発達障がいの会話のトレーニングは家で出来る!

こんにちは
お子さんの発達が気になるお母さんの味方
感覚チューニストのゆうです。

 

 

発達障がいがある、あなたのお子さんは人と話をするのを嫌がって、ご家族以外の方と自分から会話をすることがないのではありませんか?

でも、自分から進んで、何かを人に確認するとか伝えないとならない場面もありますよね。

だからあなたは、何かの講座で”会話のトレーニング”などという文字を見て、気になっているのではないでしょうか。

だけど一方で、こんな気持ちにもなったりしませんか?

「でも……トレーニングかぁ……それだと人に会わないとならないよね?家の子は断固嫌がって無理だろうな……。」

私もそうでした。

かといって、今のままでは心配ですよね。

大丈夫、安心してください。

会話のトレーニングは、講座に通わなくてもご自宅で簡単に出来るんです。

そこで今回は、人に会わなくてもお家でできる会話のトレーニングについて、お話ししたいと思います。

 

会話のトレーニングを家でおすすめする理由

発達障がいがあるお子さんに、会話のトレーニングが必要かしら……と思っているお母さんは多いと思います。

あなたは、そのトレーニングに適した場所はご自宅だということをご存知ですか?

まずは、その理由をお話ししたいと思います。

 

理由1.安心してリラックスできる

まず1つ目の理由ですが、何と言っても「安心してリラックスできる」ということです。

例えば、どこか別の場所に出かけていって、会話のトレーニングを受けると想像してみてください。

発達障がいがあると、自分が置かれている環境の変化に敏感なことがあり、すぐに疲れを感じてしまったり不安定な気持ちになってしまうことがありますよね。

だから、ご自宅からトレーニング場所までの移動だけでも疲れてしまって、心身の不調を訴えるようなことも大いに考えられるわけです。

初めて会う受付の方やトレーナーの方と直接会って、何らかのやり取りをする必要もあるでしょう。

他にも参加者がいるかもしれませんよね。

会話が苦手でトレーニングを受けに来ているはずなのに、既に談笑している人たちがいたりしたら……。

お子さんは、それはそれは緊張するに違いありません。

でも、ご自宅であれば、お子さんは疲れず緊張せず、不安も心配も感じないでいられますよね。

やはり、会話のトレーニングに最適な場所は、お子さんが一番慣れていて、いつもと同じように安心してリラックスした気持ちでいられる、お家なのではないでしょうか。

 

理由2.会話に必要な「話す人」「聴く人」が揃っている

では、2つ目の「会話に必要な「話す側」と「聴く側」が揃っている」について、お話しします。

あなたは「聴く」と「聞く」の違いをご存知ですか?

会話においては、特に「聴く」ことが大切ですので、「聞く」との違いについてご説明いたしますね。

「聴く」は、相手の声や言葉、話の内容や意図していることを理解しようと注意して、意識して耳を傾けて「きく」ことです。

「聞く」は、相手の声や言葉を、自然に耳で感じとり「きく」ことです。

会話では、どちらの「きく」が必要とされると思いますか?

そうです、「聴く」の方ですね。

つまり、会話をするために必要なのは、「話す人」と「聴く人」だということです。

それならば、あなたやお子さんが「話す人」や「聴く人」になって、ご自宅で会話のトレーニングができると思いませんか?

例えば、お子さんが「話す人」になれば、自分から相手に情報を伝えるという練習になります。

その時には、あなたが「聴く人」をしてあげましょう。

一方、あなたが「話す人」をすれば、お子さんは「聴く人」になって、あなたが伝えることを理解しようと耳を傾けて、内容を受け止める練習になるわけです。

このように、お家には会話に必要な「話す人」と「聴く人」が揃っていますから、早速会話のトレーニングができますね。

 

お家でできる簡単な会話のトレーニング

いかがですか。

会話のトレーニングは、お家でするのがおすすめな理由がお分かりいただけましたか?

ご家庭は安心できてリラックスしていられるし、「話す人」と「聴く人」も揃っていますね。

発達障がいがあるお子さんの場合、「話す人」や「聴く人」になった時に、その「役」をするという気持ちでいると、ご家族以外の方との会話がしやすくなることがあります。

それを踏まえて、お家でできる簡単な会話のトレーニングをお伝えいたしますね。

 

