こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。
あなたは、発達障がいがあるお子さんのために、感覚統合に役立つ遊びを探していらっしゃるところでしょうか。
そうはいっても、育児に家事にとお忙しいことと思います。
さあ、子どもためになって役立つことを!と気構えると、億劫になってしまったりもしませんか?
私は、そうでした。
お子さんと遊ぶ時間を確保しようと、他の用事を一生懸命早く済ませたり!
お子さんが喜んで楽しんでくれるようにと、万全な準備もしたのに!
結局、少し遊んだら飽きられてしまうし、散らかりようも凄いし、ドッと疲れてしまうということはないでしょうか。
私は、何かにつけて、そういうことが多い方なのです。
だから、何かのついでにちょこっと出来て、それでいて我が子が楽しんでくれて、もしも興味を示してくれなくてもいいやと済ませられるような遊びがないかしら……という思いでいました。
本やネットで探すと簡単そうな遊びもあるのですが、結局は気構えて取りかからないとならなそうな気がして、先延ばしになってしまうことが多かったように思い出します。
あなたも、そうではありませんか?
軽い気持ちで始められて、期待した程には遊べなかったとしてもガッカリしない遊びがあればいいのに、とは思いませんか?
それなら、お任せください!
あなたが理想としている遊びは、今すぐにでも出来ますよ!
気軽に試せて片付けも簡単な、感覚統合に役立つ遊びをご紹介したいと思います。
それでは今回は、感覚統合に役立つ遊びを具体例で紹介!キッチングッズを使う5選!というテーマでお届けいたしますね。
Contents
感覚統合に役立つ遊びではキッチングッズも大活躍
発達が気になるお子さんのために、遊びながら何か出来ないかしらと考えるお母さんは多いと思います。
でも、日々の生活を送るだけでも忙しのに、改めて何かと考えると億劫な気持ちにもなってしまうものです。
そんな時には、キッチンにある物を使うのもオススメです。
まずは、感覚統合について少しご説明してから、お子さんと感覚統合に役立つ遊びをする時に心に留めておいていただきたいことをお話しいたしますね。
感覚統合とは
まず始めに、「感覚統合とは」と題してお伝えいたします。
私たちは、自身に備わっている感覚が統合されているお陰で、今の生活を送ることが出来ています。
感覚が統合されている、という表現が少し分かりにくいと思いますので、ご説明いたしますね。
私たちは、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の五感から、色や形や音、味や匂いや肌触りなど、様々な情報を得ています。
そうして、美味しいとか熱いとか、ベタベタするなどということも感じていますよね。
また、ご飯をお代わりをするとか、熱い鍋の取っ手から手を離すとか、ノリでベタベタした指先を洗うということもありますね。
この時に、腕を伸ばしてお釜の蓋を開けたり、一瞬にして腕を縮めるとか、蛇口の前に真っ直ぐに立ったりしませんか?
ここで活躍しているのが、固有受容覚と前庭覚という二覚で、五感とは別の感覚になります。
固有受容覚は腕の筋肉や関節の曲げ伸ばしの具合などを、前庭覚は体の傾きや体が動く速さなどの情報を得ています。
五感と二覚が周囲の環境から身体に加わる刺激を常にキャッチ、それらの刺激情報を脳が整理整頓、その結果私たちの手足体の動きなどがコントロールされる、という流れです。
感覚が、赤ちゃんの時から長い年月をかけて統合されてきたからこそ、私たいは熱い鍋にわざわざ手をくっつけたりはしないし、よそ見をしていても蛇口をひねって手が洗える、ということになるわけですね。
キッチングッズがオススメな理由
次に、「キッチングッズがオススメな理由」について、お話しいたします。
感覚統合に役立つ遊びをしようと真剣に考えれば考えるほど、億劫になってしまうことがあります。
まして外遊びとなると……外に出るまでの準備も、お母さんにとっては一仕事になりますよね。
その点、キッチングッズは家の中にあるし、準備も片付けも簡単なのでオススメです。
先ほどお伝えしたように、感覚というのは日々の生活や遊びや動作の中で繰り返し繰り返し刺激され、身の周りからの情報を得ているのです。
それらの情報が脳で整理整頓され、手足体の動きに繋がっているからこそ、そこでまた別の情報が得られ調節され整えられていきながら、統合されていくわけです。
お子さんが小さい頃の記憶を辿ってみてください。
「また、ティッシュ全部出しちゃってぇ~~~!!」
「それ口紅~!クレヨンじゃなーい!」
子育て中の忙しい親にとっては、厄介ないたずらにしか見えなかったことも、本人にとっては新鮮で真剣な行為だったのですね。
大人が使っている本物を使って、感覚を統合している真っ最中だったというわけです。
その過程をキッチングッズを使った遊びで再現してあげたらいいと思うのです。
軽くて長い菜箸や、大きくてツルンとしているボウルなどは、目で見るのと実際に持つのとでは得られる情報が全く違いますから、もってこいです。
遊んだ後の片付けも、お料理後の調理器具の片付けと大差ないので楽ですよ!
