発達障がいに音楽を!おすすめの理由と選曲のヒントとは?

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。
発達障がいがあるあなたのお子さんは、緊張しやすくて頭痛や腹痛を訴えることはありませんか?
翌日にテストを控えていると、緊張してなかなか寝付けない……。
学校でいつもと違う行事がある日は、登校前から緊張する……。
私はそんな時に、医師から処方された薬を飲ませてあげることしか出来ませんでした。
あなたも、そうではありませんか?
でも緊張が強いと、その薬の効き目もあまりないように感じることもあるでしょう。
薬の他に、何か手はないのでしょうか。
あなたは、「音楽がいい」と聞いたことはありませんか?
でも、音楽がどういいのでしょう?どんな音楽がいいのでしょう?
それが分からないと、どうしようもありませんよね。
安心してください、もう大丈夫ですよ。
実は、音楽にはとても素敵な効果があるのです。
そこで今回は、音楽がおすすめの理由と、選曲のヒントについてご紹介していきたいと思います。
Contents
発達障がいに音楽をおすすめする理由
あなたは、病院の待合室などで小さく流れている音楽に、ふと耳を済ませたことはありませんか?
また、胎教にモーツァルトがいい!という話を聞いたことはないでしょうか。
そもそもどうして、このように身近なところで音楽が使われているのかご存知ですか?
まずは、それをご説明しながら、発達障がいがある場合にも音楽がおすすめな理由をご紹介したいと思います。
理由1.リラックス効果がある
まず1つ目の理由は、「リラックス効果がある」ということです。
病院の待合室などで流れているクラシック音楽や、人間が弾いたピアノやバイオリンの音などには、<ゆらぎ>が生じています。
<ゆらぎ>とは、音の性質のことで、ほぼ一定で規則的なリズムの中に、多少不規則性が含まれる刺激のことをいいます。
例えば、人間の脈や心臓の音などは、ほぼ規則的なリズムですが、時に速くなったり遅くなったりと、不規則になることがありますよね。
もともと体内では自然と<ゆらぎ>が生じているため、その音の性質は生理的に受け入れやすく、心地良く感じるわけです。
<ゆらぎ>は、川のせせらぎや波の音、虫の声のような自然界の中にもたくさん溢れています。
それらによって、心が癒やされて、体にかかる余計な力が緩み、心身のリラックスにつながっているんですね。
<ゆらぎ>によるリラックスは、目が覚めていてる状態で最も精神の安定が得られる状態ともいわれているんですよ。
理由2.音や振動でも感じられる
では、次の理由「音や振動として感じられる」について、お話ししたいと思います。
音楽を耳にする時には、文字を読み取るとか、その文字が意味する内容を解読するというような、難しい作業は必要ありません。
例えば、音楽を流した場合、その音楽やメロディーを構成している音は自然に耳に入ってきて、<ゆらぎ>を感じさせてくれるわけです。
また、音は振動として伝わってきていますから、耳から伝わってくる以外にも、体の芯に響くというか振動を感じることはありませんか?
例えば私の場合だと、バイオリンで単音をひたすらずっと鳴らしているだけでも、音のうねりというか振動を、耳や体全体を通して感じることができます。
また、運転中に好きな曲を大音量で流して、低音やそのリズムが体に響いてくる感覚を心地良く感じたりしています。
まさに、振動に自分の身をおいている感じです。
理由3.手軽で調節も簡単
次の3つ目の理由は、「手軽で調節も簡単」ということになります。
音楽を聴く場合には、室内や車内でCDを流したり、パソコンやスマホなどにヘッドフォンやイヤホンを繋いで聴いたりしますよね。
その際に、なんの音楽を聴くか、どのくらいの音量にするか等々、その時の自分の気持ちや好みに合わせて、自由に選べて簡単に調節できますよね。
外出の際にも、手軽にスマホなどで音楽も聴けますから場所も選ばなくていいわけです。
リラックスできたり、楽しい気分になれるような音源を、繰り返し自分の中に流しておくこともできます。
その間は、緊張から距離をおくことができるわけですから、体のどこかに余計な力が加わり続けることを、自分で調節できますね。
発達障がいにおすすめの音楽と選曲のヒント
いかがでしたか?
