発達障がいがある小学生への接し方は?厳しく怒るのは逆効果!

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。

 

 

発達障がいがあると、うっかりミスが多かったり整理整頓が苦手だったり、まわりからは気合いが足りないとか怠けているように見えてしまうことがあります。

あなたも、発達障がいがあるお子さんの忘れ物や、だらしない様子に手を焼いていませんか?

でも、それはお子さんが悪いのではなく発達障がいの特性によるものだからと、あなたは優しく注意しするよう心がけているのではないかと思います。

それなのに、ついつい厳しく怒ってしまうことがあったり、ご家族の中にも言うことを聞かないから厳しく接した方がいいと言う方がいらしたりして、どう接していいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

私は、それで随分悩んだものです……。

あなたは本当は、お子さんを厳しく怒ったり責めたりなんてしたくないのですよね。

だから、つい怒ってしまった時や、ご家族から優しすぎると言われたりすると、板挟みになって困ってしまうのではないですか?

でも大丈夫です、安心してください。

お子さんに厳しく接しなくても、言うことを聞いてもらえるようになる方法があるんです。

そこで今回は、発達障がいがある小学生への接し方について、お話ししていこうと思います。

 

あなたは、こんな接し方をしていませんか?

発達障がいがあるお子さんが、言うことを聞いてくれなくて困る、という声をよく聞きます。

それは例えば、こんな場面……。

小学生の子供が学校から帰ってきました。

  • 今日こそ出して欲しかったプリントを、また持ち帰ってきてしまいました。
  • そして今日も、ランドセルから出てしまった教科書や手上げバッグなどが、机の上で山積みになっています。

もしもあなただったら、お子さんにどんな風に接するでしょうか?

どこからか、こんなお母さんの怒鳴り声が聞こえてくるかもしれませんね。

「ぇえ!今日も忘れたの!どうかしているんじゃないの!」

「昨日も一昨日も、今朝も注意したのに!また失敗なんて信じられない!」

「どうしてくれるの!今度忘れたら承知しないよ!」

「何度言っても片付けられないダメな子ね!」

「また大事な物をなくすよ!いい加減に自分のものくらい自分で片付けなさいよ!」

「早く片付けないと、もう捨てるよ!」

私は、「もう知りません!勝手にしなさい!」と、大声を出して突き放してしまって、後から自己嫌悪に陥ることがありました。

あなたも、お子さんに言うことを聞かせたいと思って、ついつい大声になってしまうことはありませんか?

何回言っても言うことを聞いてくれないので、だんだん厳しい口調になってしまっているかもしれませんね。

いかがでしょう。

あなたは、お子さんに対してこんな接し方をしていませんか?

 

こんな接し方をしていませんか?1.否定する

まず最初に、あなたは、お子さんを「否定」していませんか?

発達障がいがあると、その特性から何度も同じようなミスをしてしまったり、まわりからは注意不足だと思われてしまうことがあります。

だから例えば、冒頭のお母さんのように、ついついお子さんを否定してしまったり責めたりしてしますのです。

でも、お子さんのその様子は、決してわざとではなく、適当にだらだらしているからでもなく、発達障がいの特性の1つなんです。

誰だって、何回も忘れたりしたくないし、机の上が綺麗な方がいいと思っているし、その度に注意なんてされたくないはずです。

それなのに、毎回毎回ダメ出しされて否定されていたら、自信がなくなってしまうとは思いませんか?

否定するたびに、お子さんの自信を奪い取ってしまっているかもしれません。

あなたは、そんなことは望んでいないですよね。

今一度、お子さんを否定していないかどうか、思い返してみてくださいね。

 

こんな接し方をしていませんか?2.怒る

次に、あなたは、お子さんに対して「怒って」いないでしょうか?

「怒る」は、希望したり望んでいることが自分の思う通りにならなくて、その苛立ちを相手にぶつけることです。

あなたはお子さんに対して、強い口調になって大声で怒鳴ってしまうことはありませんか?

