こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。
発達障がいがあるお子さんの場合、まわりの子どもが楽しいと感じる遊びを楽しむのは、まだ難しいということがあります。
何かを一緒に楽しめるかどうかというのは、発達障がいのあるなしに関わらず、また私たち大人でも興味関心の違いや人との相性などによって、結構左右されたりしますよね。
お子さんの場合も同じで、遊びの中でする様々なことにまだ楽しさを感じないとか、遊びを面白くするためのルールの仕組みが分からないなどの理由があったりするわけです。
すると、つまらなくて嫌そうな様子になってみたり、思うようにならなくて怒り出してしまったり……。
そんな時に私は、「せっかく遊んであげたのにな……」そんなガッカリした気持ちから、ついつい我が子を怒ってしまっていました。
あなたもそうなのではありませんか?
家事もやる事も沢山あって忙しいけれど、どうにか都合つけてでも遊んであげたかったのに……あぁ~あっ!と、ムスっとしたまま後片付けをしたりすることもあるのではないでしょうか。
私はそれが嫌で、我が子と遊ぶことを避けてしまっていたこともあるくらいです。
あなたも、お子さんと一緒に遊んであげたいけれど、何をどうすればお子さんもご自分も楽しめるのかが分からないから、困ってしまうのですよね。
でも大丈夫!
いい方法があるので、きっとお役立ていただけると思います。
それでは今回は、「発達障がいがある子どもとの遊び!音楽療法に学ぶ楽しい具体例とは?」というテーマでお届けいたします。
実際のヴァイオリンの音も是非お聴きになってみてくださいね(*^_^*)
Contents
発達障がいがある子どもとの遊びで大切にしたい4つのこと
子どもの機嫌を損ねず、どうやって楽しく遊べばいいのかな……。
これは、発達障がいのあるなしに関わらず、多くの親御さんが悩まれることなのではないでしょうか。
発達に偏りがあるお子さんの子育てをされているお母さんは、遊びや家事以外のことについても様々な悩みや課題を抱え、日々全力で消化しながら大変な思いをする毎日です。
だからまずは、一緒に遊んで楽しめるように!ということを第一に考えて、大切にしたいことを4つお話しいたします。
あなたの心と体の負担にならないこと
まず始めは、「あなたの心と体の負担にならないこと」です。
かつて私は、我が子と遊んでいてお互い怒り口調になってしまったり、その後別の用事で話しかける時にギクシャクして気まずくなってしまったりしました。
そういう時って、思いのほか精神的に疲れるんですよね。
腹が立ってカッカカッカすると、心拍数や脈も早くなりますし、呼吸も少なからず荒くなったりして。
遊びの片付けをするにしても、気を取り直して料理などをしようとしても、余計な力が入ったり物に当たりたくなったり……。
そんな事がしょっしゅうあったり、毎日毎日続いたり、もう何ヶ月もモヤモヤしている……そうなると自分の元気が減るというか、自分の中にある自身の存在の陰が薄くなるというか、なんせ本来の自分ではなくなってしまうわけです。
いいことがないんですよね。
きっと、あなたもお子さんも同じような状況になられることがあると思います。
長い目で見れば、そんなこともあります……。
でも、嫌な気持ちにならないで済むなら、困っている期間が短くて済むなら、それに越したことはありません。
だから、まずはあなたご自身がイヤだな~って感じることが少なくなるよう、心と体の負担にならないような遊びにしたいですね!
あなたとお子さんが楽しめる内容であること
次は、「あなたとお子さんが楽しめる内容であること」です。
遊びを通して、お子さんと一緒に楽しい時間を共有したいわけですから、お子さんが楽しめる遊びがいいですね。
例え、あなたの心と体に負担にならない遊びであっても、お子さんが少しも楽しめないのでは……残念な結果になりそうですものね。
だから、当たり前といえば当たり前ですが、あなたも楽しめて、お子さんも楽しめそうな内容を考えたいところです。
でも、いきなり楽しさ面白さMAXでゲラゲラ笑い転げるような遊びでなくてもいいと思うのです。
遊びの内容を考える時には、嫌な気持ちで終わらなければ満点!くらいの気持ちでいましょうね。
すると、一つ目にお伝えした「あなたの心と体の負担にならないこと」にも繋がりますからね!
勝ち負けではない目的を設定すること
3つ目は、「勝ち負けではない目的を設定すること」です。
トランプでも鬼ごっこでも、しりとりでもテレビゲームでも、遊びには勝ち負けがつきもの!と言ってもいいでしょう。
勝てば、「勝った~!」「相手を負かした!」「自分が優位にたった!」ということに喜びを感じるものです。
反対に一番になれなかったり負けてしまったりすると、「悔しい!」「面白くない!」「つまらない!」と感じますし、相手が大喜びしていればいるほど、憎たらしいという感情が湧き出てきたりしますよね。
勝ち負けがハッキリして終了するような遊びだと、どうしても負けて嫌な気持ちになることがあるわけです。
そうなると……もしかしたらですが、お子さんにわざと勝たせてあげようかと考えたくなりませんか?
