発達障がいがある子どもへの対応は?怒らずに優しく叱るための5ステップ!

こんにちは

お子さんの発達が気になるお母さんの味方

感覚チューニストのゆうです。    

 

あなたは、発達障がいがあるお子さんへの対応について学ばれて、日々試行錯誤されていることと思います。

その中に例えば、「子どもを怒るのは良くありません」というアドバイスがありますよね。

「そりゃそうだ!何でもかんでも怒るのはダメだよ~。私は、我が子がいけないことをした時とかしか怒ってないから大丈夫!」

当初私はそう受け取って、安心していました。

ところがです!

子どもが良くないことをした時にも、止めさせようとキツイ口調で強く怒って対応するのは良くない、と書いてあったりするではありませんか!

私はそれを知って、戸惑いました。

何度注意しても言うことを聞かなかったり、疲れているのにギャーギャーと騒がしくされると、ついカッとなって感情的に怒ってしまいがちだったからです。

あなたも、そうではありませんか?

でも、だからと言って放置するわけにもいかず……。

じゃあ、怒らずに一体どう対応すればいいの?

怒る以外にどうしたらいいのか分からなかった私は、困っていました。

あなたも、そんな気持ちになっているのではないかと思います。

でも、大丈夫ですよ!

怒らずに済む、お子さんへのお勧めの対応があるのです。

そこで今回は、発達障がいがある子どもへの対応は?怒らずに優しく叱るための5ステップ!というテーマでお届けしていこうと思います。  

 

発達障がいがある子への対応で怒るのが良くないのはどうして?

お子さんに対応する時に、感情的になって激怒したり、大声で怒鳴ったりするのは良くないということは、あなたも既にご存知のことでしょう。

特に、発達障がいがあるお子さんの場合、怒らないで済むのならそれに超したことはないわけです。

改めてまずは、その理由について一緒に振り返ってみましょう。  

 

怒るという行為は相手に感情をぶつけているだけ

まずはじめに、「怒るという行為は相手に感情をぶつけているだけ」ということについて、お伝えいたします。

あなたは、どんな時に怒るでしょうか。

例えばですが、お子さんがあなたが望むようなことをしてくれた時や、物事があなたの思い通りになっている時にも、怒るでしょうか……?

そんなことはありませんよね。

きっと、気分が良くなったり、笑顔になったりするはずです。

あなたが怒りたくなる時は、多分それとは反対の状況の時なのではないかと思います。

そんなことはして欲しくないのに、どうしてするの!

なんで私の思い通りにならないのよ!

自分の希望や思いとは違う状況に直面して、どうしていいか分からずに焦る気持ちが、怒りになっていることが多いのではないでしょうか。

怒るという行為は、その人が窮地に追い込まれて逃げられないような気持ちになった時に、表情や態度、言葉などを使って、怒りを目の前の人や物に投げつけているだけなのだと思います。

親が子どもを怒る時には、子どもが親の怒りの標的になってしまっているということになりますね。

そして、標的にされたお子さんは、いずれ他の誰かを標的にしてしまうかもしれません。

……怖いことですね。  

 

怒られた子どもは怖いと感じるだけ

では2つ目に、「怒られた子どもは怖いと感じるだけ」ということについてです。

私たちが怒りの感情を表に出す時には、怖い顔つきになって、目つきも鋭くなって、大声になって、使う言葉が荒々しくなって、……大変怖い人になりますよね。

それを、子どもは目の当たりにするわけです。

時には(私は我が子に手を上げてしまった経験がありますが)、頭や体を叩かれて痛い思いをすることもあるでしょう。

怖い!!!!!!!!

その一言に尽きるはずです。

私はもう大人ですが、それでも、怒っている相手の前ではもの凄く怖い気持ちになります!

恐ろしくて、とてもじゃないけれど、相手の目なんか見ていられません

その人は、たまたまその時に機嫌が悪かったのかもしれませんが、それでも、その後もその人の顔色を伺ってしまいがちになります!

