怒らなくていい、ではなく ― 見方を変えてみる

ある日、レッスンで
何度弾いても同じところで止まってしまう子がいました。

楽譜の書き込みをよく見ていないようにも見えるし、
練習してきていないようにも見える。

でも、私は思いました。

「ああ、今バイオリンを弾こうと向き合ってくれているのだな」と。

 

できない、ではなく「調整中」

音が不安定なときも、
姿勢が崩れるときも、

投げ出しているわけでも、止まっているわけでもありません。

一生懸命になれない理由があったとしても、
それでも弾こうと向き合っている。

その姿は、もう努力そのものです。

それは“できない姿”ではなく、
“できるようになろうとしている姿”。

 

怒りは悪者ではない

もちろん、怒りが湧くことはあります。

人間だから、喜怒哀楽は標準装備。

でも、その怒りの前に。
ほんの一瞬だけ、立ち止まれたら。

「この子は今、調整中なんだ」

「ただいま準備中」

そう見ることができたら、
言葉は少し変わるかもしれませんね。

 

これはレッスンだけの話ではない

バイオリンも、
子どもの成長や発達も、
大人の学び直しや挑戦も、

本質は同じです。

人はいつでも“調整中”。

完成してから生きているのではなく、
試行錯誤して調整しながら、よりよく生きています。

 

まとめ

怒らなくていい、ではなく。

怒る前に、
少しだけ「ただいま準備中」の姿を見てみる。

その0.5秒の見方の変化が、
その場の空気を柔らかくして、
目の前の人を、そして自分自身を、
伸ばす時間になるのかもしれません。

 

心も体も
元気が一番

今の自分そのままを「OK」と思えること。
力を抜いて、安心していられること。

音楽も、あなたに寄り添ってくれます。

バイオリンがうまくなることよりも、
音を通してふわっと笑顔になれることを大切にしています。

あなたのペースで、大丈夫です。



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