発達障がいを幼稚園の先生に話す時のコツ

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。

 

 

あなたはのお子さんは、人生初めての集団生活を迎えようとしていますか?

それとも、既に幼稚園や保育園、認定こども園などに通われているでしょうか?

これから預ける園、または既に預けている園が、発達障がいについて理解があるかどうかも気になりますし、園の先生にお子さんのことを分かってもらえるかどうかも気になりますよね。

発達が気になることについて、何て言えばいいのか、どう話したらいいのか、上手く伝えられないかもしれないから言いたくないなどと、色々と考えてしまうと思います。

私もそうでした。

あなたも、そんな悩みをお持ちではないでしょうか。

でも大丈夫です、安心してくださいね。

これから一緒に、お子さんの発達障がいについて、あなたが伝えたいことを園の先生にスムーズに聴いていただくためのコツを考えていきましょう。

私がお世話になって出入りしてきたのは幼稚園ではなく小学校以上なのですが、私が何をどうお伝えしてきたかという経験をもとに、お話しいたしますね。

私たち親子に惜しまず時間を割いてくださって、我が子に深い理解を示し見守って支えてくださった先生方に、私は今でも心から感謝しています。

先生方のご協力がなかったら、今の我が子はなかったと思っています。

そんな素敵な出会いと繋がりを、あなたにも持っていただきたくて、今回は、発達障がいを幼稚園の先生に話す時のコツについてお伝えしてまいります。

 

発達障がいがある子どもを持つ親の気持ち

それではまず、既に発達障がいの診断があるお子さんや、発達が気になる段階のお子さんをお持ちのお母さんが、お子さんを預ける先の先生に対して、どんな気持ちを持つことがあるのか、考えていきましょう。

まだまだ十分な理解がされていない「発達障がい」だからこそ、それを人に伝えることについて悩んでしまうお母さんは沢山いるのです。

私の場合は、我が子が通う学校以外のお付き合い先でも、それが悩みの種でした。

今でこそ、それは悩みではなくなりましたが、かつては「発達が気になる」とさえ、言いたくないという気持ちでした。

まずは、その裏にあった悩みというか葛藤について、ご紹介していきたいと思います。

 

偏見を持たれたくない

まず1つ目は、お子さんについて「偏見を持たれたくない」という気持ちです。

あなたはいかがですか?

お子さんのことをどなたかに話したとして、偏見を持たれたり、何か勘違いされたりしないか心配になりませんか?

私は今でも、そういう気持ちになってしまう場面って、少なからずあるな~と思っています。

なぜなら、発達障がいのことを知らないと、「発達障がい」と聞くと「躾けがなっていない」とか「育て方が良くないんじゃ」と思う方が、まだまだ多いと感じるからです。

私も当初は、大きな勘違いをしていて「自分の育て方が間違っていたんだ!」と泣いた時期がありましたからね……。

それに、発達障がいに関係する何か嫌な思い出がある方や、世間体が気になる方と話していると、口にしてはいけないと思っているような雰囲気を感じる時も、少なくありません。

また、発達障がいについてご存知だという方が、発達障がいとは関係なさそうなことでも、何でも「発達障がいだから」と簡単に片付けてしまっているような発言を耳にしたこともあり、嫌な気持ちになったこともありました。

お子さんの年齢にかかわらず、発達障がいと向き合ってきた月日にかかわらず、母親であるお母さんでさえ、それが勘違いだと良く分かっていても、微かに頭をよぎってしまうと聞きます。

自分でも大きな勘違いをした過去があるからこそ、そしてその後、一生懸命勉強して寝る間も惜しんで試行錯誤しながら理解を深めてきた経緯があるからこそ、そうそう簡単に理解してもらえるとも思えないのではないかと思います。

お子さんのことについて、全く初めて見聞きする方にどこまで分かってもらえるだろう、という心配は当然でしょう。

我が子は我が子なんだ!それだけなのだ!ということを、そのまま理解して欲しい、偏見を持たないで欲しい、誤解しないで欲しい、という気持ちは大きいと思います。

 

気にかけて欲しい

では次に2つ目の、お子さんを「気にかけて欲しい」という気持ちについてです。

こちらも当然だと思います。

他のお子さんたちのように、集団生活の中に案外早く順応して、次から次へと自然に学習していくことが難しい場合があるからです。

それが、発達障がいがあるお子さんの「らしさ」でもあるからです。

繊細だったり敏感だったりして、苦手や苦痛を感じて困ってしまう場面も多いことでしょう。

そんな状況にあって、他のお子さんと同じような感じで様子を見ていただいていたら、困った状況からずっと抜け出せないばかりか、困り感が膨らんでいく可能性だってあるわけですから。

やはり、正直なところ、我が子については意識して気にかけて欲しいと思いますよね。

場合によっては、他のお子さんより何倍も時間をかけて見ていただきたいとさえ、思いたくなるでしょう。

 

