたします。

それならば、是非この続きをお読みになっていただきたいと思います。

あなたが疲れを感じてしまう理由と、どうしたら疲れずにお子さんと話が出来るかについて、私の経験をもとに一緒に考えてみましょう。

それでは今回は、発達障がいがある子との会話に疲れる?その理由と親が疲れないコツ!というテーマでお届けしてまいります。

 

発達障がいがある子どもと会話をしていると何故疲れるの?

発達障がいがあるお子さんを支えるお母さんは、温かく思いやりのある心配りをしながら、お子さんと会話をされていることでしょう。

だけどその一方で、お母さん自身は疲れを感じてしまうことがあるのです。

一体どうしてなのでしょう。

まずは、その理由について考えてみましょう。

 

集中して聴いてあげなくてはと意気込んでしまう

まず1つ目に、「集中して聴いてあげなくてはと意気込んでしまう」ということがあります。

お母さんがお子さんの話に耳を傾けて、集中して聴いてあげられるのは素晴らしいことだし、お子さんにとっても嬉しいことですよね。

だけど、そこに「~してあげなくては」という強い意気込みが常に加わると、お母さんの疲れに繋がっていってしまうのではないでしょうか。

多くのお母さんは、お子さんに発達障がいがある、もしくはその疑いがあるかもとなったら、一生懸命に情報収集をすると思います。

私も多くの本に目を通したり、専門家に相談したりと必死でした。

そして、我が子が言うことはちゃんと聴いてあげるのがいい、ということを知っていったのです。

家のことや自分のことなどで頭を使っている時でも、瞬時に我が子のことに集中できるよう務めます!

本当はこのまま趣味や連ドラの続きを楽しみたいけれど、一瞬で頭を切替えるよう努めます!

さあ聴こう!真剣に向き合うぞ!と、耳をダンボにして精神を集中して意気込みます!

当時の私の様子を文字にすると、だいたいの場面でこんな感じだったと思い出します。

一つ一つはちょっとした意気込みだったかもしれないのですが、それが溜まり過ぎて疲れってしまっていたのですね。

 

言っていることを否定してはいけないと強く心に刻んでいる

では2つ目に、「言っていることを否定してはいけないと強く心に刻んでいる」ということについてお伝えいたします。

あなたもきっと、発達障がいがあるお子さんへの対応の中で、「否定してはいけない」とか「否定しないように」ということを学ばれたのではないかと思います。

我が子への望ましい対応の中で、私が早々に知ったのも、そのことでした。

発達に偏りがあると自分のことを適正に評価することが難しくて、なかなか自分に自信が持てない傾向があるということについて、確かにそうかも!と納得しはじめていた頃のことです。

それに追い打ちをかけてしまわないように、我が子には否定的なことや非難じみたことは投げつけない!と心しました。

また私自身も、言ったことを非難されると面白くない気持ちになるし、自分の存在を否定された気がすると悲しくて打ちひしがれてしまう経験をしていました。

だからこそ、「否定してはいけない」と、心に強く刻んだわけです。

その結果、「(なるべく絶対に!)否定」しないという条件付きの会話になって、難易度が上がってしまっていたのだと思います。

否定しないように気をつけていても、「ダメ」「違う」「間違っている」等々……NGワードを言いたくなる場面って結構ありますよね。

「カタカナを言ったら負けね~!」という遊びをしようとして、「スタート!」と言ってしまい早くも終了~!みたいな感じです。

右に左にNGワードを回避しながら言葉を選んで、なおかつ穏やかな気持ちで自然な会話をしていくことは、想像以上に疲れる作業になるのではないかと、私は考えています。

 

答えを探してあげようと一生懸命になってしまう

3つ目に、「答えを探してあげようと一生懸命になってしまう」ということについてです。

お母さんはお子さんを大事に思うからこそ、良かれと思う答えを一生懸命探してあげようとします。

この子に今必要な答えは!と、お母さん自身の経験と知識を総動員して探し出すわけです。

あなたはいかがでしょうか?

私は、人から聞いたり本で読んだりした内容を一生懸命に思い出しながら、我が子に分かりやすいように紹介することを心がけていました。

もちろん、頼まれてもいないのに、ネットなどで調べて教えたりしたこともあります。

自ら進んで自主的に調べて行動する!

これだけ読むと、とっても素晴らしい行いだとは思いませんか?

でも実は、勝手に調べるだけ調べて一方的に教えてあげて……でも欲しい反応は返ってこなくて……気がつくと結構な疲労感に包囲されている、そんな流れになっていたのです。

こちらも、先にお伝えした「集中して聴いてあげなくてはと意気込んでしまう」と同じような感じで、過ぎてしまうと疲れに変わってしまうということですね。

 

今を逃がさずアドバイスしてあげようと必死になってしまう

では4つ目の、「今を逃さずアドバイスしてあげようと必死になってしまう」ということについてお話ししますね。

これまでお伝えしたように、お母さんがお子さんの話に耳を傾けて、答えを探したり参考になるアドバイスをしてあげることは、いけないことではないはずです。

ただ、私の場合には、その時その時のチャンスを逃すことなく最大限に利用したい!と欲張って必死になってしまっていたです。

今を逃したら何かマズイ結果になるのではないか!

