「今日は日曜日…」その事実が頭によぎっただけで、お子さんの表情が曇ってしまうことはありませんか?
テストの日や学校行事の日、初めての場所へ出かける日。
発達が気になるお子さんの中には、人一倍緊張しやすく、その緊張から頭痛や腹痛などの体の不調につながってしまう子もいます。
「少しでも気持ちが楽になってほしい。」
そう願いながら見守っていても、できることが見つからず、もどかしさを感じることもありますよね。
そんな時、「音楽がいいらしいよ」と聞いたことはありませんか?
でも、どんな音楽がいいのでしょう。
クラシック?
好きな歌?
それとも自然の音?
今回は、発達が気になるお子さんに音楽をおすすめしたい理由と、ご家庭で気軽に取り入れられる「音との付き合い方」についてお話ししたいと思います。
なぜ音楽がおすすめなの?
心と体の緊張をやわらげてくれるから
病院の待合室や美容院などで、静かな音楽が流れていることがあります。
何気なく耳にしているだけなのに、「なんだか落ち着くな」と感じた経験はありませんか?
その理由の一つに、「ゆらぎ」と呼ばれる音の特徴があります。
人が演奏するピアノやバイオリンの音、川のせせらぎ、波の音、鳥のさえずりなどには、規則正しさの中に自然な変化があります。
実は、私たちの呼吸や心臓の鼓動にも同じようなリズムがあります。
そのため、こうした音は心や体に無理なくなじみやすく、知らないうちに肩の力が抜けたり、気持ちが落ち着いたりすることがあるのです。
もちろん、音楽だけですべての緊張がなくなるわけではありません。
それでも、「少し楽になった」と感じられる時間は、お子さんにとっても保護者の方にとっても大切なひとときになるのではないでしょうか。
考えなくても自然に届くから
本を読んだり、人の話を理解したりするには、頭の中でたくさんの情報を整理する必要があります。
でも、音楽は違います。
耳に入った音は、難しく考えなくても自然と心や体に届いてきます。
また、音は「聴く」だけではありません。
演奏会で低音が体に響いたり、大好きな曲を聴いて思わず体が揺れたりした経験はありませんか?
音楽は、耳だけでなく体全体で感じることができるものです。
言葉では届きにくい安心感を、音がそっと運んできてくれることがあります。
その子に合わせて選べるから
音楽の良いところは、「これが正解」という決まりがないことです。
クラシックでも、童謡でも、お気に入りのアニメソングでも構いません。
音量や流す時間も、その日の体調や気分に合わせて自由に変えられます。
スマートフォンがあれば、家でも車の中でも、気軽に取り入れられるのも魅力です。
「今日はこの曲を聴くと安心するね。」
そんな音が一つ見つかるだけでも、お子さんにとって心強い味方になってくれるかもしれません。
おわりに
音楽は、特別なことを始めるためのものではありません。
毎日の暮らしの中で、お子さんが「なんだか落ち着くな」と感じられる時間をつくる、そのきっかけになってくれるものです。
そして、心地よい音は一人ひとり違います。
お子さんにとって安心できる音を、一緒に探していけたらいいですね。
私も、音楽を通して、一人ひとりの「その子らしさ」を大切にしながらレッスンを続けています。
お子さんにとって心地よい音が、毎日の安心につながりますように。
この教室で大切にしていることも、ご覧いただけたら嬉しいです。
心も体も
元気が一番
音は、今のあなたのままで大丈夫だと教えてくれます。
無理に変えようとしなくても、
少しずつ整いながら、本来の響きに近づいていきます。
今の自分そのままを「OK」と思えること。
力を抜いて、安心していられること。
音楽やバイオリンの時間が、
そんなきっかけになれたら嬉しいです。
心も体も元気が一番。
あなたのペースで、大丈夫です。
次回は、「どんな音楽を選べばいいの?」という疑問についてお話しします。
私自身のちょっとした失敗談も交えながら、その子に合った音の見つけ方をご紹介したいと思います。