私にも覚えがないとは言いませんが、オススメはしません。
その理由は、私の中に2つあります。
第一に、私がつまらない!ということ。
我が子と遊ぶなら、私も楽しい気持ちで過ごしたいので、わざと負けるような工夫をしながら遊ぶのはつまらないからです。
第二に、「子どもと遊ぶ時には真剣に遊ぶことです。」という、我が子のかかりつけ医師の言葉があること。
もともと私には、我が子とのやり取りや遊びの中で、わざわざ手抜きをするという発想があまりなかったこともあり、その時は親子で「そりゃそうだ!私たちOKだね!」と頷いた記憶があります。
今では私は、医師との後々の会話なども踏まえて、「真剣に正直に」「嘘はNG(嘘の内容を言って子どもの気持ちを動かすのはNG)」というように受け止めています。
つまり、自分自身に嘘をつかなくていい!楽な気持ちでいられる!という目的を持ちながら内容を設定するということになりますね。
準備や片付けが簡単であること
最後の4つ目は、「準備や片付けが簡単であること」です。
言わずもがな!ですね。
準備や片付けが簡単でなければ、おっくうな気持ちになったり、時間を割くために何か無理をしたりすることにもなるでしょう。
ご自分のことはさておき準備に時間をかけ、一生懸命スタンバイしたのに、あまり興味を持ってもらえなかったりグチャグチャにされてしまったら、頭にきたり腹が立ったりと怒りの感情が出てきてしまうかもしれません。
片付けをする時に、悲しくなったり空しくなったりもするに違いありません。
そうなってしまったら…………ここまでお読みくださったあなたは、もうお分かりのことでしょう……一番大事なのは、お母さんであるあなたが笑顔になれること!
だから、気楽に取りかかれることが大切なのです。
終始、楽しい気持ちでいられることを優先しましょうね。
音楽療法の考え方を取り入れた楽しい遊びと具体例
いかがでしたか?
お子さんとの遊びで大切にしたい4つのことについて、理解を深めていただけましたでしょうか。
それらを踏まえてここからは、音楽療法を学んだ私が考える、お子さんと一緒にご家庭で楽しくできる遊びとその具体例をご紹介していきたいと思います。
音楽療法とは
まず始めに、「音楽療法とは」と題してお伝えいたします。
「療法」という表現がついていますが、ちっとも難しくないのでご安心くださいね。
音楽は、単なる癒やしではなく、医療の現場でも十分効果があると考えられています。
音や音楽によって心や体のリラックスが促されれば、その時の自己が持っている自然治癒力を引き出すこともできます。
言葉を使わなくても、音や音楽を介せばコミュニケーションも成立します。
気に入った音や音楽で楽しい気持ちになれば、心が軽くなり体の緊張もほぐれて動きやすくなり、リフレッシュ効果も期待出来ます。
太古の昔から、私たち人は音とともに生きてきました。
雨の音、雷の音、火を囲んでパチパチとした音に癒やされたこともあるでしょう。
自然界にある音の中に身を置いて心や体を休めることは、明日を生きるために欠かせなかったはずです。
電子機器の音に囲まれ、非常に忙しく暮らしている現代の私たちでも、鳥の鳴き声や川のせせらぎ、好きな音楽などに触れて癒やされたり元気や勇気を得ることがありますね。
私たちが知らず知らず既に体感している、その心地よさを意図して再現し、心身のバランスを維持改善し、生活の質の向上まで目指しているのが音楽療法なのです。
音楽療法の考え方を遊びに取り入れるメリット
次に、「音楽療法の考え方を遊びに取り入れるメリット」についてです。
先にお伝えしたように、音や音楽には心や体に作用する大きな力があります。
私たちは音や音楽を耳にすることで、感情を大きく揺さぶられて興奮することもあれば、ウキウキと楽しくなって自然と体が動いたり、大きく深呼吸したくなったり、気持ちが落ち着いてリラックスできることもあるわけです。
特にリラックスしている時などは、心や体に余計な力が入らないので、自然体でいられます。
心身の活動を邪魔するような余計な力が入らないので、集中力もパフォーマンスも高まるのです。
身も心もリラックスしている状況でなら、より集中できるし、より手足体を自由に伸び伸び動かしながら遊べますね!
