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バイオリンって、教本を使わないと弾けないの?

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「教本を買おうかどうしようか、迷っています。」

そんなご相談をいただくことがあります。

私風のQ&Aでお答えすると、

「購入しようかな」
→「どちらでもOK。ご自由で大丈夫ですよ~(*^^*)」

「買ったほうがいいのかしら?」
→「買わなくても大丈夫ですよ~(*^^*)(買わなくていい!というわけではなく)

という感じになります(笑)。

もちろん、教本には教本の良さがあります。

でも、バイオリンが弾けるようになるための道は、教本を順番に進めていく方法だけではないと思っています。

今日は、そんな私の考えについて書いてみます。

 

私自身は、教本を使って習っていました

私が子どもの頃は、教本とは別に音階だけの教本も使って、順番に進めていく形で習っていました。

先生に教えていただいたことを練習して、一つずつ〇をいただいて、次へ進む。

私にとっては、それが当たり前のバイオリンの習い方でした。

ところが、学生オーケストラに入ってから、改めて

「もっとバイオリンが上手になりたい!」

と思うようになったとき。

では、教本をもう一度見直して、最初から勉強し直したかというと……。

そうではありませんでした。

ひたすらボーイングだけ。

ビブラートだけ。

音階だけ。

そのとき自分が必要だと思ったことを、集中して練習しました。

 

大学オーケストラの学生たちを見て、びっくり!

大学時代、まわりには初心者から弦楽器を始めた学生もたくさんいました。

最初は先輩から、教本を使って、弓の持ち方や音程の取り方などを教えてもらう、という伝統がありました。

でも、それもほんの数か月。

大学に入学するのが4月、そしてすぐ入団したとして、同じ年の夏にはもうオーケストラの本番ステージを迎えるのです。

オーケストラの曲は、短い曲の2ndバイオリンでも音符がたくさん!

ページ数も多い!

教本の練習だけをしているわけにはいかず、曲そのものを弾けるように練習していかなければなりません。

教本を使って、基礎からじっくり習ってきた私には、

「えっ、この楽譜を弾くの?弾けるの?」

と、信じられないような光景でした(笑)。

でも、学生たちは、

「早く弾けるようになりたい!」

「上手になりたい!」

と自ら思って、猛練習するんですよね。

朝から晩まで、講義の空き時間なども使って練習して、どんどん上手になっていく。

中には、経験者だった私が、

「初心者でそんなに弾けるようになるなんて、嘘でしょ!?」

と思ってしまうほど、スマートに美しく弾いている先輩もいました。

 

教本を使わないと、弾けるようにならない?

その後、高校生オーケストラや市民オーケストラに関わったり、出張レッスンやオンラインレッスンを経験したりする中で、少しずつ私の考えも変わっていきました。

「教本を使わないと弾けるようにならない」

というわけではないんだな。

「教本を使ったほうが、必ず近道になる」

というわけでもないんだな。

人はそれぞれで、バイオリンで目指す自分像も同じではないし、多様な弾き方や学び方があるのだと、実感するようになりました。

 

基礎練習をしなくていい、という意味ではありません

ここで、誤解のないように書いておきたいと思います。

私は、決して教本を否定しているわけではありません。

また、

「いきなり曲を弾いて、基礎練習はしなくてもいい」

とも思っていません。

むしろ、基礎練習はとても大切だと思っています。

極端な話、ひたすら音階練習や運弓練習などの基礎をじっくり積み重ねていっても、曲は短い時間で上手に弾けるようになるのかもしれません。

大切なのは、

基礎を身につける方法は、一つではない

ということなのかなと思います。

  

基礎を身につける方法も、ひとつではありません

基礎を身につける方法も、ひとつではありません。

例えば、基本のきの字から、一つ一つ練習して身につけていく方法があります。

一方で、弾いてみたい曲を目標にして、その曲を弾きながら、必要な基礎を身につけていく方法もあります。

たとえば、カノンやG線上のアリアなど、憧れの曲があるなら、簡単なアレンジの楽譜を使って、最初からその曲の音を取っていく。

その中で、音程の取り方や指の動かし方、弓の使い方など、その曲を弾くために必要なことを練習していきます。

「ここを弾きやすくするには、何を練習したらいいかな?」

「この音を弾くには、どんな指の動きが必要かな?」

そんなふうに、弾きたい曲から必要な基礎を見つけていくこともできます。

また、音階練習一つをとっても、ファ・ド・ソに♯(シャープ)がついている音階のように、左手の指の形が比較的押さえやすい調から取り組んで、左手の感覚を身につけていくこともできます。

どこから始めるか、何を使って学ぶか。

それも、その人に合った方法でいいのではないかなと思っています。

   

「弾いてみたい」が、上達の力になることもあります

私は、教本を使うことが遠回りだとは、思っていません。

習得しやすい手順で順序よく、基礎を積み重ねていけることは、教本の素晴らしいことの一つです。

でも、それと同じくらい、

「この曲を弾いてみたい!」

という気持ちも大切だと思っています。

弾きたいものがあると、

「ここが弾けるようになりたい。」

「この音をきれいに出したい。」

「ここはこんな風に弾けたらいいのに。」

という具体的な目標ができます。

すると、そのために必要な基礎練習にも、自然とやる気がみなぎってきます。

 

教本に縛られなくても、大丈夫

だから、もし、

「教本を買ったほうがいいのかな?」

と迷っている方がいたら、

私は、

「どちらでも大丈夫ですよ。」

とお答えします。

教本を使って、じっくり順番に進んでもいい。

教本を使わず、弾きたい曲を目標にして必要な練習を進めていってもいい。

曲と音階練習などの基礎を行ったり来たりしながら進んでもいい。

その人に合う方法を、一緒に探していけばいいのだと思います。

もし、

「この曲を弾いてみたい!」

という憧れの曲があるなら、ぜひ教えてくださいね。

身の程知らずかしら…と遠慮することはありません。

教本に縛られず、その曲を進めながら基本もじっくり練習して、仕上げていくことができるのですから。

バイオリンの学び方は、ひとつではありません。

「こうしなければならない」よりも、
「こんなふうに弾いてみたい」から始めてみる。

そんなバイオリン時間も、私は大切にしています。

 

 

心も体も
元気が一番

音は、今のあなたのままで大丈夫だと教えてくれます。

無理に変えようとしなくても、
少しずつ整いながら、本来の響きに近づいていきます。

今の自分そのままを「OK」と思えること。
力を抜いて、安心していられること。

音楽やバイオリンの時間が、
そんなきっかけになれたら嬉しいです。

心も体も元気が一番。
あなたのペースで、大丈夫です。


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