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発達障がいがある子はマイナス思考?前を向かせてあげるには!

こんにちは

お子さんの発達が気になるお母さんの味方

感覚チューニストのゆうです。

 

 

あなたはお子さんが言うことや考えていることなどについて、マイナス思考だな~とお感じになることはありませんか?

どうしてそんなに後ろ向きなの?

なんでプラスに考えられないんだろう?

あなたも、そんな風に思っていらっしゃるのではないでしょうか。

私もそうでした。

決して心配はいらないと色々と理由を説明したり、上手くいく方法などを教えてあげても、「そんなことあるはずがない……。」「そんなの無理!」などとマイナスな返事が返ってくることが多くて……。

当時は子どもの気持ちも考えず、「そんなに心配ばっかりしなくても大丈夫なんだって!」「やってみないと分からないでしょ!」などと言っていましたね~。

あなたもそうではありませんか?

お子さんが多くのことについてマイナス思考だと、この先大丈夫かしらと心配にもなって、ついつい強く言ってしまうこともありますよね。

でも大丈夫、安心してください。

マイナス思考になりがちなお子さんも、明るい気持ちで自分からチャレンジできるようになりますよ!

そこで今回は、発達障がいがある子はマイナス思考?前を向かせてあげるには!というテーマでお届けしていこうと思います。

 

発達障がいがある子どもはどうしてマイナス思考になりがちなの?

発達障がいがあるお子さんの場合、マイナス思考になりがちだったり、物事を後ろ向きに捉えがちだったりします。

人は誰しもマイナス思考をすることがあると思いますが、その頻度が多かったり程度が強かったりして辛い思いをしたり苦しんでしまうことが多いように感じます。

まずは、その理由について整理していきましょう。

 

苦手なことがある

まず始めに、「苦手なことがある」ということがあります。

誰にでも、どうしても苦手なことの一つや二つあるのではないでしょうか。

人と話すのが苦手、自分のことを話すのは凄く緊張する、突然大きな音がするとビックリして怖い……。

牛乳の臭いが嫌い、花の香りが好きじゃない、金属の食器だと食欲が失せる……。

暑いと気持ち悪くなるし息苦しい、日中の外出は目が眩しくて疲れる……。

外遊びとか体育はつまらない、折り紙なんて楽しくない……。

人それぞれだとは思いますが、苦手だな~嫌だな~ということがあったり、ハラハラドキドキすることがあったりすると、それをするくらいならしない方がいい!という気持ちになるのではないでしょうか。

苦手なことや嫌なこと、不安や緊張などがネックになって、どうにも一歩が踏み出せないということがあるわけですね。

 

どうせ無理!出来るわけがない!と思っている

次は、「どうせ無理!出来るわけがない!と思っている」ということについてお伝えいたします。

これまでのブログでもお伝えしていますが、発達障がいがある場合、自分に自信を持ちにくいということがあります。

例えば、自分が凄く苦労してやっと達成できるようなことを、簡単に易々とやってのける人たちが周囲にいたら、劣等感を抱いてしまうでしょう。

人と比べて、自分にはなんの取り柄もないとか、凄いところなんて何もないという気持ちになってしまうかもしれません。

自分に自信がある人はきっと何か特別な才能を持っているんだ!とか、そんな人はほんの一部の限られた特別な人だけなんだ!と考えることもあるでしょう。

そうして、「自分になんてとてもじゃないけれど無理。」「私になんて到底出来るわけがない。」などという思いに至るわけですね。

失敗を怖れたり回避したいという気持ちがあったり、少しでも不安や心配があったりして、ちょっとでも出来ない可能性があれば、「出来る」とか「大丈夫」とは口に出来ない!ということもありますね。

こういった思いや気持ちは、自分の身に降りかかることについてだけではなく、自分以外の人がすることについての想像にも及んでいるように感じます。

だから、自分自身がどうのこうのすることではないことについても、「凄く大変だから無理」「絶対に出来ない」などと考えたり言い切ったりすることが出来るのではないでしょうか。

 