うるさい親になりたくない

3つ目は、「うるさい親になりたくない」という気持ちになります。

発達が気になるお子さんに対して、偏見は持たれたくないし誤解もされたくない、だけど気にかけて欲しいのです。

お子さんはお子さんなのだから、お子さんに合った気にかけ方が必要で、当然それを願いたくなるものです。

でもそうなると、園側や園の先生に伝えておきたいことは、山ほどあるわけです。

  • 家でしている対応と同じようにして欲しい……
  • 特に気を配って欲しい場面がある……
  • 苦手な遊びは避けてほしいんだけど……
  • 偏食があるから心配……
  • みんなと一緒のお昼寝は難しいかも……

お子さんが機嫌よく和やかに過ごせるようにと思ったら、あれもこれも伝えておかなくちゃ!と思うと思います。

正直本当はもっと気にかけて欲しいことはある……と、あれもこれもと出てくることでしょう。

  • お友達とケンカしても、人前でキツク叱らないで欲しい……
  • 仲間ハズレにならないようにして欲しい……
  • 他のお母さん方にも、我が子に理解を示して欲しい……
  • 手がかかる子だと思わないで根気良く接して欲しい……

どれもこれも、聞き流されたくないことに違いありません。

でも、あなたは、それを片っ端から全部言ってしまったら、うるさい保護者になってしまうのではないかと心配になったりはしませんか?

私は、色々と言いすぎてしまう傾向があるので、口うるさい嫌な親になっていないだろうか……と、気になったことが何回もありました。

神経質で細かい保護者、何でもかんでも言ってくる注文が多い保護者……なんて思われてしまったら、我が子も嫌煙されてしまい本末転倒になってしまいますから、それで悩んだんです。

言いたい放題では良くないと思いながらも、伝えたいことや分かって欲しいことは山ほどあって……本当に困りますよね。

 

発達障がいを幼稚園の先生にどう伝えるか

いかがでしょうか。

お子さんの発達障がいについて園の先生に話す時の悩みについて、あなたの気持ちと重なるところはありましたか?

大事な我が子には大切にかかわって欲しいからこそ、偏見を持たれたくないし気にかけて欲しいですよね。

そのために、伝えておかないとならないって思うことは沢山ある!

でも一方で、こちらの要求ばかり言って、うるさい親にもなりたくない!

それでは一体、どうしたらいいのでしょうか?

うるさい親だと思われずに、あなたが伝えたいことを話せたら!先生に聴いていただけたら!こんなに安心できることはないと思いませんか?

多分ですが、私は何でも口にしてくる煩い母親だったと思います。

でも、私たち親子に関わってくださった先生方は、そんな私を良心的に受け止めてくださって、同時に、ういう伝え方をしたらいいのかを私に気づかせてくださいました

また、我が子のかかりつけ医や、お世話になったカウンセラーの方々から教えていただいた伝え方のコツやコミュニケーションノウハウによって、自分の要求内容と先生に伝える内容のバランスが、改善されたと感じています。

それを、これからご紹介していきますので、是非、あなたが幼稚園や保育園、認定こども園の先生とお話しされる時の参考にしていただけたらと思います。

 

お子さんが困ってしまう状況と考えられる理由を伝える

まずは、「お子さんが困ってしまう状況と考えられる理由」を伝えましょう。

園の先生は、幼児の発達やそれぞれの発達段階の実際の子供の様子については、専門的に勉強されていて経験も豊富だと思います。

でも、「発達障がい」についての専門家ではありません。

まして、あなたのお子さんについて一番良くご存知なのは……他ならぬ、あなたであるはずです。

他に、右に出る方はいないのではないでしょうか。

だからこそ、あなたが考える、お子さんならではの困ってしまう状況と考えられる理由を、伝えていただきたいのです。

いきなり始めから、「発達障がいがありますからお願いします。」や「○○という診断がありますから配慮をお願いします。」では、大事なことは伝わらないと思うんです。

同年代のお子さんにとっては全然平気で大丈夫なことでも、あなたのお子さんにとっては苦手で好きじゃなくて辛くて困ってしまうことがあるでしょう。

それが、お子さんにとって何でもない日であれば、どうにか我慢できるようだけれど、例えばその日の天気や前日の疲れ具合などによっては、たった一回でも苦痛で仕方がなくなるようだ、ということもあると思います。

それを、先生がイメージしやすいように具体的に伝える方が、理解していただきやすいと思います。

そして、それによってお子さんが園でどういう状況になりそうかも、具体的な様子として伝えましょう

私の経験から、その際にうっかりしてしまうことがあったので、それをここでご紹介いたします。

あれもこれも具体的に詳しく分かりやすく伝えよう!!と思って、ついついうっかり、我が子が苦しむのか親である私が困るのかということが、ゴチャゴチャに混ざってしまうことが多かったんです。