トレーニング1.お子さんに「聴く役」をしてもらおう

まずは、「お子さんに「聴く役」をしてもらおう」について、お話ししたいと思います。

会話では「話す」よりも「聴く」方が大事なのですが、同時に少し難しくもあります。

だからはじめは、あなたが「聴く役」のお手本をしてあげてから、こちらのトレーニングをお子さんにしてもらいましょう

「聴く役」をする時には、話す人が伝える内容を、理解しようと注意して耳を傾けて受け止めます。

次のようなことを意識します。

  • 自分の話や自分のしていることはストップします。
  • 話す人の方を向きます。
  • 話す人を見ながら、声や言葉、話す内容に耳を傾けます。
  • にこやかな表情で、ガン見したりしないで、適度に姿勢を維持することも大事です。
  • 途中、頷いたり相づちを打ったりします。
  • 相づち:「へ~」「そ~なの~」「なるほど~」「ふ~ん」「それで~」など。
  • 何か言いたくなったり口を挟みたくなっても、最後まで聴いて受け止めます。

自分も話したくなった時に「聴く」ことに徹するのは、慣れないと忍耐(?)が必要かもしれませんが、それが「聴く役」の大事なところです。

「役」を終えたら、お子さんが言いたいことを最後まで言えたかどうか、話しやすかったかどうかなどを、尋ねてみましょう。

お子さんの感想が良かったら、あなたの「聴く役」はいいお手本になっているということです。

 

トレーニング2.お子さんに「話す役」をしてもらおう

次は、「お子さんに「話す役」をしてもらおう」についてです。

「話す役」をする時には、聴く人に情報を伝えて、その内容に興味を持ってもらったり喜んでもらいます。

こちらも、まずはあなたがお手本になってあげると、お子さんはトレーニングしやすいと思います。

次のようなことを意識します。

  • 自分のしていることはストップします。
  • 聴く人の方を向きます。
  • 聴く人を見ながら、笑顔でゆっくり、ハキハキと話します。
  • 大き過ぎず小さ過ぎない声で、抑揚をつけて話します。
  • 誰が、どこで、誰と、何を、どのようにしたか、などと順序よく話します。

こちらも「役」が終わったら、お子さんにあなたの話したことが伝わったかどうか、内容は分かりやすかったかどうかなどを、尋ねてみましょう。

あなたが意図していたことが伝わっていて、お子さんの感想もよかったら、あなたの「話す役」もいいお手本になっているということになります。

お子さんと会話のトレーニングをする時には、まずは、あなたが「聴く役」と「話す役」のお手本になって、お子さんとの会話を楽しむのがポイントです。

そして、お子さんが慣れてきたら、「役」を交換して感想を尋ね合っていく流れがおすすめです。

 

トレーニング3.お子さんにあなたの日常会話をお手本にしてもらおう

それでは、トレーニングの3つ目です。

こちらは、「お子さんにあなたの日常会話をお手本にしてもらおう」ということになります。

あなたがご家族以外の方とされている実際の日常会話を、お子さんのお手本にしてもらいましょう。

もしかするとお子さんは、外でのあなたの会話は自分には関係ないからと、本当は絶好の学習の場なのに素通りしてしまっているかもしれませんからね。

あなたには是非、「話す役」と「聴く役」を意識しながら、会話をしていただきたいと思います。

そして、お子さんには会話の中の、こんな返答もお手本にしてもらいましょう。

  • 質問されたら、答えられることは答える。
  • 質問が分からない時:「もう一度言ってください」「例えばどういうことですか?」など。
  • 質問に答えられない時や答えたくない時:「ちょっと分かりません。」「すみません、答えられません。」など。
  • 質問をする時:「すみません、聞いてもいいですか?」「ちょっといいですか?」など。
  • 会話を止めたい時:「ごめんなさい、ちょっと急いでいるので。」「続きはまた今度お願いします。」など。

これらは、トレーニング1と2では出てきませんが、外での会話では珍しくありませんから、とってもいい会話のお手本になるでしょう。

お子さんが意識できていない様子だったら、あなたが補足して解説してあげましょう。

ご自宅でトレーニング1と2をする時には、こちらの会話も再現して、トレーニング3の実習もしてみて欲しいと思います。

その際には、あなたが使ったセリフを、お子さんが使いやすいセリフに変えるなどの工夫もしてみてくださいね。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、発達障がいの会話のトレーニングは家で出来る!というテーマでお届けしてまいりました。

会話では、「話す」と「聴く」が欠かせません。

ご家族以外の方に、何かを確認したり伝えないとならない場合でも、「話す役」または「聴く役」を意識すると、会話がしやすくなることがあります。

まずは、リラックスできるご自宅での会話で、それを意識する簡単なトレーニングからはじめてみてはいかがでしょうか。

 

 

それでは、今回はこちらで失礼いたします。

最後までお読みくださって、どうもありがとうございました。

感覚チューニスト ゆう

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