成功したり嬉しい気持ちになった経験が少ない

では3つ目に、「成功したり嬉しい気持ちになった経験が少ない」ということについてです。

これは、先にお伝えした自信がない理由の一つにもなっています。

これまでに、出来た!嬉しいな!やったぞ!などという嬉しい気持ちになった経験が少なければ、何かをしようとした時にプラスの結果を想像することは難しいでしょう。

一所懸命頑張っても上手くいかなかったり、何かを成し遂げたとしても凄く頑張った末の結果だったり、しんどくてしんどくて大変な思いをすることが多かったとしたら……。

達成感を得て嬉しくなったりウキウキとテンションが上がるよりも、苦しくてもう嫌だ二度とするもんか!という気持ちになってしまうのではないでしょうか。

涼しい顔をしてこなしている他の人と自分を比べて、頑張りが少なかったのではないか努力が足りなかったのではないかと考えて、気持ちが沈んだり劣等感に包まれてしまうことも少なくないかもしれません。

そういう嫌な経験や体験は、私たちでも記憶に残りやすいですよね。

出来れば、もうあんな悲しい・恥ずかしい・嫌な・惨めな……あんな気持ちなんてなりたくない、と強く思うに違いありません。

だったら、チャレンジするより踏みとどまった方が安全だと考えるのも納得がいきますね。

 

悪い話や失敗談を取り込んで留めておきやすい

それでは4つ目、「悪い話や失敗談を取り込んで溜めておきやすい」ということについてお話しいたします。

先ほど少し触れましたが、自分にとって嫌な思い出は残りやすいように思います。

あなたはいかがですか?

私にはいい思い出もたくさんありますが、嫌な思いをしたことや凄く怖かった記憶なども強烈に残っていますよ。

環境が変わって時代も変わって、考えも変わったし年齢も重ねたけれど、当時とは全く違う状況にあると分かってはいても、苦い経験はまたしないように回避したいという気持ちが働くことはよくあります。

きっと誰にでもあると思いますが、発達に偏りがある場合、そのような思いが人一倍強いように感じるのです。

とても用心深くて、とても注意深くて、警戒心も強いあまり、失敗しないように怖い思いをしないようにとアンテナを張っているわけです。

だから、悪い話や失敗談のような情報に敏感だし、それを集めたり吸収するのも早いのではないでしょうか。

そのような情報をもとに、身の安全を脅かすようなことにならないように、少しでも危なそうなことは回避して防ごうとするのですね。

「石橋を叩いて渡る」のではく、「石橋は大丈夫かな本当に大丈夫なのかなと何度も何度も叩いて結局は渡らない」とか。

「石橋はどのくらい叩くと壊れてしまうのかと調べているうちに結局は壊れてしまって、渡らなくて良かったセーフ!」とか。

現に私は我が子と話をしていて、「そういうことあるよね~!あるある!」と盛り上がったことがありますよ!

 

発達障害がある子どもが前向きになれる関わり方

いかがでしたか?

発達障がいがあるお子さんがマイナス思考になりがちな理由について、理解を深めていただけたでしょうか。

それではここからは、不安を抱えて身動きがとれなくなっているお子さんに、少しでも明るく前向きな気持ちになってもらえるよう願って、私たちお母さんが出来る関わり方についてお伝えしてまいりますね。

 

マイナス思考になっている理由を尋ねてあげる

まずは、「マイナス思考になっている理由を尋ねてあげる」ことが大切です。

お子さんが、あなたからしたらマイナスな考え方をしていると思ったら、まずはどうしてそう思うのか、何か理由があるのかどうか尋ねてみましょう。

「嫌だから出来ない」「怖いから無理」ということであれば、何かどう嫌なのか怖いのかも詳しく教えてもらいましょう。

「だってわかんないだもん」という場合でも、どんなことが分からないのか一緒に考えてあげるといいと思います。

これは決して、マイナス思考になっている理由を突き詰めて、それを非難したり突っつくためではありません。

この後にご紹介する関わりが、よりすんなりお子さんに受け入れてもらいやすいようにしたいからに他なりません。

例えば、あなたがどなたかに心配事をお話ししたとして、その内容にはあまり触れずに「それは○○だからでしょ」「心配するなんて無駄だよ」なんて説き伏せられたりしたら、悲しくなったり反発したくなったりしませんか?