このチャンスを逃すなんてダメ過ぎるんじゃないか!

そういう気持ちの焦りもあったと思い出します。

我が子の考えていることや悩みに対して、いま自分が最良のアドバイスをしてあげられないことで、後々なにか大変なことになってしまったらどうしよ~!

不安で一杯、緊張感で満たされていたと言ってもいいかもしれません。

だから、疲れてしまっていたのです。

あなたも、リラックス出来ていない時間が長かったり、結構な緊張を強いられる時があったりすると、疲れませんか

知らず知らず、張り詰めた時間をお過ごしになっているかもしれませんね。

 

間違いやつじつまが合っていない話にどう反応しようかと困ってしまう

最後の5つ目に、「間違いやつじつまが合っていない話にどう反応しようかと困ってしまう」ということがあります。

お母さんはお子さんの良き理解者であろうと、ご自分で決めた注意事項(?)を胸に日々努力しているからこそ、どうにも反応に困る場面があるのです。

例えば、否定しない!非難しない!と、過去の私のように強く心に決めている場合を想像してみてください。

どう考えても違う話に、「それ間違っているよ!」とズバッと切り捨てたくなる瞬間があっても……。

つじつまが合わない内容に、「え?言っていること違うでしょ!」ってキツく言いたくなっても……。

「いつもそんなこと言っているけれど、言っているだけじゃ解決しないんだからね!」とカッとなってしまいそうでも……。

否定NG、非難NG、ダメ出しや文句じみた発言もNGです。

だけど!

このチャンスを逃したくなくて、我が子のためになることを返したい気持ちも強くて、困ってしまうのです。

あなたも、ご自身の気持ちで板挟みになって、会話中に沢山の葛藤を抱えて疲れてしまう、ということはありませんか?

 

発達障がいがあるお子さんとの会話で疲れないコツ

いかがでしたか?

あなたがお子さんとされている会話を振り返ってみて、そう言われてみれば……と思い当たることがあったでしょうか。

それらを踏まえて、どうしたらあなたが疲れずにお子さんと無理のない会話をしていけるのか、そのコツをご紹介いたしますね。

どれも1回2回試したからと言って、すぐに疲労ゼロにはならないでしょう。

でも確実にあなたの疲れは軽減されていくはずですから、少しずつ取り入れていっていただければと思います。

 

お子さんに「答えが知りたいの?」と質問してみる

まず1つ目に、「お子さんに『答えが知りたいの?』と質問してみる」ということです。

お子さんがあなたとの会話に何らかの答えを求めているのか、それともただ話したいだけなのか、質問してみるのです。

会話の前でも途中でもOKです。

お子さんと話す時のあなたの役目を、お子さんに決めてもらうわけです。

すると、「聞いていればいい役」なのか「何か答える役」なのかが分かるので、そのどちらかに意識を置けばいいことになります。

立ち位置がハッキリしている会話や、答えを探す必要がない会話は、いつもより負担を感じず楽に進められると思います。

自分自身の役目が決まっている会話は、やってみると案外楽に感じるものですよ。

もしかすると、お子さんにとっても、途中で何やら正論っぽい正解じみた意見が割り込んでこないので、言いたいことを言いたいだけ言えてスッキリした~!という感想になるかもしれませんよ。

 

お子さんの話を「こういうことかな?」と要約して言ってみる

では次に、「お子さんの話を『こういうことかな?』と要約して言ってみる」ということについて、お話しいたします。

お子さんとの会話の途中で、何か答えを言いたい!とか、いいアドバイスを返さなくては!と思った時には、お子さんが話した内容をかいつまんで要約して言ってみましょう。

お子さんの発言について、容認できない気持ちが爆発しそうだったり、頭ごなしに注意すると会話が続かなくなってしまいそうな時にも、おすすめです。

お子さんが、その時点までに言ったことを要約して返しながら、お子さんの気持ちを再度確認する感じです。

「それって、これこれこうで、すんごく腹が立った!っていうこと?」

「じゃあさ、こんなこんなだから、どうしていいか分からなくて困っちゃうって感じかな?」

お子さんはきっと、「お母さん知りたいの?聞きたいの?じゃあ教えてあげるね~!」と、どんどん先を話してくれるでしょう。

あなたが、そんなこと言っちゃダメ!即刻注意しなくては!と感じた発言の先に、お子さんの別の気持ちが見えてくることも多いのではないでしょうか。

お子さんの、話したい!伝えたい!という気持ちを、温かく盛り上げられるお母さん、とっても素敵ですね。

 

お子さんの話に頷き・表情・ジェスチャーなどで応えてみる

それでは3つ目の、「お子さんの話に頷き・表情・ジェスチャーなどで応えてみる」についてです。

お子さんとの会話の途中で、声を発さない手振り身振り顔つきなどで反応するのもいいでしょう。

何か言わなくちゃと構えると、どうしようと困ってしまうこともあると思いますが、言葉を使わなくていいとなると、途端に楽な気持ちになれるものです。

あなたが何か話しはじめた時に、相手があなたの方に向きを変えて、穏やかな顔でじっくり聴いてくれていたら……。

ニコニコして、うんうんと首を上下に振ってくれたら、最後にグッドサインなんて出してくれたら……。

好意を持って共感してくれている、寄り添って応援してくれている、そんな気持ちになりませんか?