もしかして、あなたはお子さんに、あなたの怒りの感情をぶつけているだけなのではないでしょうか。

私は、まさにその通りでした。

あなたも本当は、どうか言うことを聞いて!という切実な気持ちを伝えたいだけなのではありませんか。

それなのに、怒鳴り声や強い口調を利用して、言うことを聞かせようとしてしまうわけです。

しかしそれによって、またもやお子さんは、自分はダメなんだと自信がなくなっていくのです。

それに、お子さんも将来的に思い通りにいかないことがあったり、嫌なことがあったら、大声で怒鳴ればいいんだ!イライラした感情をぶつければいいんだ!と、間違って学んでいってしまう恐れもあるのです。

いかがですか?

いいことなんか1つもありません。

怒りの感情をぶつけるため、言うことを聞かせたいがために怒ってしまうのは止めたいものです。

 

こんな接し方をしていませんか?3.命令する

最後に、あなたは、お子さんに対して「命令」してはいませんか?

こちらも、発達障がいがあるお子さんへの接し方として気を付けたいところです。

そんなつもりはなくても、威圧的に命令してしまっている、ということはありませんか?

交換条件を出したりして、まるで脅しているみたいな時もあるかもしれません。

この場合、もしもお子さんが言うことを聞いていたとしても、それは怖がって従っているだけの可能性があります。

そして、だんだんと命令されることに慣れていってしまうでしょう。

行く行くは、もっと強い口調でもっと酷い条件を叩きつけないと、命令の効き目がなくなってしまう可能性だってあります。

本当は、あなたはお子さんのことを考えて、「こうして欲しい」「ああしてくれたら助かる」と願っているはずなのに、逆効果になっていってしまうとは思いませんか?

それならば、あなたも日頃から命令してしまっていないか、気を付けてみてくださいね。

 

発達障がいがある小学生への3つの大事な接し方

いかがでしたか?

言うことを聞かせたいと思って、否定したり怒ったり命令しても逆効果なのだと、お分かりいただけたでしょうか。

でも、お子さんはなかなか言うことを聞いてくれないし、毎回毎回注意したいことは目につくし、厳しく怒りたくなってしまいますよね?

私は、怒鳴るわけにもいかず、何の手出しも出来ずにモヤモヤした気持ちのまま、その場から離れるしかなかったことがありました。

あなたにも、そんなことがありませんか?

でも、もう大丈夫ですよ。

そんな時に、是非おすすめしたい接し方があるんです。

ここからは、発達障がいがあるお子さんへの適切な接し方を、ご紹介していきたいと思います。

 

発達障がいがある小学生への接し方1.出来ていることを褒める

発達障がいがある小学生への接し方の1つ目は、「出来ていることを褒める」ということです。

何度もお伝えしてきましたが、今のお子さんに出来ないことがあっても、それは、ダメなところでも責めるところでもないのです。

だから、出来ていないところをツツクのではなく、今出来ているところを褒めてあげて欲しいのです。

例えば、こんな感じです。

小学生の子供が学校から帰ってきました。

  • 今日こそ出して欲しかったプリントを、また持ち帰ってきてしまいました。

「お帰り!今日も無事に帰ってきてくれて嬉しいな~、ありがとう。」

「体操服を持ち帰ったんだね、忘れなくて偉かったね。」など……。

  • そして今日も、ランドセルから出てしまった教科書や手上げバッグなどが、机の上で山積みになっています。

「今日も重いランドセルをしょって帰ってきたんだね、がんばったね~。」

「手提げ袋も忘れず持って帰ってきたんだね、覚えていて偉い!」など……。

いかがでしょうか?

そんな当たり前のことを褒めるの?と思われましたか?

だけど、よく考えてみてください。

それって、「もう〇〇歳なんだから出来て当たり前!」とか「他の子供は出来ているんだから当然!」って、思っていませんか?

出来ていることを褒める、ということは、そういうことではないんです。

あなたの目の前にいる、今のお子さんが出来ているところを、そのまま何の条件も付けないで見てあげて欲しいのです。

誰だって、褒められて嫌な気持ちにはならないと思います。

出来ていることを認めてもらうことで、嬉しい気持ちになるに違いないのです。

今度はいつ怒られるのかとビクビク警戒したり、何でまた失敗してしまうかと身構えてしまう状況から、まずは安心してリラックスしていられる毎日にしてあげたいですね。

 

発達障がいがある小学生への接し方2.出来ていないことは質問する

それでは、次の接し方をご紹介いたします。

発達障がいがある小学生への接し方の2つ目は、「出来ていないことは質問する」ということです。

何度言っても忘れてしまうことがあったり、何回やっても出来ないことがあった時には、ダメ出しや注意の前に、出来ていないことについて質問してみましょう。

出来ていない状況を伝えたり、そのことについて質問をして、お子さんに意識してもらうのです。

先ほどの小学生が、学校から帰ってきました。

こんな接し方はいかがでしょうか?