キッチングッズを使う場合に大事にしたいこと
3つ目に、「キッチングッズを使う場合に大事にしたいこと」について、お伝えいたします。
お子さんが夢中になって、繰り返し楽しめるような遊びが理想なので、そう難しくなく達成感が味わえるような遊びを考えてあげることが大切です。
キッチングッズは日常手にしている玩具とは違い本物ですから、既に珍しさがあります。
日頃はあなたが料理をする時に見ている道具を、自分の手元でいじれるということになるので、きっと興味を持ってくれるはずです。
それから、あなたが終始笑顔でいられることも、とても大切です。
準備が大変ではない、片付けもそこまで大変ではない、気楽に出来る、どういう流れや終わり方になってもガッカリしない、疲労感も残らない、ということを考えて始めることが重要になります。
お母さんが機嫌悪そうだったり、後からプリプリ怒っていたら、お子さんも心から楽しめないですものね!
この後、キッチングッズを使った具体的な遊びをご紹介いたしますが、決してこの限りではありません。
あなた基準で「これなら使ってもいい!」と思えるキッチングッズを選んでお使いになってくださいね。
キッチングッズを使った感覚統合に役立つ遊びの具体例5選
いかがでしたか?
感覚が統合される過程や、感覚統合に役立つ遊びをする時に大事なことについて、ご理解いただけたでしょうか。
それでは、キッチングッズを使った遊びを5つご紹介いたします。
ご自宅にあるキッチングッズを思い浮かべながら、色々な物で気楽に楽しんでくださいね。
フライ返しとお玉で挟んでみよう!
まず始めに、「フライ返しとお玉で挟んでみよう!」です。
フライ返しとお玉で、キッチンにある物を挟んでみましょう。
ご飯をよそう時に使う、”おへら”や”おしゃもじ”で挟んでもいいですよ!
難易度が高くなりますが、どちらかを菜箸にしても遊べますね。
挟む物は、ペットボトルの蓋でもスプーンでも、お茶漬けの素でも楊枝でも、何でもお好みでお使いくださいね。
1つと言わず、2つ3つと挟めるかもしれません。
挟まずに、お玉に乗せるだけでも楽しめるでしょう。
遊んでいるうちに、大きい物や形のいびつな物も挟んだり乗せたりしたくなることもあると思います。
どんどんやってみて欲しいと思います。
その時の、お子さんの手先の様子や、集中している具合や顔つき、姿勢や足の位置などを、実況中継するような気持ちで言葉にしてあげながら、褒めてあげましょう。
あなたが真似しようと思っても、そんなに集中できなかったり、同じような手足体の動きをすることも難しかったりと、感心することも多いに違いありません。
それが良いかどうか、効率が良いかどうか、格好いいかどうか、丁寧かどうか、そういうことを判定する場ではないことを心に留めておいてくださいね。
フライ返しとお玉で運んでみよう!
次に、「フライ返しとお玉で運んでみよう!」についてです。
先ほどの遊びでは、フライ返しとお玉で挟んでみましたが、今度は挟んだまま移動してみます。
どこまでも運べたら、それも凄い!
ほんの数センチ動かしてみるのでもよし、何メートルか移動させてみてもいいですね!
挟んでいる物が落ちてしまってもOK!
どうやって挟み直しましょうか? 手で掴んで?お玉ですくって?足を使う?あなたが頼まれるかも??
遊んでいるうちに、お玉の上にフライ返しを乗せて持ち歩く、という流れになるかもしれませんが、それも面白そうですね。
お子さんの考えに任せて、あなたも是非ご一緒にウキウキワクワクした気持ちでいていただけたらと思います。
やってみたい!という気持ちを尊重して、心ゆくまで試させてあげましょう。
お子さんの自由な発想に興味を持って、温かく見守ってあげて欲しいと思います。
ざるやボウルを重ねてみよう!