世の中には色々な方がいますから、中には怒られると嬉しいとか、気持ちがスッキリするとか、そういう方もおられるかもしれません。

でも、あなたのお子さんはそうではないと思うので、やはり怖いと感じるだけになってしまうのではないでしょうか。

また私の経験上、発達障がいがある場合、いい記憶よりも負の気持ちを伴う記憶の方が、鮮明に強烈に刻みこまれてしまうようにも思います。

やはり、子どもを怒ってしまうことは避けたいものです。

 

怒った理由が子どもに伝わらなかったら意味がない

それでは3つ目に、「怒った理由が子どもに伝わらなかったら意味がない」ということについて、お話しいたします。

前述のように、怒られて怖いと感じるだけだと、どうして怒られたのか、何がいけなかったのかなど、肝心な理由が伝わらないことになります。

理由も何も分からないけれど、今怒られた!怖かった!という出来事で終わってしまうのです。

怖いお母さん、怖いお父さん、怖い状況、……ただただ恐怖の思い出として、子どもの心に深く根付いてしまう可能性もあるわけです。

親が本当にしたいことは、決して怖い顔で怒ることではなく、どうしていけないのかを伝えたい!

どうしたら良いのかを分かってもらいたい!

ということなのではないでしょうか。

怒るだけで、それが確実に伝わるのであればいいのですが、そうではないことが殆どでしょう。

子どもの側からしたら、自分は何を正されないとならないのか、またその理由は何なのか、ということまで分かりやすく伝えてもらわないと、次に同じような状況に立った時に、上手く生かせないと思うのです。

良いのか悪いのか分からなくても!理由がなくても!ひとまず怒ればいい!

そんなメッセージを、お子さんに受け取って欲しい親がいるでしょうか。

あなたがお子さんに伝えたいことは、恐怖の気持ちとは切り離された安心できる状況で教えてあげないと、意味がなくなってしまうとは思いませんか?  

 

怒られると子どもは自信を無くしてしまう

次は4つ目の、「怒られると子どもは自信を無くしてしまう」ということについてです。

あなたは、怒られた時に嬉しい気持ちになりますか?

人にダメだと言われた時に、それがご自分への更なる自信に繋がったことがあるでしょうか。

残念ながら私には、そんな嬉しい経験はありません。

表情も気持ちも一気に暗くなり、自分はダメなんだ……と、あれやこれや芋ずる式に後悔し始めてしまうことも少なくありませんでした。

今でこそ、そのように沈んで漂っていることはなくなりましたが。

また、誰かの怒りに直面しても、これは相手の感情なだけ!相手の強烈な感想を投げつけられただけ!と思い直すことが出来るようになってはいますが。

私は、発達障がいがあるお子さんが自分への自信を失いがちなのは、発達に偏りがあること自体が直接の原因なのではない!と、思っています。

人には、もともと誰にだって、大なり小なり得手不得手があるものです。

また、発達に偏りがあるということは、個人の中の得意と不得意の差が大きいということでもあります。

だから、そのことが理由で、上手く出来ないことや困ってしまうことがあるわけです。

そんな状況にあることは、本人だって良く分かっていますよ。

それなのに、更に怒られたり非難されたり、人格を否定されたりする経験が重なっていくと、自分に自信が持てなくなってしまうのは当然の流れなのではないでしょうか。

その結果、本当は出来るのにチャレンジするのが怖くなって出来なくなってしまったり、心身のバランスを崩してしまう……という二次的な障がいを背負ってしまうことになるのだと考えています。  

 

怒りの感情で物事の根本的な解決はできない

最後の5つ目は、「怒りの感情で物事の根本的な解決はできない」ということになります。

親が子どもを怒る時、親は何がしたいのでしょうか、親の目的はなんなのでしょうか。

多くの親にとってそれは、自分の子どもに良くないことはして欲しくない!という気持ちを我が子に伝えたい、ということなのだと思います。

怒りの感情は、親がその時「良くないこと」と思っていることを、我が子がやってしまったことで非常にガッカリしたり、凄く残念で悲しい気持ちになったりすることで、湧いてくのかもしれません。

また、その「良くないこと」が、我が子に定着してしまったらどうしようという心配や不安、焦りや嫌悪感などから発生する感情なのかもしれませんね。

でも残念ですが、子どもがそれを分かってくれる可能性は低いのです。

怒りの感情に包囲されて、怖くて仕方ない状況に、ひたすら耐えている状況に違いないのですから。

それどころか、お子さん自身に何か思い通りにならないことがあった時に、「そうだ!こんな時は、お母さん(お父さん)のように怒ればいいんだ!」と、間違った表現方法を身につけてしまうことの方が多いのではないかと思います。

本当は、親が子を大切に思うからこそ心配する気持ちを、子どもに伝えたいのに……。

我が子が将来困らないようにしてあげたい、親はその一心なのに……。

その目的を達成しようとして、怒りの感情をいくら使っても、親が望むような根本的な解決には繋がらないということになりますね。

 

発達障がいがあるお子さんを怒らずに優しく叱るための5つのステップ

いかがでしたか?