  • 今日こそ出して欲しかったプリントを、また持ち帰ってきてしまいました。

「あら?ここにあるプリントは、どうしたのかな?」

「今日は、先生が忙しそうで、いつ渡せばいいか分からなかったの?」など……。

  • そして今日も、ランドセルから出てしまった教科書や手上げバッグなどが、机の上で山積みになっています。

「この中に、今日しないとならない宿題があるのかしら?」

「あ~~!教科書と手提げ袋が机から落ちそうだけど、大丈夫~?」など……。

このような接し方をすると、お子さんはきっと「おや!そうだった!」と、意識しやすいでしょう。

そして、自分で気がついて実行に移しやすくなると思います。

そんなお子さんの姿が目に映れば、あなたはイライラすることなく、穏やかな気持ちになれるのではないでしょうか。

その時は是非、「あ!気がついたんだ!偉いな~。」「あら!自分で出来たね!すごい!」って言ってあげて欲しいと思います。

そうすることで、さっきまでは出来ていなかったことも、1つ目の接し方である「出来ていることを褒める」に変えられる、という流れになります。

 

発達障がいがある小学生への接し方3.冷静に提案する

発達障がいがある小学生への接し方の3つ目は、「冷静に提案する」ということになります。

これまでに何度も注意してきたことだと、ついつい「またなの?」「何度言わせるの?」という気持ちが大きくなってしまって、感情的になってしまうものです。

でも、感情的になってしまうと、それを受けた側のお子さんも「またぁ?」「何度も言わないでよぉ!」と、ガッカリした面白くない気持ちになって、イライラしたり怒りたくなってしていがちです。

すると、お子さんに伝わるのはあなたの怒りの感情だけ、という結果になる恐れがあります。

だからこそ、あなたがして欲しいと思っていることを、冷静に提案して欲しいのです。

それではまた、例の小学生に言ってみましょう。

  • 今日こそ出して欲しかったプリントを、また持ち帰ってきてしまいました。

「明日は、先生の姿が見えたらすぐにプリントを渡してみるのはどうかな?」

「筆箱に『プリントを出す』っていうメモを書いて、入れておくのはどう?」など……。

  • そして今日も、ランドセルから出てしまった教科書や手上げバッグなどが、机の上で山積みになっています。

「ランドセル置き場は、この棚の一番目だったよね。今しまっておいたらどうかな~?」

「教科書を本棚に立てておいたら、宿題をする時に探しやすいと思うの。どう思う?」など……。

いかがでしょうか。

攻撃的ではなく、嫌みっぽくもなく、威圧的でもなく、怒りをぶつける風でもなく伝えられたら、きっとお子さんは自分で、どうしようか考えてくれるのではないでしょうか。

ポイントは、お子さんが今すぐ簡単に実行できそうな提案を、少しずつしていくことです。

出来ていないところを1つ1つ質問しながら、実際にお子さんに動いてもらって、動けたら褒めてあげて、ちょっとずつ、あなたが最終的にして欲しい行動に近づけていくのです。

忍耐力は必要ですが、お子さんは自信をそぎ落とされることなく、褒めてもらいながら、自分で考えて動けるようになるわけです。

きっと、お子さんを厳しく怒ったり責めたりしなくても、あなたがして欲しいことをして貰えるようになるはずですよ。

 

発達障がいがあるお子さんへの対応について、よろしければこちらもご覧くださいね。

⇒発達障がいがある子どもへの対応は?怒らずに優しく叱るための5ステップ!

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、発達障がいがある小学生への接し方をテーマに、お話ししてまいりました。

発達障がいがあるお子さんの場合、言うことを聞いてもらいたいがために厳しく言っても、上手くいかないことがあります。

そればかりか、お子さんが自分に自信を持つための貴重なチャンスを、奪ってしまっているかもしれないのです。

自分で出来ることを増やして褒める、という接し方で、お子さんに自信をつけてあげましょう。

それが行く行くは、お子さんが自分を認められることにも繋がっていきますからね。

 

 

それでは、今回はこちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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