楽しまずに遊ぶ方が難しいかもしれません。
音や音楽は、私たちの身近にたくさんあります。
それを意図的に取り入れることで得られる効果を知っていて遊べば、もう「ただ単に遊んでいるだけ」なんて言えませんよね。
音や音楽の力や効果を知っていればこそ、トントンと机を叩く音やハミングも、確かなリズム音になり心地よい音楽になるのです。
音楽療法では、音楽を奏でることだけを目標としたり、楽器の演奏技術の習得や上達などを目的とはしません。
既存の音や音楽、簡単に生み出せる音や音楽を大いに利用していいのです。
あなたの意識が音や音楽にも向いている時……それは、あなたの心も穏やかになれている時です。
あなたもお子さんも心地良さを感じられて、準備も片付けも簡単、工夫やアレンジもしやすい、持って来いですね!
音楽や音を遊びに取り入れる方法
では3つ目に、「音楽や音を遊びに取り入れる方法」について、お伝えいたします。
普段私たちが楽しんでいる手遊びや歌遊びは、既に音や音楽がセットになっていますから、取り入れるのに最適です。
その音や音域やメロディーなどが全部、前述したリラックス効果を促す源になっていることを、まずは改めて意識しましょう。
そして、手遊びや歌遊びをしている時の様子を思い浮かべてみてください。
ずっと昔から受け継がれてきている遊びは、目や耳、手足の動きを伴い、体を傾けたりぐるっと回転したりと、体のあちこちにある感覚器官の働きを伴なっていますね。
一緒に遊んでいる人の様子を見て、自分の手足体を動かしてみる!
人が発している声や音を聞いて、自分の体で再現してみる!
遊びの中で、そのようなことを繰り返してきたからこそ、私たちは自分の手足体などを自由自在に動かしたり、その動きを緩めたり止めたりも出来るようになったのです。
それらの遊びを通して、自分以外の人と気持ちの交流も出来るようになるわけです。
あなたがお子さんとされる、歌を一緒に歌ったりハミングすることや、体を揺らしたり手拍子をしたりすることは……実はまさに音楽療法に沿った遊びなのです。
あなたとの楽しい遊びを通して、お子さんの心や体の成長発達は促されます。
そして、そこに既にあるのが音であり音楽なのですね。
音楽や音を遊びに取り入れる具体例
最後に、「音楽や音を遊びに取り入れる具体例」をご紹介いたしますね。
お子さんが笑顔で楽しめる遊びにおいては、あなたの笑顔と音と音楽だけで十分です。
私は、言葉なんかなくてもいい!そう感じる時だってあるんですよ。
あなたの身近に音が出来る物が目に入った時や、ちょっとハミングしたり歌いたくなった時に、まずはあなたが楽しんでいる様子をお子さんに見せてあげましょう。
わざわざ気構えて長い時間を割いて綿密な計画を練って…というのはオススメではありません。
手がちょっと空いた時や気持ちに少し余裕が出来た時でOKです。
料理しながら鍋やヤカンを叩いてドラマーの真似をしたり、ハミングしながら自作のダンスをしている様子も、お子さんにとっては心和む幸せな光景なはずです。
洗濯物を干す時やたたむ時があれば、お子さんが知っている歌を替え歌にしたりしてみてもいいですね。
お子さんの動きに変化があったり視線を感じたら、音を出すことやハミングをピタッと止めたり、あなたの動作を止めたりしてみましょう。
更にお子さんが乗ってきたら、一緒に手拍子してみる、タッチをしてみる、ぐるっと右回りをしてみる、床に手をついてみる……そうやって、一緒に楽しんでみてください。
もしもお子さんが、ちょっとあなたの方を向いてくれたり、ニコっと笑顔を見せてくれたら大成功です。
そんな仕草があるだけでも、コミュニケーションは立派に成立している、私はそう考えています。
そこからまた、あなたの自由な発想で遊びを広げていけば、どんどん楽しい!にっこり!が増えていきますね。
発達障がいがあるお子さんとの遊びと音楽については、こちらでも詳しくご紹介していますので、よろしければご覧くださいね。
⇒発達障がいで音楽好きなお子さんにおすすめ!集中力がアップする音遊び
⇒発達障がいがある子に音楽療法?その効果について詳しく紹介!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「発達障がいがある子どもとの遊び!音楽療法に学ぶ楽しい具体例とは?」というテーマでお届けしてまいりました。
何か良い遊びを!と考えると、どうしても気構えて難しく考えてしまいがちで、取りかかりにくくなるものです。
堅苦しく考えないで、ちょっと楽しいかも?という軽い気持ちでやってみていただきたいと思います。
お子さんが、お母さんであるあなたの楽しそうな様子を感じてくれるだけでも、素晴らしいことです!
どうぞお二人で、リラックスできる時間をお過ごしくださいね。
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身近にある物を使って楽しく遊べる方法などをご紹介しながら、普段の遊びの中でもお子さんに笑顔になってもらえるような具体的な声かけについてもお伝えしております。
ご登録特典として、完全オリジナルのバイオリンBGMもお贈りしていますので、是非お子さんと遊んだり絵本をご覧になる時などに添えて、お楽しみくださいね。
それでは今回は、こちらで失礼いたします。
最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。
感覚チューニスト ゆう
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