お子さんを怒ることは良くない理由について、改めて振り返ったり、更に理解を深めていただけたでしょうか。

それではここからは、あなたがお子さんに対して怒らずに対応できるように、優しく叱るための5つのステップをご紹介したいと思います。  

 

怒ると叱るの違いを知る

まずは、「怒ると叱るの違いを知る」ということです。

あなたは、「怒る」と「叱る」の違いをご存知ですか?

「怒ると叱る??言い方が違うだけで、悪いことをした時にダメって注意することなんだから、同じようだと思うけど……。」

違いが分からなかった私は、そんな風に捉えていました。

でも、実は大きな違いがあったのです。

その違いを知ってからは、出来るだけ怒らないようにしよう!という気持ちになれたのを覚えています。

「怒る」は、自分が腹を立てたり苛立っていることを、相手に分からせたいから、相手にそれをぶつけているだけの行為です。

一方「叱る」は、相手をより良くしようと考えて、それはいけないことだよ!してはいけませんよ!と、アドバイスしたり諭してあげる行為です。

違いがお分かりいただけるでしょうか。

「怒る」ことが良くなり理由については、先ほどもお伝えしたところです。

改めまして、あなたはお子さんを怒りたいですか?

あなたの気持ちをお子さんに伝えたい時や、良くないよと諭してあげたい時には、叱ってあげればいいのです。

まずは、怒らずに叱る!それを心に留めておきましょうね。

 

怒りを感じたら6秒数える

次に、「怒りを感じたら6秒数える」ということについて、ご説明いたします。

私は心理士から、怒りの感情をコントロールする方法についても、教えをいただきました。

その中で、イラッとしてから爆発までの間に6秒ほどあるので、その時間をかせぐことができれば爆発を抑えられる、という内容がありました。

例えば、数字の100から順にマイナス1をしていくのです。

「100、99、98、97、96、95、94,………。」

もっと複雑な計算をすることにすれば、きっとあっという間に6秒なんて、やり過ごせると思います。

私は計算は余計にイライラしそうだったので、自分で考えた適当なメロディーや知っている曲のワンフレーズを、頭の中で1回は流そう!と決めたこともありました。

あなたもご存知の「かえるのうた」は、短いのですけれど早口で歌っても5~10秒はかかりますから、丁度いいですよ。

怒りが爆発してしまう前に、少しでも冷静になれる時間を作っていただけたらと思います。

そうして歌いながら、次にご紹介するステップに進んでみてくださいね。  

 

あなたが怒りたくなった理由を3つは考える

それでは3つ目に、「あなたが怒りたくなった理由を3つは考える」ということについてです。

イラッとした時に、頭の中で6秒以上メロディーを流したら、あなたの怒りがどこからやってきているのか考えてみましょう。

お子さんを睨み付ける前に、「なんでお母さんの言うことを聞かないのっ!」と言ってしまう前に……。

⇒私の言う通りにして欲しいのに、従ってくれないから腹が立っている。

⇒私とっても期待して楽しみにしていたのに、それが叶わなかった……もの凄くガッカリして残念な気持ちでいっぱい。

⇒私がこんなに根気良く何回も言ってあげているのに、聞いてくれないから無視されているようで悲しい、自分の存在意味がない気がする。

などなど、出来れば3つくらいは考えてみてくださいね。

ご自分に「どうして怒りたくなったの?」

⇒「それはどうして?」

⇒「その理由は何なの?」などと、どんどん質問してあげましょう。

あなたの心のどこかにも、何らかの理由があるはずです。

それなのに、怒りを感じたと同時に、咄嗟にお子さんの側に非があるように感じてしまうのだと思います。

怒りたくなった理由を探っていくと、「もの凄くガッカリしちゃった……。」というような、ご自分の気持ちが大事にされていないような、大切な思いが尊重されていないような、そんな悲しい気持ちが見えてくることも多いでしょう。