たいていは興奮気味になってしまい、我が子のことが先生に伝わりにくくなってしまっていたように思います。

それが証拠に私はよく、「お子さんは、どう思っているんですか?」「ご本人はどう考えていますか?」と質問されたことがありましたから。

あなたも、お子さんの気持ちや意見と、ご自身の気持ちや意見を、きっちり分けてお話しされてみていかがでしょうか。

お子さんが楽しい気持ちで園に通えるように、お子さんが園を楽しい場所だと感じられるように、園の先生とお話しされる時には落ち着いてゆっくり伝えてみてくださいね。

 

お子さんに対する家でのフォローの具体例を伝える

次に、「お子さんに対する家でのフォローの具体例」について、伝えておくことをお勧めいたします。

お子さんが困ってしまう原因が分かって対策をとることが出来ても、お子さんにとっては慣れない園での生活なので、他の何かの条件がちょっとでも違うと、それが要因となって困った状況に陥ってしまう可能性がありますよね。

お子さんが困ってしまった時の対応についての情報がなければ、先生は困ってしまうでしょう。

そうしたら、お子さんはもっと困ってしまうと思います。

そこで、お家ではどんなフォローをしているのか、どんなことをするとお子さんが安心できるのか等々、なるべく多くの対処法を伝えておくのです。

その際、あれやこれや数々の状況への対処法を一度にザッと説明するよりは、1つの状況についての対処法を詳しく説明した方が、イメージがつきやすいかもしれません。

なぜなら、例えば「子供に優しく声をかけてみてください。」だけでは、足りないかもしれないからです。

声をかける時の場所や声の音量、話しかける速さや内容などを工夫することで、お子さんが安心できるかどうかに影響することはありませんか?

そんな時には、「ザワザワしない所でそっとささやくような声でゆっくり、『どうしたの?○○なのかな?それとも△△だったのかな?□□な気持ちかな?』と選択肢を並べると答えやすいことがあります。」などという情報が必要になるのではないでしょうか。

あなたがこれまでに蓄えてきたノウハウを、具体的に伝えることが出来たら、先生が園でお子さんをフォローしてくださるときの大きなヒントになるに違いありません。

 

1つ伝えたら幼稚園の先生の考えも聞く

ここからは、「1つ伝えたら幼稚園の先生の考えも聞く」ということについて、お話しいたします。

あなたから1つ話したいことを伝えたら、園の先生の考えも1つ聞いてみましょう。

「○○なんですが、先生はどう思われますか?」

「△△をお願いした気持ちがあるのですが、園でご協力いただけるでしょうか?」

などと、質問してみてはいかがでしょうか。

当然ですが、ご家庭と園でまったく同じ条件でお子さんを見守り支えていくことは難しいと思います。

だから、園で対応可能な内容と対応が難しい内容を整理して、すりあわせていく相談という段階が必要になってくるのです。

場合によっては、別の視点からの提案を参考に、お家での対応や工夫をアレンジできることもあるかもれません。

その中で例えば、「他の保護者の方には、今は言いたくないのですが、どうしたらいいでしょうか?」と聞いてみてはいかがでしょうか。

先生の方が、そういった個人的な相談についての扱い方について、良くご存知のことも多いと思います。

他のお子さんに対しての説明の仕方も、日頃から良く子供たちのことをご存知の先生にお任せした方が、すんなりと何の問題も生じないかもしれません。

私などは、言わなくても済むことを言ってしまって余計に混乱を招いてしまったり、他のお子さんとのやり取りに慣れていなくて、結局うまく伝えられないといったこともありました。

必要ない誤解や勘違い、思い込みなどを招いてしまう恐れもあったわけです。

だからこそ、まずは園の先生に、お子さんならではの様子やあなたの悩める気持ちを伝えることが重要だと、私は考えています。

そしてたまには、ご自分たち親子が先生からはどう見えているのかを、質問してみるのもいいと思います。

なぜなら、いつでも一生懸命に真剣にお話しされるあなたに圧倒されたり、質問したくても出来ない場合もあるかもしれませんからね。

また、あなたがお子さんについて、どんな場面で意識して様子を見て欲しいのか伝えておくと、先生もあなたに報告しやすくなると思います。

すると、園でのお子さんの様子を、あなたは連絡帳や先生との会話を通して知ることができるでしょう。

何もかもしてもらうのではなく、園や先生の考えを聞いてみたり、園にお任せすることを整理してみたりすると、あなたの心配や焦りも軽減されて、ぐっと安心できるのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、発達障がいを幼稚園の先生に話す時のコツをテーマにお届けしました。

先生は、何でもご存知で何でもしてくださる、何でも屋さんではありません。

親としての願望は尽きることはありませんが、お願いや要求、注文ばかりにならないように気を付けましょう。

ご家庭と幼稚園で、お子さんならではの様子や対処について具体的な相談や検討をしていき、あなたと先生が一緒になってお子さんを支えていけたらいいですね。

 

 

それでは、今回はこちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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