私にはそういう経験があるので、もう話すのは止めよう……そんな風に思ってしまうことも少なくありません。

自分の話が聞き入れてもらえるかどうかというのは、その人からの話の内容やアドバイスが入ってきやすくなるかどうかに大きく左右すると思います。

だから、まずは「そうか~怖いって思うんだね~。それじゃあ嫌だよね~。」って、まずは耳を傾けてあげましょうね。

 

ゴールは一つではないことを教えてあげる

次に、「ゴールは一つではないことを教えてあげる」ということです。

お子さんが「○○するなんて絶対無理」と考えていると分かったら、その時点でお子さんがイメージしているゴールは、「○○する」ということになりますね。

ゴールを一つしか考えてなかったり、そのゴールがいきなり高かったり遠かったり大きかったり、反対にあれもこれもとゴールが多過ぎたりすることがあります。

例えば私に、「料理を作る」とか「特技を披露する」というミッション(?)お題(?)があったとします。

その時に、「郷土料理を5品作る!」とか「有名な曲を譜面を見ずに完璧に弾く!」というゴールを設定してしまうような感じです。

お子さんが考えるゴールの中にも、いきなりそこまで目指さなくても……という内容がないでしょうか。

誰かがどこかでしたことを参考にして、自分にとってのゴールもそれだと考えたのかもしれません。

まわりの人から凄いと思われたいとか、バカにされたくないという気持ちがあることもあるでしょう。

でもそのために、自分が望んでいたような結果が得られなかったり、頑張り過ぎて疲れてしまったりすることもあるわけです。

それならば、自分がやって楽しくなるような、自分にとって都合のよいゴールにしたらいい!私はそう考えています。

「トマトと豆腐に市販のドレッシングで味付け!この一品だけ!」とか、「楽器紹介をしますと言って山の音楽家を弾く!」でもOKだと思うのです。

目指すゴールや設定する目標に、唯一の正解というものはないのではないでしょうか。

 

ゴールまでの流れやすることを説明してあげる

では3つ目に、「ゴールまでの流れやすることを説明してあげる」ということがあります。

お子さんにとってのゴールを一緒に考えてあげる時には、色々あるゴールまでの途中でどんなことが起こりそうか、どんな段階がありそうかを、説明してあげましょう。

お子さんがどのくらいの内容を理解できるかや、どのくらいの長い説明を聞いていられるかなどにも寄りますが、なるべく分かりやすく易しい言葉で教えてあげて欲しいと思います。

お子さんによっては、細かなところまで丁寧に詳しく説明してあげた方が理解しやすいこともあるでしょう。

ここの部分は知っているよね!このくらい想像がつくだろう!と思わずに、全く何も知らないというつもりで話してあげます。

途中、「分からないことはある?」などと質問してあげるのもいいですね。

その日その時の心身の状態によっても、聞き取りの具合や理解の程度は異なってきますから、お子さんの調子を確認しながら様子を見ながら、合わせてあげてくださいね。

時には、あなたが思ったり考えたり想像したりする大変さや難しさなどを、力説したくなってしまうこともあるかもしれません。

そんな時には、「大変さ」や「難しさ」など人によって違う主観的なことを伝えるのではなく、ゴールまでの「流れ」や「すること」を説明するのだということを意識してみましょう。

お子さんには、なるべく先入観を持つことなく、自分ならどうしたいかを選択してもらいたいですね。

 

子どもが希望するゴールを一緒に選んであげる

それでは4つ目の、「子どもが希望するゴールを一緒に選んであげる」について、お伝えいたします。

お子さんと一緒に、色々なゴールがあることやその過程でどんなことがあるかなどについて確認したら、次はどのゴールにするか選んでみましょう。

その時に、はじめからどれか一つだけを選ばなくてOKです。

あれもいいけど、その前にこっちのゴールの方もちょっと試してみたい!そんなことの方が多いかもしれませんね。

「トマトと豆腐にドレッシングか……トマトって切るとグチャグチャになっちゃう時があるんだよな……トウモロコシの缶詰にしようかな!」もOK。

「楽器の紹介をするなら話さないとならないから緊張するな……山の音楽家も練習はしてみるけれど、ダメそうだったら何か他の方法を考えるか!」もOK。

どんなゴールでもOKなのです。

まずは、お子さんがどんな目標やゴールだと「試してみてもいいかな~」と思えるのか、是非一緒に考えてあげて欲しいと思います。

 