腕組みして考えている風ならば(怖い形相なら話は違ってきますが)、自分の言ったことについて何か深く考えてくれているのかなと感じたりしませんか?

ちょっとした仕草も会話の大事な要素になっているんですね。

お子さんの方を向いて耳を傾けてあげたら、時にそのままジェスチャー中心の応答を続けてみませんか?

否定しちゃだめ!何か言わなくちゃ!一番いい答えは!的確なアドバイスを!

そんな、切羽詰まった気持ちにならないくていい場面が増えますよ。

 

お子さんの話に白黒つけようとしない

4つ目は、「お子さんの話に白黒つけようとしない」ということについて、お話しいたします。

これは、自分以外の人間が考えて話している内容について、その人と別の人間である自分は、「いい」とか「悪い」とか、「白だ」「黒だ」とジャッジしなくていいんだ、ということです。

私は、我が子との会話だけでなく夫との会話でも、聞き役になってみたり、「こういうこと?」と確認してみたり、ジェスチャーで応答したりと色々工夫してきましたが、ストレスが溜まることが少なくありませんでした。

そんな折、カウンセラーの方が「たかやまさんは、白黒つけたい気持ちがあるのでしょうか~。」と、呟くように投げかけてくださったのです。

「え~まさか!だって私だいぶん大らかになったし!」と、信じられない気持ちになりながらも、ハッとしました。

そう言われてみると確かに、「いい」とか「本当は良くない」とか、ハッキリさせたい気持ちがまだまだあったからです

さらに、その気持ちを相手に向かって投げつけることは出来ないので、自分の判定基準は考えないように頑張っていた、ということにも気がついたのです。

気持ち(否定したい)とやっていること(否定しない)がバラバラだったので、それらを一緒に抱えているのがしんどかったのだと思います。

自分ではない人のことについて勝手に判定したがっている、という自分を知って、それが自分をしんどくしている原因なんだったら、そんなの止めてしまおうと思えて、少し気持ちが楽になったのです。

あなたも、お子さんが感じたことや考えについて、「マル」か「バツ」かの判定を下さないとならないような任務は負わなくていいと思うのですが、いかがでしょうか。

そう思うと、会話での疲れは減っていくように思います。

 

お子さんの考えや行動をコントロールしようとしない

最後の5つ目は、「お子さんの考えや行動をコントロールしようとしない」ということについてです。

こちらも、4つ目でお伝えした、白黒つけたがっていた私の会話でありがちなことでした。

自分の中で名案が浮かんだり、いい答えなんじゃないかと思うと、どうしてもそっちの方に相手の考えや行動を持っていきたくなってしまうのです。

例えば、人参を食べたがらない子どもに、どうにかして食べさせられないかと一生懸命になったりするわけです。

保健室の先生だったんだから!と、健康のためには緑黄色野菜が必要なんだと意気込んで説明してみても……。

やったこともないような飾り切りにチャレンジしても……。

人参を食べたら他の野菜を食べなくてもいいよ!などとアベコベな条件を出して説得を試みても……。

食べてもらえなければ、私の努力は無駄に終わったのかとガックリした気持ちになってしまうのです。

当たり前ですが、出来ないことをしようといくら頑張っても、結局出来ないと疲れます!

その「出来ないこと」の一つに、「自分以外の人の考えや行動を自分が思うようにコントロールすること」があるのですね。

あなたも、出来ないことに一生懸命エネルギーを使い過ぎて、疲れてしまってはいないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、発達障がいがある子との会話に疲れる?その理由と親が疲れないコツ!というテーマでお届けしてまいりました。

あなたはきっと、お子さんの話を否定することなく、いつも一生懸命に耳を傾けてあげていることでしょう。

素晴らしいと思います!

私はそんなあなたを心から応援します!

でも、もしもあなたがそのことで疲れを感じてしまうことがあるのであれば、ご自分に無理をさせてしまっている証拠かもしれませんね。

誰だって常に全力投球していたら疲れます。

お子さんと爽やかな気持ちで会話できるように工夫することも大事だと思います。

それがきっと、お子さんが無理なく自分のペースで自身の考えを深めていく近道にもなるはずです。

 

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あなたが日頃されている会話の、素晴らしいところも再確認できると思います。

今よりもっと自信を持って、お子さんとの会話を楽しめますように!

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それでは今回は、こちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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