あなたはきっと、「あれ……?我が子を怒鳴るのは違うのかな……。」と、気がつかれるはずですよ。  

 

あなたの願いを深掘りする

では4つ目に、「あなたの願いを深掘りする」ということについて、お伝えいたします。

こちらも、怒りを感じてからカウントを始めて、その後にチャレンジしてみてくださいね。

怒りの感情がどこから来ているのかを考えるとともに、あなたの本当の願い、あなたが今一番望んでいること、あなたが最終的に手に入れたい状況などを深掘りしていただきたのです。

私の最終的な願いは、我が子の笑顔が見たい!私も笑顔でいたい!リラックスして和やかな気持ちで子どもと接していたい!ということでした。

あなたも、そうなのではありませんか?

でも悲しいことに、怒ってしまうのです……。

「笑顔」「和やか」「穏やか」「平和」……などとは、程遠い感情ですね。

それなら、あなたの本当の願いを叶えるためには、どうしたらいいかを考えて実行してみませんか?

そのための方法が、今こちらでご紹介している5つのステップなのです。

ちょっと試してみたからといって、突然、怒らなくて済むようにはならないかもしれません。

でも、いつか必ず、あなたの怒りの形相は笑顔に変わっていきますよ。

だって、お子さんが恐怖を感じる場面が減っていくのですから!

そして、お子さんが安心した気持ちになれて、笑顔になっていってくれるのですからね!  

 

お子さんの目を見て静かな声でゆっくりハッキリ伝える

最後のステップは、「お子さんの目を見て静かな声でゆっくりハッキリ伝える」ということになります。

是非、これまでご紹介した4つのステップを経て、続けていただけたらと思います。

あなたは、お子さんの視野の中に入って、お子さんの目を見てあげましょう。

そして、静かな声でゆっくりハッキリ、穏やかにお子さんの中に浸透させるイメージで、伝えてあげましょう。

①今さっき10秒位前に起きた出来事について伝えます。

②お子さんの、良くなかった言い方や行動を具体的に伝えます。

③その代わりに、どのような言い方や行動だと適切かを、肯定的な表現で伝えます。

  • 何がどうダメなのか、何がOKなのかを、お子さんが理解できるように話してあげてくださいね。
  • どんな出来事についても「自分も他の人も分かっているから当然我が子も分かっているだろう」という考え方はしません
  • お子さんの今さっきの言動の中で改善して欲しいことだけを取り上げるので、過去のことや他のことは引っ張り出しません
  • お子さんの言動について改善したいだけなので、お子さんを非難したり、お子さんの人格は否定しません

はじめは、普段のなんでもない気持ちの時に、「静かな声でゆっくりハッキリ」を試して慣れていくのがお勧めです。

例えば今、あなたのお子さんは、あなたのお近くにいますか?

何をされているでしょうか……?

お子さんの近くに寄って、お子さんと目を合わせて、静かな声でゆっくりハッキリ言ってみてあげてください。

「今、お母さんがこれを読んでいる間、静かに一人で過ごしていてくれたんだね!」

そうそう!その調子です!

これで、もうあなたは怒らずに、お子さんのためを思って諭してあげられますね。

今日から早速、怒りを感じた3回に1回でも、5回に1回でもいいので、是非優しく叱ってあげてくださいね、お願いいたします。  

 

発達障がいがあるお子さんへの接し方について、よろしければこちらもご覧くださいね。

⇒発達障がいがある小学生への接し方は?厳しく怒るのは逆効果!    

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、発達障がいがある子どもへの対応は?怒らずに優しく叱るための5ステップ!というテーマでお届けしてまいりました。

発達障がいがあるお子さんの対応に、毎日毎日一生懸命だからこそ、ついカッとなって酷いことを言い放ってしまうこともありますよね。

怒るのは良くないと知っても、直ぐさま対応を真逆にするのは難しいと思います。

でも、あなたの怒りの理由や本当の願いを深掘りできれば、お子さんを優しく叱ってあげることが出来るようになるはずです。

繰り返し5つのステップを踏んでいくうちに、お子さんの精神的な成長という追い風が、きっと春風の様に優しく吹いてきますよ!  

 

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それでは今回は、こちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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