ゴールまでの過程で子ども自身が出来ることを一緒に考えてあげる

次は5つ目の、「ゴールまでの過程で子ども自身が出来ることを一緒に考えてあげる」について、お話しいたします。

こちらでお伝えすることを含め、ゴールは一つではないことから始まりゴールについてのあれこれを話す時には、取り上げる順序に特にこだわる必要はありませんから、行ったり来たり前後左右しながらおしゃべりしてみてくださいね。

さて、お子さんが目指すゴールを選べたら、その過程で実際にどんなことにチャレンジ出来そうか、また一緒に考えてあげましょう。

先ほどのお題に、こんなアドバイスはいかがでしょうか。

「トマトとトウモロコシにドレッシングもいいね!さっきのトマトの話だけど、大きなトマトは切るとグチャグチャすることがあるけれど、ミニトマトは1回切れば十分かもよ~。それにあんまりグチャグチャにならないかもね~。」

「『山の音楽家を弾きます!』って言うだけならどお?やっぱり緊張しそうかな?それなら他にもっと簡単な曲もあるけど、そっちの方がいい?」

考えている途中で、ゴールそのものが変わることもあるかもしれませんね。

そんな時に私は、「いい感じ!どんどん出来そうになってきた!」と嬉しくなるんですよ。

あなたも是非、あなたがさせたいことではなく、お子さん本人が出来そうだと感じることを引き出してあげて欲しいと思います。

 

子どもが出来たことを適正に評価し存分に褒めてあげる

最後の6つ目は、「子どもが出来たことを適正に評価し存分に褒めてあげる」ということについてです。

お子さんが出来たことをただ褒めるのではなく、その時のお子さんの様子や状況についても褒めてあげましょう。

あなたの視点やあなたの中にある尺度によってではなく、お子さんの立場に立って頑張ったことや出来たことを、どんどん褒めてあげてくださいね。

あなたが期待していた内容だったかではなく、お子さんにとって褒められるに値することは全部コメントしてあげて欲しいのです

ここでの「適正に評価し」というのは、そういうことを指しています。

例えば私がよく使うコメントには、目指したゴールを達成できたかどうかだけではなく、その途中についてのことも沢山あります。

「トマトを見つめる視線がいつもと違っていたよ、手先にも凄く集中していたね!」

「包丁を持っていた時、慎重に扱っていたね、見ていてとっても安心だったよ!」

「曲を弾き終わって直ぐにバイオリンを降ろさないところとか、プロみたいで格好よかった~!」

こんなことを言ってもらえたら……大人の私でも嬉しくなってしまいますが……それって私だけでしょうか??

また時には、「嫌なことや苦手なことを思いながらもゴールについて考えられた」ということが立派なゴールになることもあります。

我が子のそんなゴールに立ち会った私は、「いい感じ!嫌なことや苦手なことも考えられるようになってきたぞ!確実に成長している!」と嬉しくなるんですよ。

 

発達障がいがあるお子さんを安心させてあげられる対応について、こちらでもお伝えしていますので、よろしければご覧くださいね。

発達障がいで不安が強い子どもを安心させてあげたい!オススメ対応5つ!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、発達障害がある子はマイナス思考?前を向かせてあげるには!というテーマでお届けしてまいりました。

誰でも想像も出来ないようなゴールを目指すのは難しいものです。

お子さんにとってのゴールは一つではなく、お子さんの興味がわく方向にこそ沢山あるのではないでしょうか。

お子さん本人がそのゴールに向かって、少しずつ無理なくチャレンジ出来るように、何度でも惜しみなく力になってあげてくださいね。

どんなことにも途中に多くの段階があることを知ったり、その全容が見えてくるようになると、自分にとってのゴールを設定したり、自分ならどの段階で何がどの程度出来そうかといった見通しをつけることが上手になります。

その先には必ず、お子さんの前向きな「やってみるよ!」があるはずです!

 

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今回のブログの終わりの方でお伝えした、”お子さんにとって褒められるに値すること”についても詳しく解説させていただいています。

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それでは今回は、こちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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