発達障がいがあるお子さんにも、音楽がおすすめな理由がお分かりいただけましたか?
それらを踏まえて、お子さんにリラックスしてもらうためにはどのような音楽がいいのか、選曲のヒントなども交えながら、お伝えしてまいります。
その時の気分に合った音楽
まずは、「その時の気分に合った音楽」についてお話しいたします。
私の体験をご紹介しながら、分かりやすくご説明いたしますね。
私は、大変緊張している我が子を学校へ送っていく車の中で、元気になるようにと思って、テンポが早くノリのいい曲を、大きめの音量で聴かせたことがありました。
我が子は私と一緒になって、気分も上向きになったように感じられました。
笑顔もみえていたので、良かった!と思ったのも束の間……。
気持ちが盛り上がりすぎて、結局、校門を通過する前に疲れさせてしまっていたのです。
「いきなりテンションを上げてはいけなかったのかな?しまったな~!」と思ったのを覚えています。
音楽療法には同質の原理というのがあります。
音楽とは離れますが、例えば体が冷えている時に、いきなり熱いお風呂には入れないですよね。
後から、「あれ?こんなにぬるいお湯に入っていたの?」と思う程の、ぬるい湯加減から浸かるということはありませんか?
体が慣れてくると、熱いお湯を足したり、追い炊きをしたりして、心地良い暖かさまで戻していくという経験があると思います。
音楽もそれと同じだと考えると、分かりやすいのではないでしょうか。
緊張していたら、まずはその気持ちにスーッと馴染んでいくような音楽から聴き始めてみてくださいね。
好きで楽しめる音楽
では次に、「好きで楽しめる音楽」についてお伝えいたしますね。
その時の気持ちに馴染んだ音楽が、心にしっくり浸透したら、次に、聞き慣れていたり知っている好きな音楽、楽しめる音楽を聴くことをおすすめします。
熱いお湯を足す感じで、いつもの気持ちにちょっと戻してあげるお手伝いになるわけです。
緊張や心配の中にも、ちょっとウキウキする音楽、一緒に鼻歌がでそうな音楽、鼻歌までの気持ちになれなくても頭も中で音楽の占める割合が増えるイメージです。
すると、もともとの音楽の精神や肉体に対するリラックス効果に加えて、緊張する事柄で頭の中が一杯になってしまう状況を変えることができるわけです。
音楽というと、綺麗にととのえられた曲を思い浮かべるかもしれませんが、手拍子や太鼓を叩く音、リズムを取って手近なものをタップする音なども、実は音楽の起源と重なりますし、手軽ですね。
リズムに乗って体を動かしたり揺らして楽しむのも、とてもいいと思います。
落ち着ける音楽
それでは、3つ目の「落ち着ける音楽」についてです。
いつもの気持ちに近くなれたら、今度はそこから、更に落ち着けるような音楽を選びます。
音楽でなくても、水の流れでも海の波の音でも、美容院でシャンプーをしてもらっている気分になるような音が、ずっと流れている音源でもいいのです。
もしかしたら、まな板をトントンする音かもしれませんね。
道路を行き交う、車の音かもしれません。
同じようなメロディーが、延々と流れる曲もいいでしょう。
落ち着ける音楽や音は、人それぞれ違います。
是非、その時の気分に合わせて着たい服を選ぶように、その時の体調に合わせて好きな料理を選ぶように、音楽も自由に選んで欲しいと思います。
大事なのは、その人がリラックスできる心地良い響きなのですから、子守歌やわらべ歌などの人の声、即興の鼻歌やハミング、手拍子や肩をトントンするリズムだって、素晴らしい音楽になりますよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、発達障がいに音楽を!おすすめする理由と選曲のヒント、というテーマでお届けしてまいりました。
お子さんが緊張してキツそうな時には、音楽を取り入れてみてはいかがでしょうか。
緊張をほぐすための一つの方法として、将来的にお子さん自らが音楽や音に親しみをもってくれたら、とても嬉しく思います。
ぜひ今から、お子さんのお気に入りの音楽や音、気持ちが落ち着く曲などを取り入れて、リラックスできる機会を増やしていってあげてくださいね。
それでは、今回はこれにて失礼いたします。
最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。
感覚チューニスト ゆう