では3つ目に、「ざるやボウルを重ねてみよう!」について、お伝えいたします。
キッチンにある、ざるやボウルは同じ規格ではないこともありますよね。
もちろん同じ大きさや深さのものばかりを使ってもOKです。
それを、入れ子のように同じ向きに重ねたり、上下逆さまに重ねたりして遊びます。
重ね方によっては、想像以上の高さになったりするでしょう。
置く場所によっては、グラグラしたり、ズレてしまったりと、ゲームのような面白さも味わえると思います。
ざるやボウルの間に、何かを挟んでも楽しいですよ。
私は、プラスチック製の薄いカッティングボードや、太巻きを作る時の巻きすを持ち出して遊んだこともあります。
間に菜箸を置いてみるのもいいですね。
こうするとどうなるのかな??という遊び心をお持ちくださいね。
あるものを全部使う!倒れないように!高く重ねる!乱暴にしない!……そんな目標も作らなくて大丈夫です。
あなたとお子さんが一緒に遊んでいるうちに、何となくやってみた!
やってみたら面白そうだったから、しばらくそうやって遊んでみた!
そんな時間が持てたら最高だと思います。
ざるやボウルでキャッチしてみよう!
それでは4つ目の、「ざるやボウルでキャッチしてみよう!」についてです。
ざるやボウルで遊んでいる時に限らず、お子さんは色々な触り方・扱い方・遊び方などを考え出してくれますよね。
それを一緒にやってみながら、ざるやボウルで物をキャッチする遊びもしてみましょう。
先ほど挟む時に使った物でもいいし、他の物でもOKです。
投げあげた物をキャッチしてもいいし、転がした物を被すようにしてキャッチしてもいいし、お子さんが持つざるやボウルめがけて投げ入れてあげてもいいでしょう。
ふとした瞬間に、ざるを放り投げてしまったら、ざるをボウルでキャッチする遊びにすればいいのです。
あれもこれも投げたくなったら、手でキャッチしたり、ざるとボウルで挟んでどちらかに入れてもいいですね。
ボウルの凹凸のない表面の感触や、ざるの網目の感触を感じることが出来るでしょう。
それらの重さを指や手のひらや腕で感じたり、持ったまま動かせば筋肉や関節の動きからも情報が入ってくるわけです。
遊んでいるだけに見えますが、実は感覚からの情報収集の機会を増やしてあげられるのですね。
お子さんから湧き出る「やってみたい!」という気持ちを受け入れて、危険を防ぎながら一緒に遊びましょう。
菜箸でタッチしてみよう!
最後の5つ目は、「菜箸でタッチしてみよう!」についてです。
これまでに登場した、フライ返し・お玉・ざる・ボウル・物などを、菜箸でタッチして遊びます。
普段使っているお箸やスプーンよりも長い菜箸は、扱うのもそう簡単ではないし、コントロールするのも難しいと思います。
音の違いを聞き分けて楽しんだり、箸先をどこかの隙間に刺して遊んだりしてもいいですね。
長い上に重みも増しますから、手指の握り具合も変える必要も出てきます。
その箸先で対象物をタッチしようと思ったら、ご飯を食べる時に見ている手元ではなく、自分の手指とは遠いところにある場所を見ながら、手や指、腕の動きなどの微調整をする必要があるわけです。
慣れてしまうと何のことはありませんが、私たちもいきなり出来るようになったわけではありません。
遊びの中で知らず知らず、そうなるまでに必要な反復動作をしてきているわけです。
それが分かると、きっと以前とは違う言葉をかけてあげたくなると思います。
「おっ!長いお箸なのに先の方をコントロールするのも上手だね!実はそれ難しいんだよ~凄いな~!」
「ピシャリといい音が出るね~!お箸の振り上げ方とか当て方が絶妙なんだね~!」
お子さんの年齢によっては、もっと平易な言葉になると思いますが、あなたの目にはお子さんの笑顔が映るに違いありません。
感覚統合に役立つ遊びについては、こちらでも詳しくご紹介していますので、よろしければご覧くださいね。
⇒感覚統合を育てる遊びを具体例で紹介!絵本を使ってできる簡単5選!
⇒発達障がいがある子の運動には遊びが最適?感覚を使った具体例で解説!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、感覚統合に役立つ遊びを具体例で紹介!キッチングッズを使う5選!というテーマでお届けしてまいりました。
日常生活の中に、感覚統合に役立つ遊びを取り入れたいと思っても、改めて気構えると億劫になってしまうものです。
準備に一生懸命になり過ぎたり、大きな期待をし過ぎてしまうと、ガックリ疲れてしまうこともあるでしょう。
だから、ちょっとしたお試し!くらいの気持ちでやってみるのがオススメです。
少しの時間でも、ちょっとの活動でも、それはお子さんとの楽しい触れ合いの時間になり、お子さんの感覚が統合される貴重な一過程になります。
大事なのは、お子さんもあなたも楽しい気持ちで一緒に遊べることです!
それでは今回は、こちらで失礼いたします。
最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。
感覚チューニスト ゆう
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